世界貿易センタービルの建替え「世界貿易センタービルディング本館」(地上46階、高さ233.522m)の建設地です。2025年4月5日に撮影しました。浜松町駅に直結する複合施設で、低層部に商業施設のアトレ、高層部にラグジュアリーホテルの「ラッフルズ東京」が入るオフィスビルになります。この記事では同ビルの建設状況や建替え概要、地図等を載せています。
世界貿易センタービルの建替えについて
「世界貿易センタービルディング本館」は建替えのため解体された「世界貿易センタービルディング」の建替えで、元々あったビルの規模は地上40階、地下3階、高さ152m、最高高さ162.59m、敷地面積1万6080.99�屐�建築面積9,573.17�屐�延床面積15万3941.22�屐�建築主は東京ターミナル（現：世界貿易センタービルディング）、設計者は日建設計、武藤研究室（武藤構造力学研究所）、施行者は鹿島建設で1970年3月竣工でした。
完成予想図[出典：世界貿易センタービル]
世界貿易センタービル跡地に建設される「世界貿易センタービルディング本館」(図の右側)の完成予想図です。規模は地上46階、塔屋2階、地下3階、高さ233.522m、敷地面積1万5726.55��(A街区全体)、建築面積1万4425.00��(A街区全体)、延床面積30万1998��(A街区全体)、建築主は世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、東日本旅客鉄道、設計者と施行者は鹿島建設で2027年3月31日の竣工予定です。
外観イメージ[出典：JR東日本]
浜松町駅の西側では4棟の超高層ビルが建ち並ぶ再開発が行われており、中央の背後にチラッとだけ見えているビルが「日本生命浜松町クレアタワー」(地上29階、高さ156m)で一番最初に完成しました。次に左手前の「世界貿易センタービルディング 南館」(地上39階、高さ197.317m)が完成し、そしてその左後ろにの分譲タワマン「WORLD TOWER RESIDENCE（ワールドタワーレジデンス）」(地上46階、最高高さ185.43）が完成しました。
現在は4棟目の超高層ビルとして「世界貿易センタービルディング本館」(地上46階、高さ233.522m)が建設中で、これら全体を合わせて浜松町駅西口再開発や浜松町二丁目4地区とも呼ばれています。
浜松町駅西口再開発の全体像[出典：JR東日本]
浜松町駅西口再開発はA街区、B街区、C地区に分かれており、A街区の本館が現在建設中の「世界貿易センタービルディング本館」で、オフィス、ホテル「ラッフルズ東京」、商業施設「アトレ」などが配置されます。C地区は共同住宅の「ワールドタワーレジデンス」で、現在は併設される文化施設「港区立みなと芸術センター」が建設中です。
A街区 断面図[出典：JR東日本]
A街区の詳細な断面図です。ターミナル棟の3〜5階、モノレール浜松町駅の2〜3階には商業施設のアトレが出店し、本館の2階には観光プレ体験施設、キッズセンター、5階にはワールドメディカルセンターが配置されます。また、ターミナル棟の6〜7階には国際ホール＆カンファレンス（最大800�屐砲�配置され、7階には屋上広場も整備されます。本館の7階にオフィスロビーが配置され、9〜34階が1フロア約850坪のオフィスフロアとなります。
そして36〜46階は日本初進出となるラグジュアリーホテル「ラッフルズ東京」(2028年予定開業予定)が出店します。客室数は130室で全室60�岼幣紊箸覆蝓▲曠謄觧楡澆箸靴謄薀奪侫襯困離轡哀優船磧爾任△襯蹈鵐哀弌爾筌薀ぅ拭璽坤弌爾梁勝�各種レストラン、プール、フィットネス施設も配置され、ラッフルズブランドの伝説的なバトラーサービスを楽しむことができるようになります。ホテルのロビーは37階で、セットバックした場所にはスカイテラスが設けられます。
配置図[出典：JR東日本]
「世界貿易センタービルディング本館」はJR浜松町駅、モノレール浜松町駅に隣接した駅直結の街区となっており、駅の東側（海側）にある「旧芝離宮恩賜庭園」を借景できる立地となっています。
浜松町駅西口再開発 動線計画[出典：JR東日本]
浜松町駅西口再開発の各棟は中央広場やデッキで接続され、本館に整備されるステーションコアを介してJR浜松町駅、モノレール浜松町駅、都営地下鉄大門駅にアクセスできるようになります。
ステーションコア[出典：JR東日本]
ステーションコアはJR浜松町駅、モノレール浜松町駅、都営地下鉄大門駅、タクシー、バスといった各交通機関を繋ぐ場となり、ここからどの駅にも行けることから相互アクセス性が向上します。
駅前広場[出典：JR東日本]
JR浜松町駅の中央改札、モノレール浜松町駅の中央改札前に整備される中央広場の完成予想図です。
アトレ[出典：JR東日本]
中央広場に面した場所には商業施設の「アトレ」が出店します。アトレはJR東日本のグループ会社です。
配屋外広場置図[出典：JR東日本]
ターミナル棟の7階には旧芝離宮恩賜庭園と視覚的につながった屋上広場が整備されます。中央部にはかつてこの地にあった大名屋敷・庭園の池泉形状をオマージュした大芝生広場が配され、様々なイベント・祭事の開催が可能で、MICE開催時には屋外レセプションとして利用することもできます。
オフィスロビー[出典：JR東日本]
本館の7階に配置されるオフィスロビーは旧芝離宮恩賜庭園に向かって視界が開けた空間となり、屋外ラウンジも配置されます。
基準階平面図[出典：世界貿易センタービル]
オフィスフロアは約80m×約53m、基準階面積約2,803�屐別�848坪）の無柱空間で、隣の「日本生命浜松町クレアタワー」とお見合いになる西側にはエレベーターや防災倉庫などが配置されます。
建設状況
2025年4月5日に北東側にある汐留方面に繋がるデッキから撮影した「世界貿易センタービルディング本館」(地上46階、高さ233.522m)の建設地です。オフィスフロアの鉄骨が組まれ始めていました。また、写真左下では東京モノレール浜松町駅の工事も本格化しています。
少し広角で撮影。浜松町駅前の再開発では最後となる4棟目の超高層ビルになります。
近くから見上げて撮影。
オフィスフロアの鉄骨が組まれ始めたので、ここから鉄骨が組まれて行く速度は早いかと思います。
北西側から撮影。左奥に見えているのは「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」(地上40階、高さ208.83m)で、「世界貿易センタービルディング本館」とは地上に降りることなくデッキで接続します。
「日本生命浜松町クレアタワー」のデッキから撮影。このデッキと「世界貿易センタービルディング本館」も繋がります。
隣の南側ではターミナル棟が建設中です。
南東側から撮影。撮影場所は開通した南口自由通路の芝浦側で新たな撮影スポットができました。
東側にある「ポートシティ竹芝」のデッキから撮影。東京タワーがギリギリ隠れずに見えています。
広角で撮影。左は「世界貿易センタービルディング 南館」(地上39階、高さ197.317m)で、「世界貿易センタービルディング本館」(地上46階、高さ233.522m)はそれを超える高さの超高層ビルになるため、この画角では入りきらないかもしれません。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
名称：世界貿易センタービルディング本館
事業名：(仮称)浜松町二丁目4地区A街区(A棟)
所在地：東京都港区浜松町二丁目4-1（予定）
交通：JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅直結
東京モノレール「浜松町」駅直結
都営大江戸線・浅草線「大門」駅直結
用途：事務所、店舗、都市計画駐車場、バスターミナル、カンファレンス、メディカルセンター、キッズセンター、観光プレ体験施設、DMO 活動施設、ホテル（ラッフルズ東京） 等
総客室数：130室
階数：地上46階、塔屋2階、地下3階
高さ：233.522m
構造：鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法：直接基礎
耐震性能：制震構造
敷地面積：15,726.55�屐�A棟全体）
建築面積：14,425.00�屐�A棟全体）
延床面積：約301,998�屐�A棟全体）
建築主：世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、東日本旅客鉄道
基本設計：日建設計、鹿島建設
実施設計：鹿島建設
施行者：鹿島建設
工期：2021年8月(解体含む)〜2027年3月31日竣工予定（本館）
出典
▼世界貿易センタービルディング本館
https://lease.wtcbldg.co.jp/maintower/
▼JR東日本旅客鉄道：ニュースリリース（2024年7月22日）
浜松町が日本と世界をつなぐ “一歩目” に 世界貿易センタービルディング建替えプロジェクト 2027 年より順次開業へ
▼野村不動産：ニュースリリース（2022年5月18日）
【浜松町駅西口開発計画・芝浦プロジェクト】 歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化を目的とした 浜松町駅エリアの整備計画について
▼東京モノレール：ニュースリリース（2021年10月22日）
モノレール浜松町駅の建替工事に着手します
▼鹿島建設：プレスリリース（2021年7月12日）
「浜松町二丁目４地区」都市計画変更手続きの開始について
▼内閣府：国家戦略特区（2021年6月29日）
第19回 東京都都市再生分科会 配布資料
※ 資料５ 都市再生特別地区（浜松町二丁目４地区）都市計画（素案）の概要（PDF形式：15,043KB）
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