高さ385m「Torch Tower（トーチタワー）」に4基目のタワークレーン！展望台も設置される高さ日本一の超高層ビル（2025.10.12） : 超高層マンション・超高層ビル

　高さ日本一となる超高層ビル「Torch Tower（トーチタワー）」(地上62階、高さ385m)の建設地です。2025年10月12日に撮影しました。まだマストは伸びきっていませんでしたが、4基目となるタワークレーン2号機が設置されていました。。同ビルは低層部に商業施設、ホール、中高層部にオフィス、最上部にホテル、賃貸レジデンス、展望施設等が入る複合施設になります。この記事では同ビルの概要や建設状況、地図等を載せています。

外観イメージ[出典：三菱地所]

　「Torch Tower（トーチタワー）」はJR東京駅日本橋口前（秋葉原側）の再開発街区「TOKYO TORCH（トウキョウトーチ）」で建設中の超高層複合ビルです。

　規模は地上62階、地下4階、高さ385m、敷地面積3万1400㎡(TOKYO TORCH全体)、建築面積1万5400㎡、延床面積55万3000㎡、建築主は三菱地所、設計者は三菱地所設計、施工者は清水建設、竣工予定は2028年5月末となっています。

外観イメージ[出典：三菱地所]

　「Torch Tower（トーチタワー）」の高さ385mは、2023年に完成した高さ日本一の超高層ビル「麻布台ヒルズ森JPタワー」の高さ325.49m(森ビルの発表では高さ約330m)を超えて新しく高さ日本一の超高層ビルになります。現時点でこの高さ385mを超える超高層ビル計画は日本国内にはありません。

用途構成図[出典：三菱地所]

　フロア構成は地下1階～6階が店舗、3階～6階の一部がホール(約2000席)、7階～52階が基準階面積約2,000坪のオフィスフロア、53階～58階がウルトララグジュアリーホテルの「Dorchester Collection（ドーチェスター・コレクション）」、59階～60階が賃貸レジデンス、そして61階～屋上が展望施設になります。

　59階～60階に入る賃貸レジデンスは「麻布台ヒルズ森JPタワー」の54階～64階に位置する「アマンレジデンス東京」の高さを超えることから、ここが高さ日本一の住宅フロアになります。ただし、分譲住宅としては引き続き「アマンレジデンス東京」が高さ日本一です。また、最上部に入る展望施設は「東京スカイツリー」に次ぐ高さ日本2位の展望台になります。

外観イメージ[出典：三菱地所]

　「Torch Tower（トーチタワー）」の高層部で大きく口を開けた部分は、ホテル「Dorchester Collection（ドーチェスター・コレクション）」のロビー「SKY HILL」になります。

SKY HILL イメージ[出典：三菱地所]

　「SKY HILL」は地上55階、高さ300m超に位置しており、自然を五感で楽しむことができるオアシスになるとされています。

SKY HILL イメージ[出典：三菱地所]

　「Dorchester Collection（ドーチェスター・コレクション）」とは象徴的なホテルをコレクションする世界有数のウルトララグジュアリーホテルブランドで、ここがアジア初となります。ホテルにはオールデイダイニング、スペシャリティレストラン、バンケット、プール、スパ、フィットネスジムが併設されます。

Torch Tower（トーチタワー）客室イメージ

客室イメージ[出典：三菱地所]

　客室（総客室数110室予定）は56階～58階に配置され、59～60階にはホテルとサービス連携する約50室の賃貸レジデンスが配置されます。

低層部イメージ[出典：三菱地所]

　「Torch Tower」の低層部には全長約2キロ、約5000㎡の大規模な空中遊歩道が整備され、右奥の飛び出た円形部分の屋上には空中遊歩道の終着地となる約2,500㎡の屋上庭園が整備されます。その円形部分の3～6階には約2000席のホールが配置されます。

TOKYO TORCH Park 全景[出典：三菱地所]

　「Torch Tower」の東側に整備される大規模広場「TOKYO TORCH Park」の完成予想図です。この広場の一部はC棟の一部で、地下には変電所が整備されます。

外殻制振構造架構図とダイヤグリッド架構図[出典：清水建設]

　「Torch Tower（トーチタワー）」は外殻制振構造が導入されており、建物外周に斜め部材を配置し、建物全体を1本のチューブ状の構造体として強靭化を図ります。1階から9階床高さとなる51.95mまでは「ダイヤグリッド架構」となり、斜め鉄骨柱と鉄骨梁で構成する三角形のフレームが地震時の揺れを抑制します。その上部（基準部）では、斜めの部材で構成される「ブレース架構＋オイルダンパー」を採用し、斜めの構造体がタワー全体の表情をつくり出すことにもなります。

位置図[出典：三菱地所]

　建設地はJR「東京」駅北側（神田・秋葉原方面）の日本橋口前一帯で、JR「東京」駅に繋がる地下連絡通路も新設されます。

　また、「TOKYO TORCH（トウキョウトーチ）」東側で建設中の「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」(地上44階、高さ218m)では「日本橋」駅と「東京」「大手町」駅を結ぶ地下連絡通路が新設され、これが完成すると「日本橋」駅にも地下で接続することになります。他にも北東側には東京メトロ半蔵門線「三越前」駅もあり、複数路線・駅が利用可能な立地となっています。