イメージパース[出典：東急不動産]
新宿駅西口の大規模再開発「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ258.15m)の完成予想図です。建設地は「小田急百貨店 新宿本店」跡地で、商業施設やオフィスで構成される新宿駅エリアでは最も高い超高層ビルになります。また、モザイク通りや新宿ミロードなどがあった場所も同再開発に含まれており、小田急新宿駅の新改札なども整備されます。この記事では同再開発の概要や建設状況（2025年4月5日時点）、地図等を載せています。
新宿駅西口地区開発計画について
イメージパース[出典：現地看板を撮影]
「新宿駅西口地区開発計画」は「小田急百貨店 新宿店本館」等の跡地の再開発で、規模は地上48階、地下5階、高さ258.15m、敷地面積15,718.98�屐�建築面積15,630.20�屐�延床面積279,057.38�屐�建築主は小田急電鉄、東京地下鉄（共同事業者に東急不動産）、設計者は日本設計・大成建設設計共同体、施工者は大成建設、竣工予定は2030年3月下旬です。
これはJR新宿駅西側の将来的な完成予想図で、左が「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ258.15m)です。中央と右側が「新宿駅西南口地区開発事業」(地上19階、高さ110m／地上36階、高さ220m）となっており、右側の南街区では大部分の既存建物の解体工事が終わっています。ただ、新築工事の着工には至っておらず、完成時期は未定となっています。
施設概要図[出典：国土交通省]
「新宿駅西口地区開発計画」のフロア構成は地下2階〜10階が商業施設、12〜13階がビジネス創発機能、14〜46階がオフィスフロア、そして47〜48階には眺望を活かした空間・体験ができるエリアが設けられます。
また、甲州街道沿いにある「新宿ミロード 本館」や「モザイク通り」があった場所には商業施設や新改札を含む駅施設が建設されます。
位置図[出典：東急不動産]
敷地は南北に細長く、北側のA工区には小田急電鉄、東京メトロ、東急不動産の共同事業となり超高層ビル本体が建設され、南側のB工区には小田急電鉄の単独事業となり商業施設や駅施設が建設されます。
2階・東西デッキ グランドシャフト[出典：東急不動産]
A工区の2階デッキ部分の完成予想図です。新宿グランドターミナル構想によって新宿駅上空を通る東西デッキが計画されており、この部分でそのデッキに繋がる計画となっています。
イメージパース[出典：新宿区]
モザイク通りがあった場所の完成予想図です。この下には小田急新宿駅があり、新設する改札によって駅直結となります。
イメージパース[出典：新宿区]
甲州街道沿いにある「新宿ミロード 本館」は2025年3月16日(日)に閉館しており建て替えが行われます。モザイク通り跡地も含むB工区は地上8階、地下2階、高さ約50m、敷地面積約7,660�屐�延床面積約2万8000�峙�模となります。
位置図
計画地位置図（広域）[出典：東京都環境局]
建設地はJR新宿駅の西側隣接地の小田急百貨店・モザイク通り・新宿ミロードがあった場所です。同再開発はJR新宿駅、小田急新宿駅に直結し、敷地内にある小田急新宿駅には新改札口も整備されます。
ここは新宿駅エリアの超高層ビル群の中ではJR、小田急、京王、都営地下鉄、東京メトロのどの駅にもアクセスしやすい場所となっています。また、同再開発の高さ258.15mは「東京都庁第一本庁舎」(地上48階、最高高さ243.4m）を抜いて、新宿駅エリアで最も高い超高層ビルになります。
建設状況
2025年4月5日に撮影した「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ258.15m）の建設地です。ここに「小田急百貨店 新宿店」があったとは思えない景色になっています。
そして現地には外装モックアップが設置されていました。今なら実際の外壁がどうなるかを確認することができます。
「新宿駅西口地区開発計画」の建設地は、新宿駅西口に直結する立地のため常時人通りが多い場所となっています。そのため人の流れを止めずに工事車両が出入りできるように、新宿駅西口のロータリー上部に仮設構台・スロープが設置されています。
「新宿エルタワー」のデッキから撮影。しばらく同じような景色が続くと思うので、今回のように何か変化があるまでは当ブログで取り上げる頻度は低くなるかと思います。
仮設構台・スロープの出入口です。
このように大型車両が真っ直ぐ入って行けるようになっているため、人の流れはもちろん、他の車両を止めることなくスムーズに車両の出入りができます。
3月16日に閉店した「新宿ミロード」です。ここも「新宿駅西口地区開発計画」に含まれており、新たな商業施設が建設予定となっていますが、解体工事に着手したような気配はありませんでした。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要（A区）■
事業名：新宿駅西口地区開発計画
所在地：東京都新宿区西新宿三丁目および西新宿一丁目各地内
交通：JR・都営・東京メトロ・京王・小田急「新宿」駅
用途：商業・事務所・駅施設 等
階数：地上48階、塔屋1階、地下5階
高さ：258.15m（最高258.15m）
構造：鉄骨造（一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造）
基礎工法：パイルドラフト基礎（地中連続壁・杭と直接基礎の併用基礎）
敷地面積：約8,060�屐柄澗痢�15,718.98�屐�
建築面積：15,630.20�屐柄澗痢�
延床面積：約251,000�屐柄澗痢�279,057.38�屐�
建築主：小田急電鉄、東京地下鉄（共同事業者：東急不動産）
設計者：日本設計・大成建設設計共同体
施工者：大成建設
工期：2024年3月25日着工〜2030年3月下旬竣工予定
出典
▼小田急SCディベロップメント：ニュースリリース（2024年9月19日）
「新宿駅西口地区開発計画」の進捗に伴い 「新宿ミロード」は、2025年3月16日に閉館します ご愛顧いただいた皆さまへの感謝を込めた「フィナーレキャンペーン」を10月4日から開催
▼国土交通省：報道発表資料（2024年6月6日）
新宿グランドターミナルの中核となる商業・ビジネス拠点を形成
〜新宿駅西口地区開発計画を国土交通大臣が認定〜
▼東急不動産：ニュースリリース（2024年3月25日）
3月25日「新宿駅西口地区開発計画」新築着工
▼東急不動産：ニュースリリース（2024年2月8日）
新宿駅西口地区開発計画における東急不動産の正式参画について
▼小田急電鉄：ニュースリリース（2022年9月29日）
新宿駅西口地区開発計画における既存建物解体工事への着手に係るお知らせ
▼東急不動産：ニュースリリース（2022年2月9日）
新宿駅西口地区開発計画における新たな共同事業者参画に係るお知らせ
▼新宿区：新宿区景観まちづくり審議会（2020年10月21日）
第70回新宿区景観まちづくり審議会
※ 【報告2】（仮称）新宿駅西口地区開発事業について
▼内閣府：国家戦略特区（2020年9月4日）
第18回 東京都都市再生分科会 配布資料
※ 資料７ 都市再生特別地区（新宿駅西口地区）都市計画（素案）の概要
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