青山にあるホンダの本社ビルだった「ホンダ青山ビル」(地上17階、高さ71.4m)が、本日2025年11月4日から解体工事が始まります。11月1日に現地に行くと先行してビルの周囲へフェンスを設置する作業が始まっていました。解体工期は2027年8月31日までで、跡地にはHondaと三井不動産レジデンシャルの共同事業によるビルが建設されます。この記事では解体開始直前の現況や地図等を載せています。
Honda青山ビル建替え計画について
計画地位置図(拡大)[出典：東京都港区]
「Honda青山ビル建替え計画」は青山にあったホンダの本社ビル「ホンダ青山ビル」の建替え事業となっています。現在の「ホンダ青山ビル」の規模は、地上17階、塔屋1階、地下3階、高さ71.4m、敷地面積4,756�屐�建築面積2,437�屐�延床面積4万224�屐�建築主はホンダ総合建物、設計者は椎名政夫建築設計事務所、石本建築事務所、間組、施工者は間組で1985年8月19日に竣工しました。
建替え後の規模は、2024年12月に公開された環境影響調査計画書では地上25階、高さ約150m、延床面積約5万3000�峙�模となっていましたが、2025年8月に建物および土地の所有権の一部を三井不動産レジデンシャルへ譲渡し、共同で建て替え事業を行うことが発表されていることから、計画内容は大きく変わることになりそうです。
位置図
計画地位置図(広域)[出典：東京都港区]
計画地は青山一丁目交差点に面した青山通り沿いの角地で、東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営大江戸線「青山一丁目」駅の目の前に位置しています。北東側一帯は赤坂御用地となっていることから、北東側は低層階でも永久眺望になる立地です。
現況
「ホンダ青山ビル」の解体工事のお知らせです。工事の名称は「港区青山二丁目1番1号地上部解体工事」、発注者は三井不動産レジデンシャル、解体工期は2025年11月4日〜2027年8月31日、解体の施工者はTANAKEN（田中建設工業から社名を変更）となっています。
2025年11月1日に青山通り沿いから撮影した「ホンダ青山ビル」(地上17階、高さ71.4m)です。
青山一丁目交差点から撮影。
まだ11月4日の解体の着手前でしたが、ビルの周りにフェンスを設置する作業が始まっており、解体に向けた準備が進められていました。
敷地内では小型のショベルカーが稼働していました。
エントランス前にはこれから設置するフェンスと、そのフェンスを支える鉄骨が置いてありました。
外苑東通り沿いとなる東側から撮影。同ビルにはオフィスビルとしては珍しく人が歩ける幅のバルコニーがあり、これは創業者の故本田宗一郎が大地震発生時に割れた窓ガラスの地面への落下を防ぐために設置させたと言われています。
※ 参考：ホンダの本社ビルに秘められた“本田宗一郎伝説”の謎を追う
南東側から撮影。南側低層部の1階は車寄せになっています。
路地を入った南西側から撮影。南側と西側は細い路地ですが、四方を道路に囲まれた独立した敷地となっています。
11月2日に六本木ヒルズから撮影した「ホンダ青山ビル」です。
少し広角で撮影。左のタワーマンションが「パークコート青山 ザ タワー」(地上26階、最高高さ105.04m)で、右のタワーマンションが「パークアクシス青山一丁目タワー」(地上46階、最高高さ172.39m)です。
三井不動産レジデンシャルとの共同事業になったことから、低層部がホンダ、中高層部が共同住宅となるタワーマンションになる可能性が高く、もしそうなった場合には目の前に赤坂御用地が広がることになります。
地図
物件概要（ホンダ青山ビル）
名称：ホンダ青山ビル
所在地：東京都港区南青山２丁目1-1
用途：事務所
階数：地上17階、塔屋1階、地下3階
高さ：71.4m
構造：鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積：4,756��
建築面積：2,437��
延床面積：40,224��
建築主：ホンダ総合建物
設計者：椎名政夫建築設計事務所、石本建築事務所、間組
施工者：間組
工期：1985年8月19日竣工
出典
▼本田技研工業：ニュースリリース（2025年8月29日）
八重洲地区への本社移転、およびHonda青山ビル建て替え計画の変更について
▼本田技研工業：ニュースリリース（2023年9月27日）
Honda青山ビル 建て替えについて
▼三井不動産レジデンシャル：ニュースリリース（2025年8月29日）
八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業 本田技研工業へ一部権利を譲渡ならびにHonda青山ビルの共同建替えについて
▼日本建設業連合会：第28回受賞作品（1987年）
ホンダ青山ビル
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