世界貿易センタービルの建替え「世界貿易センタービルディング本館」(地上46階、高さ233.522m)です。2025年10月12日に撮影しました。低層部に商業施設のアトレ、中層部にオフィス、高層部にラグジュアリーホテルの「ラッフルズ東京」が入る複合施設で、ステーションコアを介してJR・東京モノレール「浜松町」駅や都営地下鉄「大門」駅に接続します。この記事では同ビルの建設状況や建替え概要、地図等を載せています。
世界貿易センタービルの建替えについて
完成予想図[出典：世界貿易センタービル]
「世界貿易センタービルディング本館」(図の右側)は1970年3月に竣工した「世界貿易センタービルディング」(地上40階、最高高さ162.59m)の建替えで、新しいビルの規模は地上46階、塔屋2階、地下3階、高さ233.522m、敷地面積1万5726.55��(A街区全体)、建築面積1万4425.00��(A街区全体)、延床面積30万1998��(A街区全体)となります。
建築主は世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、東日本旅客鉄道、設計者と施行者は鹿島建設で2027年3月31日の竣工予定です。
外観イメージ[出典：JR東日本]
建設地は山手線内側となる浜松町駅の西側に位置しており、同エリアは浜松町二丁目4地区（浜松町駅西口再開発）として4棟の超高層ビルが建ち並びます。
一番右側の最も大きな超高層ビルが「世界貿易センタービルディング本館」(地上46階、高さ233.522m)、その左側の隙間からチラッと見えているビルが2018年に完成した「日本生命浜松町クレアタワー」(地上29階、高さ156m)、その左の全体が見えているビルが2021年に完成した「世界貿易センタービルディング 南館」(地上39階、高さ197.317m)、そして一番左の少しだけ見えているビルが2024年に完成した分譲タワマンの「WORLD TOWER RESIDENCE（ワールドタワーレジデンス）」(地上46階、最高高さ185.43m）です。
配置図[出典：JR東日本]
「世界貿易センタービルディング本館」や「世界貿易センタービルディング 南館」、モノレール浜松町駅がある場所が「浜松町二丁目4地区（浜松町駅西口再開発）」のA街区で、「日本生命浜松町クレアタワー」がB街区、「WORLD TOWER RESIDENCE（ワールドタワーレジデンス）」がC街区となっています。
A街区 断面図[出典：JR東日本]
A街区の断面図です。ターミナル棟の3〜5階とモノレール浜松町駅の2〜3階に商業施設のアトレが出店し、ターミナル棟の6〜7階には国際ホール＆カンファレンス（最大800�屐砲�配置され、屋上となる7階には屋上広場が整備されます。
本館の2階には観光プレ体験施設、キッズセンター、5階にはワールドメディカルセンター、7階にはオフィスロビーが配置され、9〜34階が1フロア約850坪のオフィスフロアとなります。そして36〜46階は日本初進出となるラグジュアリーホテル「ラッフルズ東京」(総客室数130室・2028年開業予定）となります。ホテル施設としてバーや各種レストラン、プール、フィットネス施設が配置され、ラッフルズブランドの伝説的なバトラーサービスを楽しむことができるようになります。ホテルのロビーは37階で、セットバックした場所にはスカイテラスが設けられます。
浜松町駅西口再開発 動線計画[出典：JR東日本]
JR浜松町駅の中央改札、モノレール浜松町駅の中央改札を出たところには中央広場が整備され、その中央広場と繋がる本館のステーションコアを介して都営地下鉄の大門駅に接続します。また、浜松町二丁目4地区（浜松町駅西口再開発）の隣り合う各棟はデッキで接続されます。
ステーションコア[出典：JR東日本]
ステーションコアはJR浜松町駅、モノレール浜松町駅、都営地下鉄大門駅、タクシー、バスといった各交通機関を繋ぎます。
駅前広場[出典：JR東日本]
中央広場に面した場所には商業施設の「アトレ」が出店します。アトレはJR東日本のグループ会社です。
配屋外広場置図[出典：JR東日本]
ターミナル棟の7階には東側にある旧芝離宮恩賜庭園と視覚的につながった屋上広場が整備されます。大芝生広場はかつてこの地にあった大名屋敷・庭園の池泉形状をオマージュしており、ここでは様々なイベント・祭事の開催が想定されており、MICE開催時には屋外レセプションとして利用することも想定されています。
オフィスロビー[出典：JR東日本]
オフィスロビーは本館の7階に配置され、旧芝離宮恩賜庭園に向かって視界が開けた屋外ラウンジもある空間となります。
基準階平面図[出典：世界貿易センタービル]
オフィスフロアは約80m×約53m、基準階面積約2,803�屐別�848坪）の無柱空間で、「日本生命浜松町クレアタワー」とお見合いとなる西側にはエレベーターや防災倉庫などが配置されます。
建設状況
2025年10月12日に北西側から撮影した「世界貿易センタービルディング本館」(地上46階、高さ233.522m)です。高層部のセットバックしたところからがラグジュアリーホテルの「ラッフルズ東京」となります。
北東側から撮影。
隣では東京モノレール浜松町駅の建替え工事や、JR浜松町駅の北口改札の建設工事が行われています。
この浜松町駅上空の北口が完成すると、浜松町駅から竹芝までペデストリアンデッキで接続することになります。
汐留方面に繋がるデッキから撮影。こちら向きの事務室は旧芝離宮恩賜庭園ビューになります。
東側にある「ポートシティ竹芝」のデッキから撮影。左が「世界貿易センタービルディング 南館」(地上39階、高さ197.317m)です。
南東側となるビルの隙間から撮影した「世界貿易センタービルディング本館」です。
高層部にズームです。目視では45階まで鉄骨が組まれているように見えました。
「日本生命浜松町クレアタワー」のデッキから撮影。
本館の隣ではターミナル棟となっています。
その本館とターミナル棟を接続する鉄骨が組まれ始めていました。この辺りに中央広場が整備され、アトレやステーションコアに繋がります。
真上を見た様子です。4棟の超高層ビルが近接して建ち並んでいます。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
名称：世界貿易センタービルディング本館
事業名：(仮称)浜松町二丁目4地区A街区(A棟)
所在地：東京都港区浜松町二丁目4-1（予定）
交通：JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅直結
東京モノレール「浜松町」駅直結
都営大江戸線・浅草線「大門」駅直結
用途：事務所、店舗、都市計画駐車場、バスターミナル、カンファレンス、メディカルセンター、キッズセンター、観光プレ体験施設、DMO 活動施設、ホテル（ラッフルズ東京） 等
総客室数：130室
階数：地上46階、塔屋2階、地下3階
高さ：233.522m
構造：鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法：直接基礎
耐震性能：制震構造
敷地面積：15,726.55�屐�A棟全体）
建築面積：14,425.00�屐�A棟全体）
延床面積：約301,998�屐�A棟全体）
建築主：世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、東日本旅客鉄道
基本設計：日建設計、鹿島建設
実施設計：鹿島建設
施行者：鹿島建設
工期：2021年8月(解体含む)〜2027年3月31日竣工予定（本館）
出典
▼世界貿易センタービルディング本館
https://lease.wtcbldg.co.jp/maintower/
▼JR東日本旅客鉄道：ニュースリリース（2024年7月22日）
浜松町が日本と世界をつなぐ “一歩目” に 世界貿易センタービルディング建替えプロジェクト 2027 年より順次開業へ
▼野村不動産：ニュースリリース（2022年5月18日）
【浜松町駅西口開発計画・芝浦プロジェクト】 歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化を目的とした 浜松町駅エリアの整備計画について
▼東京モノレール：ニュースリリース（2021年10月22日）
モノレール浜松町駅の建替工事に着手します
▼鹿島建設：プレスリリース（2021年7月12日）
「浜松町二丁目４地区」都市計画変更手続きの開始について
▼内閣府：国家戦略特区（2021年6月29日）
第19回 東京都都市再生分科会 配布資料
※ 資料５ 都市再生特別地区（浜松町二丁目４地区）都市計画（素案）の概要（PDF形式：15,043KB）
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