日比谷公園東側の超大規模再開発「内幸町一丁目街区（TOKYO CROSS PARK構想）」内の「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」(地上45階、最高高さ232.52m)の建設地です。2025年4月5日に撮影しました。既にタワークレーンが4基設置されていますが、2025年4月1日に着工したことが発表されました。この記事では同再開発の概要や建設状況、地図等を載せています。
内幸町一丁目街区南地区について
完成イメージ[出典：中央日本土地建物]
「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」は「みずほ銀行内幸町本部ビル」(地上32階、最高部高さ140m)の跡地で建設中の複合施設で、規模は地上46階、塔屋1階、地下3階、高さ227.78m、最高高さ232.52m、敷地面積1万8617.95�屐憤戝鎮惑�定区域全体）、建築面積9,504.50�屐憤戝鎮惑�定区域全体：1万5325.65�屐法�延床面積28万5854.01�屐憤戝鎮惑�定区域全体：29万6725.25�屐砲箸覆辰討い泙后�
建築主は中央日本土地建物（代表施工者）、事業者は中央日本土地建物・東京電力パワーグリッド・TF内幸町特定目的会社、設計者と施工者は清水建設、工期は2025年4月1日着工、2029年3月の竣工予定（2037度以降 街区全体竣工・事業完了認可予定）です。まだ解体工事は始まっていませんが「東京電力ホールディングス本店」(地上16階、高さ102.01m)も同再開発の敷地に含まれており、そのため東京電力パワーグリッドが事業者に名を連ねています。
内幸町一丁目街区完成イメージ[出典：中央日本土地建物]
同再開発は日比谷通りを挟んだ「日比谷公園」東側の三井不動産など事業者10社による超大規模再開発「内幸町一丁目街区（TOKYO CROSS PARK構想）」内の一部で、全体では北地区、中地区、南地区の3つの地区に分かれています。
「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」はその中でも一番南側に位置していることから(仮称)サウスタワーとも呼ばれています。(仮称)サウスタワーの隣が中地区のセントラルタワー(地上48階、最高高さ233.527m)で既に既存建物が解体されています。そのさらに左側が北地区で、帝国ホテルの新本館(地上29階、高さ約145m)とノースタワー(地上46階、高さ約230m)が建設予定となっています。
内幸町一丁目街区動線イメージ[出典：中央日本土地建物]
「内幸町一丁目街区（TOKYO CROSS PARK構想）」では、隣り合う地区はそれぞれ広場やデッキで接続し、中地区は大規模なデッキで日比谷公園にも繋がります。南地区は「内幸町」駅に直結し、JR各線・東京メトロ銀座線「新橋」駅に繋がる地下接続通路が整備されます。また、北地区では「日比谷」駅に直結する予定です。
地上地下結節空間 (仮称)アクセスコア内[出典：中央日本土地建物]
南地区には地上、地下の結節点となり、玄関口としても機能を果たす「(仮称)アクセスコア」が整備されます。
(仮称)アクセスコア 断面パース[出典：中央日本土地建物]
(仮称)アクセスコアの断面イメージです。
用途断面図[出典：中央日本土地建物]
フロア構成は1階〜8階の低層部に商業施設、ホテル、ウェルネス促進施設、11階〜44階が総貸室面積約15万�屬離�フィスフロアになります。また、日比谷公園側となる日比谷通り沿いには百尺規制時代の高さ31m地点でセットバックして「31m基壇部上広場」が整備されます。
31m基壇部上広場からの眺望[出典：中央日本土地建物]
「31m基壇部上広場」はオープンスペースや植栽が配され、都心の眺望を楽しめる新たな空間となります。
7階オフィスロビー[出典：中央日本土地建物]
7階にオフィスロビーが配置されます。
29階スカイロビー[出典：中央日本土地建物]
29階にはスカイロビーも配置されます。
オフィス基準階図面[出典：中央日本土地建物]
オフィスの基準階面積は約1,400坪で無柱オフィス空間が整備されます。
位置図
位置図[出典：中央日本土地建物]
「内幸町一丁目街区」は「日比谷公園」とJRの線路に挟まれたエリアで「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」はその中でも一番南側に位置しており、都営三田線「内幸町」駅に直結し、新設する地下接続通路によってJR各線・東京メトロ銀座線「新橋」駅にも接続します。
建設状況
2025年4月5日に南東側から撮影した「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業A棟」(地上45階、最高高さ232.52m)の建設地です。建築計画のお知らせでは2024年3月下旬着工となっており、タワークレーンも4基設置されていたので既に着工しているものだと思っていましたが、2025年4月1日が正式な着工日となるようです。
ゲートが開いていたので中を撮影。鉄骨が運搬され地下部分の鉄骨が組まれているようでした。
南側から撮影。
タワークレーンが4基揃う光景は迫力があります。
仮囲いの中です。1階床部分の鉄骨が既に見えているので、地上部の建設が始まるのは割と早そうです。
南西側から撮影。背後の鉄塔があるビルは「東京電力本社ビル」(地上16階、高さ102.01m)で、将来的には解体され広場が整備されます。
「内幸町一丁目街区（TOKYO CROSS PARK構想）」全体を撮影。隣の中地区には地上48階、最高高さ233.527mの超高層ビルが建設され、奥の「帝国ホテル」がある場所は北地区として高さ約230mと複合ビルと高さ約145mのホテルが建設予定となっています。
日比谷通り沿いの北西側から撮影。奥のビル群を超えた場所にJR新橋駅があります。
北西側から撮影した中地区と南地区です。まずはここに高さ約230mの超高層ビルが2棟建ち並びます。遠方からも目立つエリアになりそうです。
地図
物件概要
南地区の建築計画のお知らせです。
全体工事工程[出典：東京都]
他の街区と合わせた全体の工事完了は約15年の工期となっています。
■物件概要（南地区）■
事業名：内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業A棟
所在地：東京都千代田区内幸町一丁目1000番
交通：都営三田線「内幸町」駅 地下直結
JR各線・東京メトロ銀座線・ゆりかもめ・都営浅草線「新橋」駅 地下通路直結
東京メトロ千代田線・東京メトロ日比谷線・都営三田線「日比谷」駅 街区完成時直結
東京メトロ有楽町線「有楽町」駅 街区完成時直結
東京メトロ日比谷線・千代田線・丸ノ内線「霞ケ関」駅 地下通路直結
用途：事務所、商業、ホテル、ウェルネス促進施設、駐車場
階数：地上46階、塔屋1階、地下3階
高さ：227.78m（最高高さ232.52m）
構造：鉄骨造（一部柱：CFT造）、地下：鉄筋コンクリート造 一部 鉄骨鉄筋コンクリート造 及び 鉄骨造
基礎工法：直接基礎
敷地面積：18,617.95�屐憤戝鎮惑�定区域全体）
建築面積：9,504.50�屐憤戝鎮惑�定区域全体：15,325.65�屐�
延床面積：285,854.01�屐憤戝鎮惑�定区域全体：296,725.25�屐�
建築主：中央日本土地建物（代表施工者）
事業者：中央日本土地建物・東京電力パワーグリッド・TF内幸町特定目的会社
設計者：清水建設
施工者：清水建設
工期：2025年4月1日着工〜2029年3月竣工予定（2037度以降 街区全体竣工・事業完了認可予定）
出典
▼中央日本土地建物：ニュース（2025年4月3日）
「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」着工
▼東京都：報道発表資料（2022年8月9日）
内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業の施行を認可します
▼三井不動産：ニュースリリース（2022年3月24日）
都心最大級延床約110万m2、日比谷公園と一体となった比類なき街づくり
「TOKYO CROSS PARK構想」を発表
内幸町一丁目街区における次世代スマートシティプロジェクト
▼内閣府：第19回 東京都都市再生分科会 配布資料（2021年6月29日）
資料１ 内幸町一丁目北特定街区・内幸町一丁目北地区再開発等促進区を定める地区計画 都市計画（素案）の概要
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