六本木ヒルズの隣「(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」(地上54階、最高高さ201.20m)の建設地です。2025年3月22日に六本木ヒルズの展望室から撮影しました。野村不動産とケン・コーポレーションによる再開発で、高層部に外資系ラグジュアリーホテルが入るタワーマンションになります。施工者は大成建設に決定しており、今月下旬には着工予定となっています。この記事では同再開発の概要や建設状況、地図等を載せています。
西麻布三丁目北東地区について
イメージパース[出典：港区]
「(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」は「六本木ヒルズ」の西側(渋谷側)の再開発で、規模は地上54階、地下4階、高さ199.98m、最高高さ201.20m、敷地面積7,427.87�屐�建築面積3,846.03�屐�延床面積9万6832.49�屐∩躙与�498戸となっています。
完成イメージ[出典：野村不動産]
建築主は西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合（参加組合員：野村不動産ケン・コーポレーション）、設計者は梓設計・大成建設、施工者は大成建設で工期は2025年3月下旬着工、2029年12月下旬の竣工予定となっています。
断面図[出典：港区]
フロア構成は地下に駐車場等、1階〜2階に店舗、事務所、3階に店舗、4階〜5階がホテル施設、6階〜45階が住宅、46階〜52階がホテル、53階、54階が機械室となります。34階と36階には住宅の共用施設が配置され、ホテルの客室は47階〜52階に配置されます。
断面図[出典：港区]
野村不動産の中長期経営計画説明資料では「プラウド」の欄に同再開発の記載があるため、野村不動産の分譲マンションブランド「プラウド」を冠にしたタワーマンションになる可能性があります。
※ 中長期経営計画説明資料(P.24)
配置図[出典：野村不動産]
敷地は南北に細長く、北側の首都高・六本木通り側に超高層棟が配置され、歩行者デッキによって東隣にある「六本木ヒルズ」に接続します。
敷地の南側には広場が整備され、その広場の周りには建設地内にあった寺社が再配備されます。
イメージパース[出典：野村不動産]
南東側から見た完成予想図です。高層部のバルコニーがないフロアからが外資系ラグジュアリーホテルになります。
イメージパース[出典：野村不動産]
低層部の1〜2階は商業施設、3階は事務所、4〜5階はホテル施設で計画されています。
イメージパース[出典：野村不動産]
六本木通り沿いとなる敷地北端には広場が整備され、六本木ヒルズに接続する歩行者デッキも建設されます。
イメージパース[出典：野村不動産]
テレビ朝日通り沿いとなる南側に整備される広場の完成イメージです。この辺りは既存建物の裏に寺社が隠れていましたが、再開発後は広場から行けるようになります。
平面図
平面図（A街区／ピット階〜地下1階）[出典：港区]
平面図（A街区／1階〜2階）[出典：港区]
平面図（A街区／3階〜5階）[出典：港区]
平面図（A街区／6階〜8階）[出典：港区]
平面図（A街区／9階〜24階）[出典：港区]
平面図（A街区／25階〜45階）[出典：港区]
平面図（A街区／46階〜51階）[出典：港区]
平面図（A街区／52階〜R階）[出典：港区]
位置図
位置図[出典：東京都]
建設地は「六本木ヒルズ」の西側（渋谷側）で南北に細長い敷地になっており、北側は六本木通り・首都高渋谷線、東側はテレビ朝日通りに面しています。六本木通りを東側へ行くと最寄駅の東京メトロ日比谷線および都営大江戸線の「六本木」駅があります。屋根付きではありませんが、日比谷線には歩行者デッキで接続する六本木ヒルズ経由で繋がります。
2020年12月14日にヘリから撮影した西麻布・六本木方面の空撮です。赤い網掛けをした場所が「(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」の建設地で、六本木ヒルズの隣に位置していることがわかります。
建設状況
2025年3月22日に南東側から撮影した「(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」(地上54階、最高高さ201.20m)の建設地です。
T字路に面した場所では既存建物の「コートアネックス六本木」が解体中です。
地上部が残っている既存建物はここだけで、近いうちに地上部の解体工事は終わりそうです。こちら側には広場が整備され、奥には寺社が配置されます。
超高層棟が建設される敷地北側です。北端の角地には広場が整備され、六本木ヒルズに接続する歩行者デッキも建設されます。
北西側から撮影。東側は「六本木ヒルズ」となっています。手前の低層ビルやグランドハイアット東京も六本木ヒルズの一部です。
その「六本木ヒルズ」内の超高層ビル「六本木ヒルズ森タワー」の展望室から見下ろした「(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」の建設地です。こちら側は広場や寺社の建設地になります。
超高層棟の建設地側です。建築計画のお知らせは色々と更新されていますが、着工予定の3月下旬は変わっていないので無事に着工しているものと思われます。
地図
物件概要
A街区の建築計画のお知らせです。施工者が未定だったのが大成建設となっていました。
■物件概要■
事業名：(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業 施設建築物(A街区)新築工事
所在地：東京都港区西麻布三丁目159番(地番)
交通：東京メトロ日比谷線「六本木」駅
都営大江戸線「六本木」駅
用途：共同住宅、店舗、事務所、ホテル、自動車車庫
総戸数：498戸（地権者住戸含む）
階数：地上54階、地下4階
高さ：199.98m（最高高さ201.20m）
構造：鉄筋コンクリート造 一部 鉄骨造、制震構造
基礎工法：直接基礎、一部杭基礎
敷地面積：7,427.87��
建築面積：3,846.03��
延床面積：96,832.49��
事業者：西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合
参加組合員：野村不動産、ケン・コーポレーション
特定業務代行者：大成建設
設計者：梓設計・大成建設
施工者：大成建設
工期：2025年3月下旬着工〜2029年12月下旬竣工予定
出典
▼東京都港区：第一種市街地再開発事業（2023年11月30日）
西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業
▼野村不動産：ニュースリリース（2023年2月15日）
住宅・事務所・商業・ホテルの超高層棟と三寺社からなる複合再開発 『西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業』 権利変換計画認可のお知らせ（野村不動産、ケン・コーポレーション）
▼野村不動産：ニュースリリース（2020年9月10日）
「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ(野村不動産、ケン・コーポレーション)
▼東京都：報道発表資料（2020年9月9日）
西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合の設立を認可します
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