完成イメージ[出典：建築研究所]
九段下駅近くの再開発「(仮称)SMBC九段プロジェクト」(地上21階、高さ約130m)の建築計画のお知らせが設置され、2025年11月に着工することが判明しました。同プロジェクトは「九段南一丁目地区」の中地区となっており、隣の北地区は駅直結の高さ約170m規模のオフィスビルが計画されています。この記事では同プロジェクトの概要や既存地下解体状況、地図等を載せています。
(仮称)SMBC九段プロジェクトについて
完成イメージ[出典：建築研究所]
「(仮称)SMBC九段プロジェクト」は九段下駅と千代田区役所が入る九段第3合同庁舎に挟まれたエリアの再開発「九段南一丁目地区」の中地区に位置したオフィスビルで、規模は地上21階、地下2階、高さ約130m、敷地面積3,641�屐�建築面積2,480�屐�延床面積4万2950�屐�建築主は三井住友銀行、設計者は日建設計で工期は2025年11月着工、2029年9月の竣工予定となっています。
断面図[出典：建築研究所]
低層部は育成用途や宿泊施設、研修施設、中高層部はオフィスフロアで、セットバックしているフロアはサステナブルフロアとなります。
サステナブルフロア[出典：建築研究所]
サステナブルフロアは光と風を取り込むテラスも設置されます。
完成イメージ[出典：建築研究所]
上から見たサステナブルフロアの様子です。
3地区一体の整備イメージ[出典：千代田区]
「(仮称)SMBC九段プロジェクト」が建設される「九段南一丁目地区」は九段下駅側から北地区、中地区、南地区となっており、北地区と中地区が先行して整備され、南地区は将来的に整備する計画となっています。
完成イメージ[出典：建設通信新聞]
左の棟が高さ約170m、延べ約8万2000�峙�模のオフィスビルとなる北地区で、事業協力者は住友不動産となっており、2025年度から既存建物の解体工事に着手し、2029年度以降の竣工が見込まれています。
断面図[出典：千代田区]
北地区は九段下駅に直結し、北地区と中地区の間に整備されるオープンスペースまで地下通路が整備され、屋根付きの歩行者空間で区役所方面まで繋がる計画となっています。
建築計画のお知らせに掲載されていた配置図です。ケーキの1ピースのような形の敷地となっています。
建築計画のお知らせに掲載されていた外観図です。緩やかな階段状のビルになることがわかります。
日本ではあまり見かけない形状の超高層ビルになります。
位置図
位置図[出典：建築研究所]
「九段南一丁目地区」は九段下駅（靖国通り）と千代田区役所、そして内堀通りと日本橋川に挟まれたエリアで、北地区・中地区・南地区の3つの地区に分かれており、「(仮称)SMBC九段プロジェクト」は中央の中地区に位置しています。
北地区は九段下駅に直結し、九段下駅からは地下通路で北地区と中地区の間に整備されるオープンスペースに繋がります。そこからは屋根付きの歩行空間で中地区、南地区、そして千代田区役所まで行けるようになる計画となっています。
既存地下解体状況
2025年4月14日に内堀通り沿いの九段下駅側から撮影した「(仮称)SMBC九段プロジェクト」(地上21階、高さ約130m)の計画地です。現在は鹿島建設を施工者として既存地下躯体解体工事が行われています。
右側のビルは南地区の既存ビル「東京堂千代田ビルディング」(地上20階、高さ81m)です。その背後に通信塔の先端が見えていますが、そのビルが千代田区役所が入る「九段第3合同庁舎」です。
敷地内の既存建物の解体工事は何年も前に終わっており、その後は「九段下まちかど広場」「くだんしたこどもひろば」として暫定利用されていた時期もありました。上にも書きましたが現在は地下部分の解体工事中です。
南側から撮影。奥は北地区で2025年度から既存建物の解体工事に着手予定とのことですが、現在はまだ解体工事が始まるような雰囲気はありませんでした。
ところで、2月の建設通信新聞の記事に地上21階、高さ約82mで掲載されたのはミスだったんですかね？最近のオフィスビルにしては階高が低かったので、ん？とは思っていましたが、建築計画のお知らせのでは、公開されていた資料通りの高さ130mで良かったです。
2020年12月にヘリから撮影した「(仮称)SMBC九段プロジェクト」の計画地です。このときにはもう既存建物はありませんでした。日本武道館もある皇居外苑の北の丸公園にも近い立地です。
解体工事のお知らせです。解体工期は2026年12月31日までとなっており、地下部の解体工事中に新築工事に着工することになります。そのため「(仮称)SMBC九段プロジェクト」の施工者は解体工事の施工者である鹿島建設になると思われます。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
事業名：(仮称)SMBC九段プロジェクト
地区名：九段南一丁目地区 中地区
所在地：東京都千代田区九段南１丁目3-4
交通：東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下」駅
用途：事務所、集会場、店舗、自動車車庫
階数：地上21階、地下2階
高さ：約130m
敷地面積：3,641��
建築面積：2,480��
延床面積：42,950��
建築主：三井住友銀行
設計者：日建設計
施工者：−
工期：2025年11月着工〜2029年9月竣工予定
出典
▼日刊建設工業新聞（2025年4月14日）
三井住友銀行／ＳＭＢＣ九段プロジェクト（東京都千代田区）、鹿島で１１月着工
▼建設通信新聞（2025年2月10日）
鹿島で既存解体着手/九段南一丁目中地区/三井住友銀行
▼国立研究開発法人 建築研究所：サステナブル建築物等先導事業（省CO2先導型）（2024年12月2日）
三井住友銀行／九段プロジェクト
▼千代田区（2023年8月23日）
九段南一丁目地区のまちづくりについて 資料２
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