田町駅前で解体中の「森永プラザビル」(地上24階、高さ100.3m)です。2025年3月30日に撮影しました。森永乳業の本社だったオフィスビルで、解体後の跡地には「田町駅西口駅前地区開発事業」(地上24階、最高高さ126m)が2025年10月1日に鹿島建設の施工で着工予定となっています。この記事では同再開発の概要や解体状況、地図等を載せています。
田町駅西口駅前地区開発事業について
「森永プラザビル」はJR田町駅直結の森永製菓・森永乳業の本社ビルで、規模は地上24階、地下3階、高さ100.3m、敷地面積6,245�屐�建築面積2,555�屐�延床面積4万368�屐�建築主は 森永開発、設計者は森永エンゼルプラザ、施工者は鹿島建設、工期ヒア1970年12月着工、1973年8月竣工でした。
2024年3月には森永製菓と森永乳業の本社が移転し、2024年4月1日から2025年9月30日の工期で鹿島建設を施工者として解体工事が行われています。
イメージパース[出典：内閣府]
「森永プラザビル」の解体後の跡地に建設される「田町駅西口駅前地区開発事業」はJR田町駅直結のオフィスビルで、規模は地上24階、地下2階、高さ約122m、最高高さ約126m、敷地面積6,615.40�屐�建築面積約5,600�屐�延床面積約98,600�屐�建築主は三井不動産、森永乳業、東日本旅客鉄道(JR東日本)、工期は2025年10月1日着工、2029年3月31日竣工予定となっています。
配置図[出典：内閣府]
建設地はデッキで直結するJR「田町」駅の三田口（西口）前で、都営浅草線・三田線「三田」駅にも直結します。
断面イメージ[出典：内閣府]
フロア構成は低層部が店舗、産業支援施設、駐車場等、中高層部が事務所で、シェアオフィスやコワーキングスペースなどスタートアップ企業の育成・支援拠点も配置されます。
交通広場の整備イメージ[出典：内閣府]
同再開では駅前デッキ広場や駅前交通広場の拡充も行われ、交通広場は約1,200�屬�ら約3,000�屬旅�さとなります。
交通広場の整備イメージ[出典：内閣府]
現在の交通広場にはバス乗り場すらありませんが、拡充後にはバス乗り場が3台分用意され、タクシーの待機場所も配置される計画となっています。
駅前デッキ広場等の整備イメージ[出典：内閣府]
JR田町駅の改札階と直結する駅前デッキ広場は約2,000�峙�模に拡充され、別事業になりますがそれに連携してJR田町駅構内の東西自由通路の拡幅も行われます。
駅前デッキ広場等の空間イメージ[出典：内閣府]
駅前デッキ広場の完成予想図です。
駅前デッキ広場等の空間イメージ[出典：内閣府]
今まで東西（図の左と右）のデッキは駅前で接続するだけで、第一京浜側は繋がっていませんでしたが、第一京浜寄りでも接続して街の回遊性が向上します。
夜間景観[出典：内閣府]
第一京浜沿い低層部の完成予想図です。駅前にある現在の田町駅西口交差点は、道路がずれた変則的な形になっていますが、田町駅側の道路をずらして十字にクロスするように改良されます。
位置図
位置図[出典：内閣府]
建設地はJR「田町」駅と第一京浜に挟まれた場所にあった「森永プラザビル」の跡地で、JR「田町」駅にペデストリアンデッキで直結し、都営浅草線・三田線「三田」駅とは地下通路で直結します。また、2023年9月に完成した隣の「田町タワー」とは地下通路とペデストリアンデッキで接続します。
駅間のバリアフリーネットワークのイメージ[出典：内閣府]
JR田町駅側から三田駅に地下から行くには、第一京浜の地下にある共同溝・下水幹線を避けるため一旦階段を下りて再び上る必要がありますが、丸印の場所にエレベーターが新設されバリアフリー動線が確保されます。
解体状況
2025年3月30日にJR田町駅前から撮影した解体中の「森永プラザビル」(地上24階、高さ100.3m)です。
第一京浜沿いとなる北西側から撮影。解体後の跡地には「田町駅西口駅前地区開発事業」(地上24階、最高高さ126m)が建設されます。
解体工事の施工者は鹿島建設で、跡地に建設される超高層ビルの施工者も鹿島建設です。
左の「田町タワー」と「森永プラザビル」はデッキで接続していましたが、その接続部が解体されていました。
その「田町タワー」のデッキから撮影。恐らく「世界貿易センタービル」と同じように、ビル内部に垂直な穴を開け、大きな瓦礫をそこから下におろして、地上で細かく解体する工法が採用されていると思われます。
JRの線路越しに撮影。
跡地に建設される「田町駅西口駅前地区開発事業」(地上24階、最高高さ126m)は、隣の「田町タワー」(地上29階、高さ約156m)よりは30m程度低いビルになります。
田町駅前では「田町駅東口地区」(地上39階、高さ約179m、2027年度着工予定）もあって、大改造が着々と進んでおり駅前の様子が随分と変わりそうです。
3月22日に六本木ヒルズの展望室から撮影。田町駅周辺には巨大なビルやタワマンが多いため、「田町駅西口駅前地区開発事業」は遠方からだとそこまで目立たないと思いますが、駅直結の駅前立地のため地上からは存在感があるビルになりそうです。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
事業名：田町駅西口駅前地区開発事業
所在地：東京都港区芝５丁目412-6他
交通：JR山手線・京浜東北線「田町」駅
都営地下鉄三田線・浅草線「三田」駅
用途：事務所、物販店舗、飲食店、駐車場等
階数：地上24階、地下2階
高さ：122m（最高高さ126m）
構造：S像、一部SRC造及びRC造
基礎工法：直接基礎+現場造成杭、既成杭
敷地面積：6,615.40��
建築面積：約5,600��
延床面積：約98,600��
建築主：三井不動産、森永乳業、東日本旅客鉄道
設計者：鹿島建設
施工者：鹿島建設
工期：2025年10月1日着工〜2029年3月31日度竣工予定
出典
▼内閣府：第26回 東京都都市再生分科会 配布資料（2023年8月25日）
資料４ 都市再生特別地区（田町駅西口駅前地区）都市計画（素案）の概要
▼森永乳業：ニュースリリース（2022年5月13日）
森永プラザビル建替えに関するお知らせ
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