地上34階「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」の建設状況！東急百貨店本店跡地の商業・ホテル・賃貸レジデンス（2025.6.14） : 超高層マンション・超高層ビル

外観イメージ[出典：東急]

　渋谷で建設中の複合施設「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト（Shibuya Upper West Project）」（地上34階、高さ155.7m）の完成予想図です。建設地は東急百貨店本店跡地で、低層部に商業施設、中層部にホテル、高層部に賃貸レジデンスが配置されます。当初の計画よりも着工が遅れましたが無事に着工しています。この記事では同プロジェクトの概要や建設状況（2025年6月14日時点）、地図等を載せています。

用途配置図[出典：東急]

　「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」は「東急百貨店本店」跡地の再開発で、規模は地上34階、地下4階、高さ155.7m、敷地面積1万3675㎡（Bunkamura含む）、建築面積1万1944㎡（Bunkamura含む）、延床面積11万9041㎡（Bunkamura含む）、建築主は東急、設計者は日建設計、石本建築事務所、施工者は大林・東急・西武建設共同企業体（代表者：大林組）で2029年7月31日の竣工予定となっています。同プロジェクトのデザインはノルウェーの建築・デザイン事務所「Snohetta（スノヘッタ）」が起用されており、東急グループとLCRE(L Catterton Real Estate)とのパートナーシップにより推進されます。

　フロア構成は低層部の地下1階～6階が商業施設、7階が美術館（東急文化村が運営する「Bunkamuraザ・ミュージアム」を拡大移転）、8～17階がホテル、そして18～33階が賃貸レジデンスとなります。ホテルは「Swire Hotels（スワイヤー・ホテルズ）」が展開するスモールラグジュアリーホテルのブランド「The House Collective（ザ・ハウス・コレクティブ）」が日本初進出することが発表されています。

ザ・サンクチュアリイメージ[出典：東急]

　上空から見た低層部の完成予想図です。屋上の緑のある空間は基壇部の「The Sanctuary（ザ・サンクチュアリ）」で、その中心にあるアトリウムがる「The Hive（ザ・ハイブ）」です。また、基壇部に隣接した建物は大型複合文化施設「Bunkamura」で、2023年4月10日からオーチャードホールを除いて休館し、現在は大規模改修工事が行なわれており、「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」の開業と同時に営業再開となる予定です。

渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト計画地位置図

計画地位置図[出典：東急]

　建設地は渋谷駅から西側へ徒歩約5分。渋谷駅から見ると「SHIBUYA 109」の右側にある文化村通りの正面に位置しています。

　2020年12月18日にヘリから撮影した「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」の建設地です。赤い網掛けをしたのが解体前の「東急百貨店本店」で、そこに接しているアリーナのような形をした建物が大型複合文化施設の「Bunkamura」です。ここを境に松濤の住宅地が広がっており、奥渋エリアとの結節点ということがわかります。

　2025年6月14日に渋谷スカイから撮影した「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト（Shibuya Upper West Project）」（地上34階、高さ155.7m）の建設地です。作業工程は共通仮設整備、地中障害撤去工事となっていました。

　少し広角で撮影。芸術的な配管・ダクトは地上部の建設が始まる前の今だけ見られる「Bunkamura」の裏側です。

　左手前の超高層ビルはパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(旧ドンキホーテホールディングス)による「道玄坂通（dogenzaka-dori）」(地上28階、最高高さ118.7m)で高層部は「ホテルインディゴ東京渋谷」となっています。

　さらに広角で撮影。写真下が渋谷駅前のスクランブル交差点で、そこから写真上に少し行ったY字路の角地が渋谷109、そしてその右側にある道路が文化村通りで、その正面の矢印を入れた場所に「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト（Shibuya Upper West Project）」が見えるようになります。

　同じ日に現地から撮影。

　文化村通りのY字路となっている道玄坂二丁目交差点から撮影。

　地上からは重機がチラホラ見えるだけなので、渋谷スカイが毎回行く撮影スポットとなりそうです。ちなみに渋谷スカイは年間パスポートを持っているので気軽に行けます。

渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト（Shibuya Upper West Project）建築計画のお知らせ

　建築計画のお知らせです。

■物件概要■
事業名：渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト（Shibuya Upper West Project）
所在地：東京都渋谷区道玄坂二丁目24番1号
交通：JR・東急・東京メトロ・京王「渋谷」駅
用途：物販店、飲食店、ホテル、共同住宅、美術館、駐車場
階数：地上34階、地下4階
高さ：155.7m
構造：鉄骨造（地上）、鉄骨鉄筋コンクリート造（地下）
基礎工法：べた基礎
敷地面積：13,675㎡（Bunkamura含む）
建築面積：11,944㎡（Bunkamura含む）
延床面積：119,041㎡（Bunkamura含む）
建築主：東急
設計者：日建設計、石本建築事務所
デザイン：Snohetta
施工者：大林・東急・西武建設共同企業体（代表者：大林組）
工期：2025年1月6日着工～2029年7月31日竣工予定（2025年3月1日起工式）

▼東急：ニュースリリース（2025年3月12日）
“もう一つの渋谷”における新ランドマーク「Shibuya Upper West Project」着工
隣接するBunkamuraとの融合により、同地に息づく文化の継承と発展に向けた、文化複合拠点が誕生へ
～新施設へ「Bunkamuraザ・ミュージアム」の拡大移転が決定～

▼東急：ニュースリリース（2022年7月21日）
渋谷の新たなシンボル“ＳｈｉｂｕｙａＵｐｐｅｒＷｅｓｔＰｒｏｊｅｃｔ”が
２０２７年度竣工に向け始動！