表参道駅が徒歩圏の大規模再開発「北青山三丁目地区市街地再開発事業」(地上33階、高さ約180m)の建設地です。2025年4月12日に撮影しました。現在は青山通り沿いで既存建物の解体工事が行われており、この背後にあった都営青山北町アパートは既に解体されています。同再開発では低層部に商業施設とホテルが入る超高層オフィスビルが2029年度に完成予定です。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況、地図等を載せています。
北青山三丁目地区について
完成予想図[出典：港区]
「北青山三丁目地区市街地再開発事業」は都営青山北町アパートの跡地も含む青山通り沿いの大規模再開発で、超高層棟となるB-1棟と小規模なB-2地区で構成されています。
B-1地区の規模は地上38階、塔屋2階、地下2階、高さ約180m、敷地面積約2万300�屐�建築面積約1万1200�屐�延床面積約18万�屐�B-2地区の規模は地上3階、地下2階、高さ約21m、敷地面積約1,100�屐�建築面積約370�屐�延床面積約2,000�屬如⇔消篭茲了�業者は都市再生機構、工期は2026年度着工、2029年度竣工予定となっており、現在は大林組を施工者として既存建物の解体工事中です。
完成予想図[出典：東京都環境局]
同再開発の南側にはA-2棟となっている賃貸タワマンの「クラス青山」(地上25階、最高高さ99.90m)とA-1棟となっている都営住宅の「都営北青山三丁目アパート」(地上20階、高さ70m)があります。西側には大規模な緑地があり、同再開発の西側にも大規模な緑地が整備されます。
緑化計画図[出典：東京都環境局]
敷地の大部分はB-1地区となっており、青山通り側に超高層ビル本体が配置され、反対側には大規模広場（緑地）が整備されます。
断面図(南西-北東)[出典：東京都環境局]
B-1地区の断面図です。1〜2階が商業施設、3〜6階が宿泊施設、7〜37階がオフィスフロアとなります。
断面図(北西-南東)[出典：東京都環境局]
大規模広場（緑地）側となる西側は低くなっており、広場から見たときの圧迫感が軽減されます。
断面図[出典：東京都環境局]
低層棟の断面図です。左はデッキで接続するB-1地区の低層棟部分で商業施設と公共公益施設が入ります。右のB-2地区は商業施設が入る小規模なビルになります。
公共公益施設は港区の権利床（地下1階と地上1階）で多目的競技場や多目的室があるスポーツ施設が整備されます。更衣室とシャワー室もあり、ランニング等を行う際にも利用できる施設になります。
イメージパース[出典：港区議会]
敷地西側の大規模広場（緑地）側から見た低層部の完成予想図です。広場側は低くなっているため圧迫感を感じず緑を楽しめる空間になります。
位置図
計画地位置図[出典：東京都環境局]
計画地は青山通りに面した場所で、表参道駅と外苑前駅の中間あたりに位置しています。外苑前駅は東京メトロ銀座線の1路線だけですが、表参道駅は東京メトロ銀座線、半蔵門線、千代田線の3路線が利用できます。
既存建物解体状況
2025年4月12日に青山通り沿いから撮影した「北青山三丁目地区市街地再開発事業」(地上33階、高さ約180m)の建設地です。現在は大林組を施工者として既存建物の解体工事が行われています。
青山通り沿いには複数の既存ビルがありましたが、まとめて解体工事が行われています。
中央は4〜11階がUR賃貸の「UR都市機構北青山三丁目市街地住宅第一青山ビル」となっていた「第一青山ビル」です。
青山通り沿いにある既存ビルの解体工事が終わると、背後に広大な更地が出現します。
この辺りを毎日のように歩いている人でも、背後に広大な更地が出現していることを知らない人の方が多いかと思います。
再開発や超高層ビルに全く興味のない人と話したとき、その人が普段いるエリアで建設中の超高層ビルの話をしても、そんなのあったっけ？といった感じでした。
背後から撮影した青山通り側です。
こちら側には複数棟で構成された「都営青山北町アパート」がありましたが全て解体されています。
仮囲いの中です。
現地では淺沼組の施工によって埋蔵文化財の発掘調査が行われており、期間は2026年3月31日までとなっています。これが長引かなければ約1年後には「北青山三丁目地区市街地再開発事業」が新築工事に着工しているかもしれません。
同じ日に展望室の「渋谷スカイ」から撮影。ここからは「北青山三丁目地区市街地再開発事業」の「都営青山北町アパート」跡地部分が見えます。
少し広角で撮影。ビル本体は「都営青山北町アパート」跡地の右側に見えている「クラス青山」(地上25階、最高高さ99.90m)の背後に建設されます。
ちなみに右端でタワークレーン1基で建設中のビルは少し前のブログに掲載した「(仮称)南青山三丁目計画」(地上38階、最高高さ160.20m)です。
地図
物件概要
全体工事工程[出典：東京都環境局]
既存建物の解体工事を含む全体工事工程は約69ヵ月で、令和8年度（2026年度）に新築工事に着工予定となっています。
■物件概要(B-1地区)■
事業名：北青山三丁目地区市街地再開発事業(B-1地区)
所在地：東京都港区北青山三丁目の一部
交通：東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅
東京メトロ銀座線「外苑前」駅
用途：業務、商業、宿泊施設、公共公益施設、駐車場等
階数：地上38階、塔屋2階、地下2階
高さ：約180m
構造：鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積：20,300��
建築面積：11,200��
延床面積：180,000��
事業者：独立行政法人都市再生機構
設計者：日本設計（基本設計）
施工者：−
工期：2026年度着工〜2029年度竣工予定
供用開始：2029年度予定
出典
▼都市再生機構(2024年7月11日)
北青山三丁目地区
▼東京都港区：第一種市街地再開発事業(2023年9月19日)
北青山三丁目地区第一種市街地再開発事業
▼東京都環境局：環境アセスメント
・2025年1月30日：「（仮称）北青山三丁目地区市街地再開発事業」変更届
・2023年11月29日：「（仮称）北青山三丁目地区市街地再開発事業」変更届
・2023年4月11日：「（仮称）北青山三丁目地区市街地再開発事業」環境影響評価書
▼港区議会：建設常任委員会
・2024年2月7日：北青山三丁目地区第一種市街地再開発事業における（仮称）北青山三丁目地区スポーツ施設整備計画について
・2024年2月7日：北青山三丁目地区第一種市街地再開発事業における権利変換計画への同意について
・2022年2月9日：北青山三丁目地区の街づくりについて
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