蕨(わらび)駅前の住友不動産によるトリプルタワマン「(仮称)蕨駅西口地区第一種市街地再開発事業」の建設地です。2025年5月24日に撮影しました。左側のタワマンは2010年に完成した「シティタワー蕨」(地上30階、高さ99.98m)で、その右側に地上28階、高さ99.66mの板状タワマンと、地上28階、高さ99.78mの箱型タワマンが並びます。この記事では同タワマンの概要や建設状況、地図等を載せています。
蕨駅西口地区について
イメージパース[出典：住友不動産]
「(仮称)蕨駅西口地区第一種市街地再開発事業」はJR京浜東北線「蕨」駅西口前のタワーマンションで、地上28階、塔屋2階、地下1階、高さ99.78m、最高高さ107.98mのA棟(左)と地上28階、塔屋2階、地下1階、高さ99.66m、最高高さ105.46mのB棟(中央)が建設されます。両棟合わせた敷地面積は7,286.79�屐�建築面積は4,361.98�屐�延床面積は5万5965.04�屐∩躙与瑤�413戸、建築主は蕨駅西口地区市街地再開発組合（参加組合員：住友不動産）、設計者はアイテック計画、施工者は前田・大末特定建設工事共同企業体（代表：前田建設工業）で2027年7月の竣工予定となっています。
この完成予想図は少々古いデザインですが形状的には変わっておらず、同じ住友不動産による有明のトリプルタワマン「シティタワーズ東京ベイ」を小さくしたようなタワマン群になります。
配置図[出典：蕨市]
蕨駅西口前の駅前広場に面した場所にA棟、JRの線路沿いにB棟が配置され、B棟前には広場も整備され、右端にある「シティタワー蕨」まで繋がるプロムナードも整備されます。
平面図（蕨駅西口広場）[出典：蕨市]
同再開発では蕨駅西口広場が約4,300�屬�ら約5,069�屬乏搬腓気譟⊆�辺の区画街路は幅員6mから12mへ拡幅整備されます。
A棟断面図[出典：蕨市]
A棟は1〜2階が商業業務施設、4〜28階が住宅フロアとなります。
B棟断面図[出典：蕨市]
B棟は1〜2階が商業業務施設、3階が公共公益施設（図書館、行政センター）、そして5〜28階が住宅フロアとなります。
イメージパース[出典：現地看板]
現地看板を撮影したA棟とB棟の接続部の完成予想図です。両棟はデッキによって接続され蕨駅にも接続します。
イメージパース[出典：現地看板]
「シティタワー蕨」側から見た完成予想図です。B棟前には広場やプロムナードが整備されます。
平面図
地下1階平面図[出典：蕨市]
地下1階ではA棟とB棟は繋がっており、駐車場はB棟側に配置されます。
1階平面図[出典：蕨市]
1階はA棟、B棟共に商業業務施設が配置されます。A棟は小規模な区画が複数設けられますが、B棟はキーテナントが入居できるように大きな区画となっています。
2階平面図[出典：蕨市]
2階も商業業務施設が配置され、A棟とB棟はデッキで接続されます。また、A棟側のデッキは蕨駅に直結する計画となっています。
3階平面図[出典：蕨市]
A棟側の3階にはラウンジやテレワークスペースが配置され、B棟の3階は公共公益施設（図書館、行政センター）が配置されます。
4階平面図[出典：蕨市]
A棟は4階からが住宅フロアとなり、B棟の4階は住宅用の駐輪場が配置されます。
5-24階平面図[出典：蕨市]
B棟は5階からが住宅フロアとなります。
25階平面図[出典：蕨市]
住宅は両棟合わせて413戸で計画されており2LDKと3LDKを中心に配置されます。また、A棟の25階南西角に群を抜いて広い部屋が用意されていますが、おそらく地権者住宅かと思います。
26-27階平面図[出典：蕨市]
26階からはまた他のフロアは同じ広さの部屋が配置されます。
28階平面図[出典：蕨市]
最上階の28階です。
PH1階平面図[出典：蕨市]
屋上です。
PH2階、PHR階、R階平面図[出典：蕨市]
A棟とB棟共に、Rマークとなっているので、ヘリは着陸できないホバーリングスペースとなります。
位置図
位置図[出典：蕨市]
建設地はJR京浜東北線「蕨」駅西口前で、ペデストリアンデッキによって駅直結になる計画です。また、南側には第1工区として「シティタワー蕨」が2010年に完成しており、同再開発は第2工区扱いとなっています。
建設状況
2025年5月24日に蕨駅のホームから撮影した「(仮称)蕨駅西口地区第一種市街地再開発事業」の建設地です。正面に板状タワマンのB棟（地上28階、高さ99.66m）、右側のタワークレーンがあるあたりに箱型タワマンのA棟（地上28階、高さ99.78m）が建設されます。
蕨駅の2階から撮影。左のタワーマンションは2010年に竣工した「シティタワー蕨」(地上30階、高さ99.98m)です。
板状タワマンとなるB棟の建設地にズームです。B棟の3階には図書館などが入る予定です。
箱型タワマンとなるA棟の建設地にズームです。こちらは2階のデッキで蕨駅に直結する計画となっています。
蕨駅の西口に繋がるコンコースから撮影。工事工程は躯体工事、山留工事、コンクリート工事となっていました。このように地下部分の躯体工事が始まっていたので次回訪問時には地上部の工事が始まっているかと思います。
蕨駅前の交通広場越しに撮影。この交通広場は再整備され拡大する予定となっています。
南西側から撮影したA棟の建設地です。タワークレーンが1基設置されていました。
南西側から撮影したB棟の建設地です。
B棟側にタワークレーンはまだ設置されていませんでしたが、地下躯体工事は始まっています。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
事業名称：(仮称)蕨駅西口地区第一種市街地再開発事業
所在地：埼玉県蕨市中央１丁目1番1 他
交通：JR京浜東北線「蕨」駅
用途：住宅施設、商業業務施設、公共公益施設（図書館、行政センター）、駐車場
総戸数：413戸（A・B棟）
階数(A棟)：地上28階、塔屋2階、地下1階
階数(B棟)：地上28階、塔屋2階、地下1階
高さ(A棟)：99.78m（最高高さ107.98m）
高さ(B棟)：99.66m（最高高さ105.46m）
構造：鉄筋コンクリート造（一部鉄骨造）
基礎工法：現場造成杭
敷地面積：7,286.79��
建築面積：4,361.98��
延床面積：55,965.04��
事業者：蕨駅西口地区市街地再開発組合
参加組合員：住友不動産
設計者：アイテック計画
施工者：前田・大末特定建設工事共同企業体（代表：前田建設工業）
工期：2024年1月着工〜2027年7月竣工予定
出典
▼蕨市：蕨駅西口のまちづくり(2024年3月8日変更）
蕨駅西口地区第一種市街地再開発事業・事業計画書
▼住友不動産：ニュースリリース（2020年9月2日）
地域の歴史と調和し賑わい創出を図る駅前コンパクトシティ「蕨駅西口地区第一種市街地再開発事業」再開発組合設立
▼蕨市：まちづくり
蕨駅西口のまちづくり
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