赤坂にある薬研坂沿いの再開発「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」(地上46階、高さ164.14m)の建設地です。2025年4月12日に撮影しました。同再開発では野村不動産と日鉄興和不動産によるタワーマンションが建設される計画で、現地では既存建物の解体工事が行われており既存建物の地上部は全て解体されました。この記事では同タワマンの概要や既存建物解体状況、地図等を載せています。
赤坂七丁目2番地区について
イメージパース[出典：港区議会]
「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」は薬研坂と高橋是清翁記念公園に挟まれた場所の再開発で、地上46階、地下1階、高さ164.14m、敷地面積8,719.04�屐�建築面積5,017.28�屐�延床面積8万7913.32�屐∩躙与�643戸規模のタワーマンションになります。
建築主は赤坂七丁目２番地区再開発組合、参加組合員は野村不動産と日鉄興和不動産、設計者は清水建設・日本設計 設計共同体、施工者は清水建設、工期は2025年6月1日着工、2028年12月31日の竣工予定です。
配置図[出典：港区]
タワーマンション本体は「青山一丁目」駅方面となる敷地西側に配置され、東側には低層の事務所などが配置されます。
断面図[出典：港区]
断面図を見ると住宅フロアは4階〜46階で、27階に住宅共用施設が用意されることがわかります。45階にも住宅共用室の文字が見えますが、建物の中心部のため倉庫など普段は使わない場所の可能性があります。
断面図[出典：港区]
東側に低層棟が配置され3階〜5階は事務所フロアになります。同再開発は西側と東側で2層分の高低差がある敷地となっていますが、居住者以外も利用できるエスカレーターとエレベーターで高低差を解消します。
広場2号イメージ[出典：港区]
低地側に配置される広場2号の完成予想図です。高低差を解消するエスカレーターとエレベーターが設置されます。
イメージパース[出典：港区議会]
高台側に整備される広場の完成予想図です。
高橋是清翁記念公園改修イメージ[出典：港区]
その広場の西側には「高橋是清翁記念公園」があり、同再開発より少し高い場所に位置しています。そのため同再開発との間にある道路には圧迫感のある壁状の石塀が設置された状態になっていますが、その石塀を撤去して緩やかな傾斜にする擁壁改修整備が行われる計画となっています。
平面図
各階平面図 地下1階[出典：港区]
地下1階平面図です。低地側（東側）からの見ためは1階となります。また、薬研坂に面した東側には店舗も配置されます。
各階平面図 1階[出典：港区]
1階は駐車場への動線が多いフロアになります。
各階平面図 2階[出典：港区]
東側低層棟の2階には専修学校が配置され、高層棟の西側には広場が整備されます。
各階平面図 3階[出典：港区]
西側高層棟3階にはSOHO、東側低層棟には事務所が配置されます。
各階平面図 4階[出典：港区]
西側高層棟の4階からが住宅フロアとなります。
各階平面図 5階[出典：港区]
東側低層棟の5階までが事務所フロアとなります。
各階平面図 6階[出典：港区]
高層棟は住宅フロアが続きます。
各階平面図 7〜10階[出典：港区]
同じような図が続くので途中フロアの平面図は省略します。他のフロアも見たい場合は出典に載せた港区の添付図面2（PDF：9,160KB）をご覧ください。
各階平面図 26〜28階[出典：港区]
文字が潰れていて読みにくいですが、27階と28階の南側に住宅共用施設が配置されます。
各階平面図 39〜42階[出典：港区]
41階、42階からは広い部屋だけとなります。
各階平面図 43〜46階[出典：港区]
そして45階と46階はさらに広い角部屋だけになります。
総戸数は643戸でその内訳は30〜45�嵬に�の1R・1LDKが46戸、45〜60�嵬に�の1LDKが107戸、60〜80�嵬に�の2LDKが223戸、80〜100�嵬に�の2LDK・3LDKが200戸、100〜130�嵬に�の2LDK・3LDKが55戸、130〜190�嵬に�の3LDKが12戸で計画されています。
位置図
位置図[出典：東京都]
計画地は赤坂御用地の南側にある青山通りから一本中に入った場所で、最寄駅は西側にある東京メトロ銀座線・半蔵門線及び都営大江戸線「青山一丁目」駅となります。東側には東京メトロ丸ノ内線・銀座線「赤坂見附」駅、東京メトロ半蔵門線・南北線「永田町」駅、南東側には東京メトロ千代田線「赤坂」駅もあり、複数の駅・路線が利用な可能な立地となっています。ただし、駅までは少々距離があります。
敷地の西側は高橋是清翁記念公園、東側は薬研坂に面しており、北側には再開発に参加していない既存建物が建ち並びます。その既存ビルよりも高い北側住戸は広大な赤坂御用地を借景できる部屋になります。
「(仮称)赤坂七丁目2番地区再開発事業」の計画地の空撮です。赤い網掛けをした場所が計画地で、敷地左側（西側）にタワマン本体が配置されます。右側（東側）にある三角形のタワーマンションは「パークコート赤坂 ザ タワー」(地上43階、高さ157.25m)で、そことは出来るだけ距離を離した配棟計画となっています。
既存建物解体状況
2025年4月12日にタワーマンション本体が配置される西側から撮影した「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」(地上46階、高さ164.14m)の建設地です。
低層棟が配置される東側の薬研坂から撮影。右側が窪んでいますが、その地形が薬を砕く薬研に似ているため薬研坂と名付けられたそうです。
北東側から撮影。一部の仮囲いが背の低いフェンスでした。
そのフェンス越しに撮影した敷地内です。
既存建物の地上部は全て解体されていました。
敷地北側にも背の低いフェンス部分があったので、そこから撮影した敷地内です。
基礎や地下部分を解体しているのか、作業工程は建物解体となっていました。
再開発現場では見かけない土の山もできていました。
引き抜いた杭が転がっている場所もありました。
少し北側に移動して撮影。左のタワーマンションが「パークコート赤坂 ザ タワー」(地上43階、高さ157.25m)です。ここに建設される「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」(地上46階、高さ164.14m)はそれよりも少し高いタワーマンションになります。ただ、両棟とも傾斜地のため、敷地のどこが高さ0m地点なのかよくわかっていなので、見た目の差と数値の差が大きく異なる可能性もあります。
敷地内にズームです。
全ての解体工事のお知らせをチェックしたわけではありませんが、確認できた解体工事のお知らせの解体工期は2025年3月31日までとなっていました。
新築工事の着工はその翌日の2025年6月1日予定です。
西側の高台側から撮影。「パークコート赤坂ザ・タワー」の左側にあるオフィスビルは赤坂ガーデンシティ」(地上20階、最高高さ106.37m)です。
西側の道路から撮影していますが、かなりの高低差があることがわかります。
これらの山は残土として搬出されるんですかね。再開発現場ではなかなか見かけない光景が広がっています。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
計画名：赤坂七丁目２番地区第一種市街地再開発事業 施設建築物等新築工事
所在地：東京都港区赤坂７丁目2番 他
交通：東京メトロ銀座線・半蔵門線「青山一丁目」駅
都営大江戸線「青山一丁目」駅
東京メトロ丸ノ内線・銀座線「赤坂見附」駅
東京メトロ半蔵門線・南北線「永田町」駅
東京メトロ千代田線「赤坂」駅
用途：共同住宅、事務所、店舗、専修学校
総戸数：643戸
階数：地上46階、地下1階
高さ：164.14m
構造：鉄筋コンクリート造（高層棟）、鉄骨造（中層棟）
基礎工法：場所打ち杭（高層棟）、既成杭（中層棟）
敷地面積：8.719.04��
建築面積：5,017.28��
延床面積：87,913.32��
建築主：赤坂七丁目２番地区再開発組合
参加組合員：野村不動産、日鉄興和不動産
設計者：清水建設・日本設計 設計共同体
施工者：清水建設
工期：2025年5月1日着工〜2028年10月31日竣工予定
出典
▼港区（2024年2月15日更新）
赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業
▼野村不動産：ニュースリリース（2022年7月25日）
「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立のお知らせ
▼東京都：報道発表（2022年6月23日）
赤坂七丁目2番地区市街地再開発組合の設立を認可します
▼港区議会（2022年2月9日）
赤坂七丁目２番地区市街地再開発組合の設立認可申請について
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