イメージパース[出典：東急]
渋谷ヒカリエの北側の大規模再開発「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」(地上33階、高さ約180m)の再開発組合の設立が4月30日に認可されたと発表がありました。同再開発は東急とヒューリックが事業協力者として参画する再開発で、商業施設・ホール・事務所・ホテル等で構成される複合施設になります。この記事では同再開発の概要や現況、地図等を載せています。
宮益坂地区について
全景イメージ[出典：東急]
「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」は渋谷ヒカリエの北側、宮益坂を挟んだ大規模再開発で、超高層棟となるA街区と渋谷ヒカリエに隣接したB街区、そして御嶽神社の再整備となるC街区に分かれています。
A街区の規模は地上33階、地下3階、高さ約180m、敷地面積約7,930�屐�建築面積約6,790�屐�延床面積約19万2057�屐�B街区の規模は地上7階、地下2階、高さ約40m、敷地面積約2,175�屐�建築面積約1,730�屐�延床面積約8,490�屐�C街区の規模は地上2階、地下1階、高さ約10m、敷地面積約759�屐�建築面積約480�屐�延床面積約754�屬箸覆辰討い泙后�事業者は宮益坂地区市街地再開発組合、事業協力者は東急とヒューリックで工期は2027年10月着工、2031年9月の竣工予定です。
位置図兼配置図[出典：東京都]
明治通りと大山街道（宮益坂）に面した北側の大きな街区がA街区、南側の小規模な街区がB街区、そして北東側の「御嶽神社」となっている場所がC街区となっています。
A街区とB街区は大山街道（宮益坂）上空を通るデッキで接続され、そしてB街区は南側にある「渋谷ヒカリエ」にも接続します。
断面イメージ[出典：東急]
A街区は低層部に店舗、産業育成支援施設、カンファレンス、ホール、中層部に事務所、高層部にホテルが配置され、B街区は店舗等が入るビルになります。
断面図[出典：渋谷区]
フロア構成の詳細です。A街区は地下2階〜3階が店舗、4階が産業育成支援施設、5階が大カンファレンス、6階がホール、9階が事務所ロビー、10階〜27階が事務所、29階〜32階がホテルになります。また、地下2階で渋谷駅に接続し、4階にはB街区に繋がるデッキが配置されます。
断面図[出典：渋谷区]
B街区も地下2階で渋谷駅に接続し、地下2階〜6階は店舗が配置され、テラスも整備されます。
アーバン・コアと地下広場および上空通路のイメージパース[出典：東急]
A街区・B街区の低層部には渋谷駅周辺エリアの歩行者ネットワークの結節点となる縦軸空間「アーバン・コア」が整備され地下2階で渋谷駅に直結します。また、4階ではヒカリエデッキや東京メトロ銀座線「渋谷」駅上部に整備されるスカイウエイに接続します。
地下広場の整備イメージ[出典：内閣府]
渋谷駅の宮益坂東改札前にはA街区とB街区を繋ぐ約400�屬涼浪執�場が整備されます。
大山街道のにぎわいイメージ[出典：内閣府]
大山街道(宮益坂)沿いには広場や歩道状空地が整備され、歩行者空間が大きく拡幅されることになります。
アーバンコア整備イメージ A街区[出典：内閣府]
A街区の低層部には交差点に面した広場が整備され、アーバン・コアも含めて渋谷駅北東方面への起点となります。
アーバンコア整備イメージ B街区[出典：内閣府]
B街区は空中階に広場等を備えたアーバン・コアが整備され、「渋谷ヒカリエ」と東京メトロ銀座線ホーム上部を通る「スカイウェイ」に接続します。
大山街道のイメージパース[出典：東急]
渋谷駅とは反対側から見た大山街道(宮益坂)です。右の鳥居がある場所が御嶽神社の建て替え、再整備を行うC街区になります。
平面図
地下2階平面図[出典：渋谷区]
地下2階で東京メトロの渋谷駅に接続し、そのままJR渋谷駅にも接続します。
地下1階平面図[出典：渋谷区]
1階平面図[出典：渋谷区]
傾斜地が計画地となっていますが、明治通りに面した場所が1階レベルになるようです。
2階平面図[出典：渋谷区]
宮益坂を少し登ったA街区の2階レベルには貫通道路が配置されます。
3階平面図[出典：渋谷区]
A街区の3階レベルにC街区の御嶽神社に繋がる参道が配置されます。
4階平面図[出典：渋谷区]
4階レベルでA街区とB街区がデッキによって接続します。
5階平面図[出典：渋谷区]
A街区の5階には大中小のカンファレンスが配置されます。
6階平面図[出典：渋谷区]
A街区の6階にはホールが配置されます。
7階平面図[出典：渋谷区]
8階平面図[出典：渋谷区]
A街区の8階は機械室になります。
9階〜14階平面図[出典：渋谷区]
9階がオフィスロビーと産業育節支援施設、そしてアフターテラスが配置され、10階からがオフィスフロアとなります。15〜23階までの平面図は同じような図が続くので省略します。
24階〜29階平面図[出典：渋谷区]
27階までがオフィスフロアとなり、28階の機械室を挟んで29階からがホテルになります。
30階〜33階平面図[出典：渋谷区]
ホテルの客室は29階〜32階に配置され、最上階の33階もホテル施設になります。
位置図
位置図[出典：東急]
計画地はJR山手線の内側となる「渋谷ヒカリエ」の北側に位置しており、各路線の「渋谷」駅に直結します。
現況
2019年11月にヘリから撮影した渋谷駅周辺です。右下の赤い網掛けをした場所が「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。
「渋谷スカイ」から撮影した「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」のA街区とC街区です。C街区は敷地の奥(右側)の「御嶽神社」がある場所になります。
B街区です。A街区とB街区の間にある大山街道(宮益坂)上空には両街区を結ぶデッキが整備され、B街区は隣の「渋谷ヒカリエ」にも接続します。
宮益坂下交差点から見た「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」のA街区方面です。
宮益坂から「宮益御嶽神社」へと繋がる階段で、この階段も含めた場所がC街区となっています。
A・C街区を南東側から見た様子です。大山街道(宮益坂)沿いの歩行者空間は大きく拡幅されます。
宮益坂下交差点から見た「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」のB街区方面です。右側にある「渋谷ヒカリエ」(地上34階、高さ182.48m)には4階で接続します。
地図(A街区)
物件概要(A街区)
名称：宮益坂地区第一種市街地再開発事業 A街区
所在地：東京都渋谷区渋谷１丁目
交通：JR山手線・埼京線「渋谷」駅
東急東横線・田園都市線「渋谷」駅
東京メトロ銀座線・副都心線・半蔵門線「渋谷」駅
京王井の頭線「渋谷」駅
用途：事務所、店舗、ホール、宿泊滞在施設、産業育成支援施設、駐車場等
階数：地上33階、塔屋2階、地下3階
高さ：約180m
構造：鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
敷地面積：約7,930��
建築面積：約6,790��
延床面積：約192,057��
建築主：宮益坂地区市街地再開発組合
参加組合員：東急、ヒューリック
設計者：−
施工者：−
工期：2027年10月着工〜2031年9月竣工予定
総事業費：約2431億円（工事費約1750億円）
出典
▼東急：ニュースリリース(2025年4月30日)
「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」 市街地再開発組合設立認可のお知らせ
〜渋谷駅周辺の都市再生第２ステージを促進する東口の起点開発が本格化します〜
▼東京都：報道発表(2025年4月28日)
宮益坂地区市街地再開発組合の設立を認可します
▼渋谷区：環境・まちづくり(2023年4月12日)
宮益坂地区第一種市街地再開発事業（令和5年4月12日渋谷区告示第129号（都市計画決定））
※ 縦覧期間：令和7年1月7日（火曜日）から令和7年1月20日（月曜日）まで
▼渋谷区：環境・まちづくり(2023年4月12日)
渋谷駅東口地区まちづくり
▼内閣府：第24回 東京都都市再生分科会 配布資料(2022年9月7日)
資料１ 宮益坂地区都市計画（素案）の概要
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