八重洲の大規模再開発「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ223.42m)の建設地です。2025年10月12日に撮影しました。建設地は八重洲ブックセンター等の跡地で、低層部に商業施設、インターナショナルスクール、劇場、中層部にオフィス、高層部にサービスアパートメントが入る複合施設になります。また、同ビルにはHondaの本社機能の移転が決定しています。この記事では同再開発の概要や建設状況、地図等を載せています。
八重洲二丁目中地区について
外観イメージパース[出典：三井不動産（現地看板を撮影）]
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」は八重洲エリアの大規模再開発で、規模は地上43階、塔屋1階、地下3階、高さ223.42m、敷地面積1万9562.71�屐�建築面積1万5438.82�屐�延床面積38万9384.02�屬箸覆辰討い泙后�
建築主は八重洲二丁目中地区市街地再開発組合（参加組合員：都市再生機構、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産）、設計者と施工者は鹿島建設で2029年1月31日の竣工予定です。
用途断面図[出典：三井不動産]
フロア構成は地下2階〜地下1階がバスターミナル、地下1階〜3階が商業施設、3階〜6階が劇場、3階〜4階がインターナショナルスクール、3〜38階がオフィス、そして40〜43階がサービスアパートメントとなっています。10階にはオフィスのスカイロビー、40階にはサービスアパートメントのロビーが配置されます。
建設地にはHondaの本社機能を担っていたこともある「ホンダ八重洲ビル」があったことから同再開発事業の一員となっており、三井不動産はホンダに同再開発ビルのオフィスフロアの一部権利を譲渡し、ホンダは建替えが始まる「Honda青山ビル」の所有権の一部を三井不動産レジデンシャルへ譲渡します。これによりHondaの本社が移転してくることが決定しています。
商業施設1階 屋内広場[出典：三井不動産]
商業施設内に配置される屋内広場の完成予想図です。商業施設は約50店舗で計画されており、建設地にあった「八重洲ブックセンター」が再び出店する計画となっています。
商業施設地下1階 通路[出典：三井不動産]
北側にある東京ミッドタウン八重洲とは地下1階の地下通路と地上2階の歩行者デッキで接続し、これにより両施設合わせて100店舗（約5,000坪）を超える商業空間が形成されます。
屋外広場イメージパース[出典：三井不動産]
東京駅とは反対側となる東側の路地沿いには大規模な広場が整備されます。東側の3〜4階は体育館・プール・屋外運動場もあるインターナショナルスクールが配置され、図の左端の3階〜6階には劇場が配置されます。
地下通路イメージパース[出典：三井不動産]
八重洲では京王電鉄バスが運営する「バスターミナル東京八重洲」が建設中で、第1期エリアとして「東京ミッドタウン八重洲」の地下に開業しています。第2期エリアは建設中の「トフロム ヤエス タワー」の地下で、第3期エリアは同再開発の地下に開業します。これら3エリア合わせて合計20バースとなる日本最大級の高速バスターミナルが誕生します。
外観イメージパース[出典：三井不動産（現地看板を撮影）]
夜景バージョンの完成予想図です。八重洲エリアには高さ200m超えの超高層ビルが建ち並びます。
平面図
地下3階平面図[出典：東京都中央区]
地下3階は駐車場となります。
地下2階平面図[出典：東京都中央区]
地下2階は駐車場の他に「バスターミナル東京八重洲」が設置されます。バスの走行ルートは北隣にある「東京ミッドタウン八重洲」の「バスターミナル東京八重洲」経由になります。
地下1階平面図[出典：東京都中央区]
地下1階は商業施設が配置され、図の上側（西側）では「八重洲地下街」に接続し、図の右側（北側）では「東京ミッドタウン八重洲」に接続しまます。これによりJR「東京」駅に地下から行けるようになります。
また、図の下側（東側）では「京橋エドグラン」に接続することで、東京メトロ銀座線「京橋」駅にも地下から行けるようになります。さらに、図の左側（南側）では「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)が計画されており、そこに接続する地下通路部分も描かれています。
1階平面図[出典：東京都中央区]
1階には屋内広場のと店舗が配置されます。
2階平面図[出典：東京都中央区]
2階にも店舗が配置され、図の右側（北側）では「東京ミッドタウン八重洲」にデッキで接続します。
3階平面図[出典：東京都中央区]
3階には店舗の他に、南側には劇場、東側にはインターナショナルスクールが配置されます。また、北側には事務所スペースも配置されます。
4階平面図[出典：東京都中央区]
4階に事務所、劇場、インターナショナルスクールとなります。
5階平面図[出典：東京都中央区]
5階〜9階は事務所、劇場になります。
10階平面図[出典：東京都中央区]
10階にはオフィスのスカイロビーが配置されます。
11階平面図[出典：東京都中央区]
11階の北側は事務所スペースになっていませんが…
12階平面図[出典：東京都中央区]
12階〜38階は360度事務所スペースになります。
40階平面図[出典：東京都中央区]
39階の電気室を挟んで40階からサービスアパートメントになります。
42階平面図[出典：東京都中央区]
42階、43階は360度部屋が配置されます。
PH階平面図[出典：東京都中央区]
屋上はRマークなのでヘリは着陸できないホバーリングスペースとなります。緊急時にはヘリを着陸させずに浮かした状態で救助活動を行います。
位置図
位置図[出典：三井不動産]
建設地は東京駅の南東側、「東京ミッドタウン八重洲」の南側で、西側は外堀通り、南側は鍛冶橋通り、そして東側は柳通りに面した場所となっています。地下1階では「八重洲地下街」、「東京ミッドタウン八重洲」に接続することで東京駅に繋がり、東隣にある「京橋エドグラン」にも地下通路で接続することで東京メトロ銀座線「京橋」駅にも繋がります。
また、この図には描かれていませんが、建設地の南側で計画されている「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)にも地下通路で接続する計画となっています。
建設状況
2025年10月12日に八重洲グランルーフから撮影した「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ223.42m)の建設地です。
東京ミッドタウン八重洲の2階から撮影。この撮影場所が同再開発とのデッキ接続部になります。
建設地にズームです。
現在は地下躯体工事などが行われています。
外堀通りに面した敷地西側にあった「八重洲ブックセンター」は再開発後の商業施設に再び戻ってくる予定となっています。
東京ミッドタウン八重洲の2階デッキ部分から撮影。
建設地にズームです。
敷地北東角には今までなかったプレハブ事務所が設置されていました。
地下躯体工事は始まっていますが、まだ地下解体工事や掘削も行われているようです。
構台の上にいる重機がいなくなったら地上躯体工事が始まるのかもしれません。
1フロアがかなり大きなビルのため、タワークレーンは4基以上設置されるかと思います。
地上に降りて北東側から撮影。
南東側から撮影。右側のビルが地下通路とデッキで接続する「八重洲セントラルタワー（東京ミッドタウン八重洲）」(地上45階、高さ238.2m)です。
南西側となる鍛冶橋交差点から撮影。右側のビルは「京橋エドグラン」(地上32階、最高高さ170.41m)で地下通路で接続します。
建設地は超高層ビルで囲まれていますが現在は南側（写真右側）に超高層はありません。ただ、そこでは「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)の建設に向けて既存建物の解体工事が始まっており、最終的には「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」は超高層ビルに囲まれます。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■建築計画■
事業名：八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業施設建築物
所在地：東京都中央区八重洲２丁目4番、5番、6番、7番
交通：JR各線「東京」駅八重洲口 徒歩3分（地下直結）
東京メトロ銀座線「京橋」駅 徒歩2分（地下直結）
東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋」駅 徒歩8分
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅 徒歩5分
用途：事務所、店舗、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場等
階数：地上43階、塔屋1階、地下3階
高さ：223.42m
敷地面積：19,562.71��
建築面積：15,538.82��
延床面積：389,384.02��
構造：鉄骨造（一部 鉄骨鉄筋コンクリート造）
基礎工法：直接基礎 一部 杭基礎
建築主：八重洲二丁目中地区市街地再開発組合
参加組合員：都市再生機構、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産
設計者：鹿島建設
施工者：鹿島建設
工期：2024年8月8日着工〜2029年1月31日竣工予定
開業：2028年度予定
出典
▼東京都中央区：市街地再開発事業
八重洲二丁目中地区
▼本田技研工業：ニュースリリース（2025年8月29日）
八重洲地区への本社移転、およびHonda青山ビル建て替え計画の変更について
▼三井不動産：ニュースリリース（2025年8月29日）
八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業 本田技研工業へ一部権利を譲渡ならびにHonda青山ビルの共同建替えについて
▼三井不動産：ニュースリリース（2024年8月26日）
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」着工
▼三井不動産：ニュースリリース（2021年10月26日）
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立のお知らせ
▼京王電鉄バス（2022年3月15日）
9月17日（土）開業予定の（仮称）八重洲バスターミナルの名称を「バスターミナル東京八重洲」に決定
▼東京都：報道発表資料（2021年10月18日）
八重洲二丁目中地区市街地再開発組合 認可
- カテゴリ
- 中央区
