イメージパース[出典：内閣府]
八重洲の銀座側の再開発「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)の完成予想図です。住友不動産によるパラスポーツ交流施設やホテル、オフィス等で構成される複合施設で、外堀通りに面した八重洲エリア南側となる銀座側に位置しており、現在は既存建物の解体工事が始まっています。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況（2025年3月9日時点）、地図等を載せています。
八重洲二丁目南特定街区について
断面図[出典：内閣府]
「八重洲二丁目南特定街区」は八重洲の銀座側（南側）の大規模再開発で、規模は地上39階、地下3階、高さ約230m、敷地面積約8,830�屐�延床面積約13万5200�峙�模で計画されています。事業者は住友不動産で2024年度着工、2028年度の竣工予定でしたが、現在は既存建物の解体中のため工期は遅れることになりそうです。
フロア構成は地下がパラスポーツ交流施設、低層部がホテル、中高層部がオフィスフロアで計画されており、ホテルは総客室数の約1割が車椅子使用者が利用可能なユニバーサル客室となり、1階に整備されるバス発着場はパラ関連団体等の利用を想定して、パラスポーツ交流施設やホテルへ安全にアクセスできるように設計されます。
1階平面図[出典：内閣府]
1階にはバス発着場の他に貫通通路や店舗などが配置され、敷地の西、北、東側には広場が整備されます。
地下1階平面図[出典：内閣府]
地下1階には店舗とパラスポーツ交流施設が配置され、同ビルの北側で建設中の「八重洲二丁目中地区」と東側にある「東京スクエアガーデン」に地下通路で接続します。
地下歩行者ネットワーク[出典：内閣府]
「八重洲二丁目中地区」は八重洲地下街に接続するため、これによりJR「東京」駅から東京メトロ銀座線「京橋」駅までの地下歩行者ネットワークが大きく拡大します。
地下歩行者ネットワークのイメージ[出典：内閣府]
また、将来構想として南側にも地下通路が計画されているため、同再開発ともうすぐ廃止となる東京高速道路（KK線）の間でも再開発が計画されているようです。KK線の廃止後は広場や滞留空間となる「Tokyo Sky Corridor」として再整備されるため、将来的にはそこまで繋がることになりそうです。
柳通り側とバス発着場[出典：内閣府]
敷地東側の柳通り側と、敷地南側に整備されるバス発着場の完成イメージです。
鍛治橋通りと外堀通りの交差点[出典：内閣府]
外堀通りと鍛冶橋通りが交差する低層部の完成イメージです。
照明計画[出典：内閣府]
夜間は塔屋がクラウン照明でライトアップされ、低層部の外壁や天井面も照らす計画となっています。
位置図
位置図[出典：内閣府]
計画地は東京駅の南東側で外堀通りと鍛冶橋通りが交差する鍛冶橋交差点に面しています。同再開発ビルは近隣ビルと地下通路で接続することでJR「東京」駅や東京メトロ銀座線「京橋」駅に地下だけでアクセスできるようになります。また、JR「有楽町」駅、東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅、都営浅草線「室町」駅なども利用可能な立地となっています。
既存建物解体状況
2025年3月9日に外堀通りの鍛冶橋交差点から撮影した「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)の計画地です。ここの角地には「日東紡ビルディング」(地上14階、最高高さ62.30m)と「旧鍛治橋ビル」(地上5階、最高高さ21.25m)がありましたが、地上部の解体工事は既に完了しています。
仮囲いの中です。
敷地北側の鍛冶橋通り沿いから撮影。既存建物の「福岡ビル」(地上10階、高さ44.90m)の解体工事が始まっています。
北東側から撮影。角地のビルは同再開発に含まれていないためこのまま残ります。
南東側から撮影。
敷地南側は駐車場として利用されていた時代もありましたが閉鎖されています。
既存建物の地下部の構造物を残して解体されたまま、何も利用されていない場所もあります。
南西側から撮影。ここは「八重洲富士屋ホテル」の跡地で、解体後は駐車場として利用されていましたが現在は閉鎖され、資材置き場として利用されています。
敷地を東西に貫く道路は廃道され民有地となっています。
西側にある東京国際フォーラムの7階ラウンジから撮影した「八重洲二丁目南特定街区」の計画地です。敷地の半分以上で既存建物の解体工事が終わっていいます。
少し広角で撮影。左端に見切れている建設現場が地下通路で接続する「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ223.42m)の建設地です。
左後ろの超高層ビルは「京橋エドグラン」(地上32階、最高高さ170.41m)、中央奥の超高層ビルは「東京スクエアガーデン」(地上24階、最高高さ124.45m)で、「八重洲二丁目南特定街区」はそれよりも遥かに高い地上39階、高さ約230m規模で計画されています。
解体工事のお知らせです。解体工事の名称は「八重洲二丁目8番解体工事」、発注者は住友不動産、施工者は丸徳興業で、解体工期は2025年10月31日までとなっています。
地図
物件概要
街区名：八重洲二丁目南特定街区
所在地：東京都中央区八重洲二丁目8番の一部、9番
交通：JR「東京」駅
JR「有楽町」駅
東京メトロ銀座線「京橋」駅
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅
都営浅草線「室町」駅
用途：事務所、店舗、多目的スペース、ホテル
階数：地上39階、地下3階
高さ：約230m
敷地面積：約8,830��
建築面積：−
延床面積：約135,200��
事業者：住友不動産
設計者：−
施工者：−
工期：2024年度着工〜2028年度竣工予定
出典
▼内閣府：国家戦略特区（2023年4月14日）
第25回 東京都都市再生分科会 配布資料
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