高さ385m「Torch Tower（トーチタワー）」の建設状況！鉄骨が組まれ始めている高さ日本一の超高層ビル（2025.9.21） : 超高層マンション・超高層ビル

　高さ日本一の超高層ビル「Torch Tower（トーチタワー）」(地上62階、高さ385m)の建設地です。2025年9月21日に撮影しました。タワークレーンは先週と同じ3基のままだけでしたが、北側の鉄骨が組まれていました。同ビルは商業施設、ホール、オフィス、ホテル、賃貸レジデンス、展望施設等で構成される複合施設となり、2028年5月末に竣工する予定です。この記事では同ビルの概要や建設状況、地図等を載せています。

外観イメージ[出典：三菱地所]

　「Torch Tower（トーチタワー）」はJR東京駅日本橋口側（北側）の「TOKYO TORCH（トウキョウトーチ）」内の超高層複合ビルで、規模は地上62階、地下4階、高さ385m、敷地面積3万1400㎡(TOKYO TORCH全体)、建築面積1万5400㎡、延床面積55万3000㎡、建築主は三菱地所、設計者は三菱地所設計、施工者は清水建設、竣工予定は2028年5月末となっています。

外観イメージ[出典：三菱地所]

　高さ385mは2023年に完成した「麻布台ヒルズ森JPタワー」の高さ325.49mを大きく抜いて圧倒的な高さ日本一の超高層ビルになります。現時点ではこの高さを抜く超高層ビル計画は日本国内にはありません。

用途構成図[出典：三菱地所]

　フロア構成は地下1階～6階が店舗、3階～6階の一部がホール(約2000席)、7階～52階が基準階面積約2,000坪のオフィスフロア、53階～58階がウルトララグジュアリーホテルの「Dorchester Collection（ドーチェスター・コレクション）」、59階～60階が賃貸レジデンス、そして61階～屋上が展望施設になります。

　59階～60階に入る賃貸レジデンスは「麻布台ヒルズ森JPタワー」の54階～64階に位置する「アマンレジデンス東京」の高さを超えることから、ここに入る賃貸住宅が高さ日本一の住宅フロアになります。分譲住宅では「アマンレジデンス東京」が高さ日本一です。また、最上部に入る展望施設は「東京スカイツリー」に次ぐ高さ日本2位の展望台になります。

外観イメージ[出典：三菱地所]

　「Torch Tower（トーチタワー）」の高層部で大きく口を開けた場所は、ホテル「Dorchester Collection（ドーチェスター・コレクション）」のロビー「SKY HILL」になります。

SKY HILL イメージ[出典：三菱地所]

　「SKY HILL」は地上55階、高さ300m超に位置しており、自然を五感で楽しむことができるオアシスになります。

SKY HILL イメージ[出典：三菱地所]

　「Dorchester Collection（ドーチェスター・コレクション）」は象徴的なホテルをコレクションする世界有数のウルトララグジュアリーホテルブランドで、2028年度の開業予定の「トーチタワー」がアジア初となります。ホテルにはオールデイダイニング、スペシャリティレストラン、バンケット、プール、スパ、フィットネスジムが併設されます。

Torch Tower（トーチタワー）客室イメージ

客室イメージ[出典：三菱地所]

　客室（総客室数110室予定）は56階～58階に配置され、59～60階にはホテルとサービス連携する約50室の賃貸レジデンスが配置されます。

低層部イメージ[出典：三菱地所]

　「Torch Tower」の低層部には全長約2キロ、約5000㎡の大規模な空中遊歩道が整備され、右奥の飛び出た円形部分の屋上には空中遊歩道の終着地となる約2,500㎡の屋上庭園が整備されます。その円形部分の3～6階に約2000席のホールが配置されます。

TOKYO TORCH Park 全景[出典：三菱地所]

　「Torch Tower」の東側に約7,000㎡の大規模広場「TOKYO TORCH Park」が整備されます。地下はC棟の一部となっており変電所が整備されます。

外殻制振構造架構図とダイヤグリッド架構図[出典：清水建設]

　「Torch Tower（トーチタワー）」は外殻制振構造が導入されており、建物外周に斜め部材を配置することで建物全体を1本のチューブ状の構造体として強靭化を図っています。1階から9階床高さとなる51.95mまでは「ダイヤグリッド架構」となり、斜め鉄骨柱と鉄骨梁で構成する三角形のフレームが地震時の揺れを抑制します。その上部（基準部）では、斜めの部材で構成される「ブレース架構＋オイルダンパー」が採用され、斜めの構造体がタワー全体の表情をつくり出すことにもなります。

位置図[出典：三菱地所]

　建設地はJR「東京」駅北側（神田・秋葉原方面）の日本橋口前一帯で、JR「東京」駅や東京メトロ「大手町」駅と地下通路で直結します。

　また、東側で建設中の「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」(地上44階、高さ218m)では「日本橋」駅と「東京」「大手町」駅を結ぶ地下通路を新設する計画で、それが完成すると「日本橋」駅にも地下で接続することになります。他にも北東側には東京メトロ半蔵門線「三越前」駅もあり、複数路線・駅が利用可能な立地となっています。

　2025年9月21日に南西側から撮影した「Torch Tower（トーチタワー）」(地上62階、高さ385m)の建設地です。

　南側となるサピアタワーから撮影。タワークレーンの数は先週と同じく3基のままですが、北側の鉄骨の組まれている範囲が広がりました。

　4基目のタワークレーンはどこに設置されるのかはまだわかりませんでした。

　組まれた鉄骨にズームです。

　現在設置されているタワークレーンは左から7号機、8号機、1号機となっていることから、全部で8基のタワークレーンで建設されることになると思われます。

　JR東京駅の日本橋口前から撮影。今は背後が見えていますが、この写真で見えている範囲の大部分が「Torch Tower（トーチタワー）」になります。

　南東側から撮影。タワークレーンが全基揃ったときにはかなり凄い景色になりそうです。

　東側の広場から撮影。鉄骨が組まれ始めると撮影スポットもどんどん変わっていきそうです。

　「常盤橋タワー」(地上38階、高さ約212m)のデッキから撮影。

　4基目のタワークレーンはいつ設置されるんでしょうね？2025年10月頃には第1節の鉄骨が組み終わる予定とのことなので、近いうちに4基目のタワークレーンが設置されると思っています。

　タワークレーンと組まれた鉄骨にズームです。

　北東側から撮影。この高さを超える超高層ビル建設はもう見られないかもしれないので、出来れば毎週、少なくても2週間に1回は撮りに通おうと思っています。

　このクラスの超高層ビルを建てても採算が取れそうな場所は、ことごく羽田空港の高さ制限区域のため、ここを超える高さの超高層ビルは現れないのでは？と思っています。ここはちょうど高さ制限がなくなる場所となっています。また、他にも大丸有まちづくりガイドラインで皇居前の高さは制限されています。
※ 参考：羽田空港高さ制限回答システム