完成予想図[出典：東京都]
渋谷の大規模再開発「(仮称)渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区」(地上41階、高さ約208m)の完成予想図です。低層部にホテルなどが入るオフィスビルで、道路を挟んだ右側のA街区には上空広場がある集客施設が配置されます。現地ではB街区にある既存ビル「みずほ情報総研渋谷事務所」(地上20階、高さ91.81m)の解体工事が始まっています。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況（2025年6月14日時点）、地図等を載せています。
渋谷二丁目西地区について
南側（六本木通り側）から見た計画地[出典：内閣府]
「渋谷二丁目西地区再開発（渋谷二丁目プロジェクト）」は「Shibuya REGENERATION Project」と称される渋谷駅東側（青山側）の大規模再開発で、A街区とB街区に分かれた「(仮称)渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業」と、図の右側の任意の共同建て替え事業（C街区）によるタワーマンションで構成されます。
断面図[出典：東京建物]
A街区は店舗や上空広場がある集客施設で、地上5階、地下1階、高さ約44m、敷地面積約1,700�屐�延床面積約2,940�峙�模となります。B街区は地下にバスターミナル、低層部に店舗、広場、人材育成拠点、国際水準のホテル（4〜9階）、そして中高層部がオフィスフロアとなる複合施設で、地上41階、地下4階、高さ約208m、敷地面積約1万2800�屐�延床面積約24万6850�峙�模となります。
C街区は外国人ビジネスワーカー等の中長期滞在の需要を満たす国際水準の住宅（国家戦略住宅、賃貸住宅約1万2000�屐砲箸覆襯織錙璽泪鵐轡腑鵑如�規模は地上41階、地下2階、高さ約175m、敷地面積約4,300�屐�延床面積約約6万3000�屬之弉茲気譴討い泙后�
事業者は渋谷二丁目西地区市街地再開発組合（参加組合員：東京建物、都市再生機構）で2025年度着工、2029年度の竣工予定となっています。
配置図[出典：内閣府]
計画地は渋谷駅から見て東側で、A街区は宮益坂と青山通りに挟まれた敷地、B街区は青山通りと六本木通りに挟まれた敷地、C街区は六本木通りに面した敷地となっており、各街区はペデストリアンデッキによって接続されます。
青山通りから見たA街区[出典：内閣府]
表参道側から見たA街区の完成予想図です。計画地は宮益坂、金王坂を登ったところの角地で、表参道側から青山通りを通って渋谷に向かったときに真正面に見える建物となります。
青山通り側から見たA街区建物の全景[出典：内閣府]
A街区は店舗や階段状の上空広場がある屋外施設となります。
上空広場から見た青山通り[出典：内閣府]
その上空広場からは表参道方面を望むことができるようになります。
A街区から見た青山通り横断デッキ(B街区方向)[出典：内閣府]
青山通り上空にはA街区とB街区を接続するデッキが整備されます。
南側（六本木通り側）から見たB街区[出典：内閣府]
B街区には大屋根のある広場が整備されます。
B街区南側の大規模広場[出典：内閣府]
大屋根の下は芝生場になります。
位置図
計画地位置図[出典：東京都]
計画地は渋谷駅の東側（青山側）となる高台側で、渋谷駅側から見た場合は「渋谷クロスタワー」(地上32階、高さ131m)の背後に位置しています。
渋谷二丁目21地区は「渋谷ヒカリエ」(地上34階、高さ182.48m)、渋谷二丁目17地区は「渋谷アクシュ（SHIBUYA AXSH）」(地上23階、高さ122.86m)のことで、これらのビルを経由することで高低差を解消したルートでアクセス可能となります。
計画地内現況図[出典：東京都]
A街区とB街区の現況図です。B街区の「みずほ情報総研渋谷事務所」(地上20階、高さ91.81m)と「みずほ銀行渋谷事務センター」(地上11階)では解体工事が始まっています。
既存建物解体状況
2025年6月14日に渋谷クロスタワー前から撮影した「みずほ情報総研渋谷事務所」(地上20階、高さ91.81m)と「みずほ銀行渋谷事務センター」(地上11階)の解体現場です。
解体後の跡地には「(仮称)渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区」(地上41階、高さ約208m)が建設されます。
ゼクオスを施工者として2026年12月25日までの工期で地上解体工事が行われています。
北側から撮影。最上部まで足場は組まれており、防音パネルの設置も進んでいるようでした。
東側から撮影。このビルが解体されると隣の「渋谷クロスタワー」(地上32階、高さ131m)の全景が見えるようになります。
「みずほ銀行渋谷事務センター」(地上11階)の解体工事も行われています。
「みずほ情報総研渋谷事務所」の足元には少し飛び出た部分がありましたが、既に解体されていました。
南側となる六本木通り側から撮影。六本木通りの上下線の間には首都高渋谷線が通っています。
同じ日に「渋谷スカイ」から撮影した「みずほ情報総研渋谷事務所」の最上部です。まだ塔屋の設備は残っていました。
みずほ以外のB街区です。これは渋谷駅側となる青山通り沿いから撮影しました。角地の渋谷教会は同再開発には参加していないため残ります。
渋谷教会の隣のビルは既に退去は終わっているようでした。
まだ稼働しているビルもありますが、引っ越し作業を行っているところもありました。
ちなみにB街区内を通る道路ですが、渋谷区の道路としては廃止され、渋谷二丁目西地区市街地再開発組合が維持管理する通路となっています。
北側の青山通りに架かる歩道橋から撮影。「(仮称)渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区」(地上41階、高さ約208m)が建設されるとこの辺りの景色は一変します。
A街区側です。正面のビルは既に閉鎖されているようでした。ここに上空広場がある集客施設が建設されます。
解体工事のお知らせです。
地図
物件概要
概略工事工程表[出典：東京都]
■物件概要（B街区）■
計画名称：(仮称)渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 B街区
所在地：東京都渋谷区渋谷二丁目
交通：JR・京王・東急・東京メトロ「渋谷」駅
用途：事務所・店舗・ホテル・人材育成拠点・バスターミナル・熱源機械室・駐車場等
階数：地上41階、地下4階
高さ：約208m
構造：S造、一部SRC造
敷地面積：約12,800��
建築面積：−
延床面積：約246,850��
建築主：渋谷二丁目西地区市街地再開発組合
参加組合員：東京建物、都市再生機構
設計者：−
施工者：−
工期：2025年度着工〜2029年度竣工予定
出典
▼東京都：報道発表資料（2023年1月13日）
渋谷二丁目西地区市街地再開発組合の設立を認可します
▼東京建物：ニュースリリース（2022年3月24日）
渋谷二丁目西地区再開発（渋谷二丁目プロジェクト）都市計画決定のお知らせ
▼内閣府：東京都都市再生分科会 第19回 配布資料（2021年6月29日）
資料16 都市再生特別地区（渋谷二丁目西地区）都市計画（素案）の概要
- カテゴリ
- 渋谷区
