品川駅の西口側にあった「ホテルパシフィック東京」として開業した「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」(地上29階、高さ118.84m)跡地の再開発「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」(地上29階、高さ154m)の建設地です。2025年3月2日に撮影しました。解体工期は5月31日までとなっており、現在は山留工事も行われています。新築工事の着工予定は5月下旬予定です。この記事では同地区の既存建物解体状況や概要、地図等を載せています。
シナガワグースについて
解体直前に撮影した「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」です。規模は地上29階、塔屋2階、地下3階、高さ118.84m、敷地面積2万3022.88�屐�建築面積7,616�屐�延床面積8万2735.66�屐∩躓匱漆�935室、建築主は京浜急行電鉄、設計者は坂倉建築研究所、東京建築研究所、桜井建築設備研究所、森村協同設計事務所、施工者は鹿島建設と東急建設で1971年6月に竣工しました。
同施設は1971年に「ホテルパシフィック東京」として開業しましたが2010年9月30日に一旦閉館。翌年の2011年4月29日からは施設全体を「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」、ホテル部を「京急EXイン 品川駅前」として営業再開し、2018年10月1日にはホテルを「京急EXホテル品川」にリブランドしています。そして2021年3月31日に再開発のため閉館となり、2021年11月1日からは大成建設を施工者として解体工事が行われています。
品川駅西口地区A地区について
外観イメージパース[出典：トヨタ自動車]
「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」は「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」跡地の再開発で、地上29階、地下4階、高さ154m、敷地面積2万3584�屐�建築面積2万800�屐�延床面積31万3100�屐�建築主は京浜急行電鉄、設計者は大成建設、工期は2025年5月下旬着工〜2029年1月下旬竣工予定となっています。29階は運用呼称で建築基準法上の階数は地上28階、地下5階となります。
断面図[出典：京浜急行電鉄]
フロア構成は地下2階〜地下1階が多目的ホール、地下1階〜4階が商業施設、5階〜6階が国際カンファレンスセンター、7階〜22階がオフィス、そして23階〜29階はラグジュアリーホテル（誘致予定）となります。
配置図[出典：京浜急行電鉄]
計画地は品川駅西口前を通る第一京浜沿いで、品川プリンスホテルの北側にあったシナガワグースの跡地です。また、計画地の西側にある「高輪森の公園」とは一体となる広場が整備され、東側にある第一京浜（国道15号）上空にはデッキが整備され品川駅に接続する計画となっています。
オフィスロビーのイメージ[出典：トヨタ自動車]
オフィスロビーの完成予想図です。オフィスフロアの一部はトヨタ自動車が取得して2029年度に「新東京本社」として開業予定となっています。
イメージパース[出典：内閣府]
北側から見た商業施設となる低層部です。低層部にはテラスも整備されます。
イメージパース[出典：内閣府]
西側に整備される緑地は「高輪森の公園」と一体となります。
位置図
位置図[出典：京浜急行電鉄]
「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」の計画地は「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」の跡地で品川駅の西側に位置しています。品川駅前の第一京浜上空には品川駅に直結する大規模デッキが整備され、そのデッキに経由で駅直結となります。
また、北側のC地区となっている場所では「高輪三丁目品川駅前地区第一種市街地再開発事業」(地上30階、高さ約155m)が計画されており、同再開発とはデッキで接続する予定です。
既存建物解体状況
2025年3月2日に北東側から撮影した「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」(地上29階、高さ154m)の建設地です。
京急線の電車内から同方向を撮影。地下深くまで解体されています。
敷地南東側にある歩道橋から撮影。角地にあった建物の解体工事が始まっていました。ここはシンガポール料理レストランの「シンガポール・シーフード・リパブリック品川」が入っていた建物で、しばらくの間は事務所として利用されていたようでした。
ここが解体されると歩道橋から建設地全体を見渡すことができそうです。
その歩道橋から撮影。作業工程は解体工事と山留工事となっていました。
見える範囲ではここにだけ既存建物の一部が残っていますが、何のために残しているのかは不明です。
南側から撮影。
先程の残っていた部分です。
南西側から撮影。今は空が広いですが、ここに地上29階、高さ154mの超高層ビルが建設されます。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
事業名：(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画
所在地：東京都港区高輪三丁目417番31
交通：JR各線「品川」駅
JR東海道新幹線「品川」駅
京急本線「品川」駅
用途：事務所、物販店舗、飲食店、集会場、ホテル、自動車車庫
階数：地上28階、地下5階（運用呼称：地上29階、地下4階）
高さ：154m
構造：鉄骨構造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法：直接基礎、一部杭基礎
敷地面積：23,584��
建築面積：20,800��
延床面積：313,100��
事業主体：京浜急行電鉄、トヨタ自動車
建築主：京浜急行電鉄
設計者：大成建設
施工者：−
工期：2025年5月下旬着工〜2029年1月下旬竣工予定
出典
▼京浜急行電鉄：ニュースリリース（2024年3月22日）
・（仮称）品川駅西口地区A地区新築計画の事業化決定について
・品川駅西口地区（高輪3丁目地区）における固定資産の譲渡および取得に関するお知らせ
・品川駅西口地区（高輪三丁目地区）土地持分譲渡および2024年3月期 業績予想修正に関する補足説明資料
▼トヨタ自動車：ニュースリリース（2024年3月22日）
トヨタは、2029年度東京・品川に、新東京本社を開業します
▼港区議会：令和5年7月25日 環境等対策特別委員会（2023年7月25日）
（仮称）品川駅西口地区A地区新築計画環境影響調査書案について
▼港区議会：令和5年3月20日 建設常任委員会（2023年3月20日）
品川駅西口土地区画整理事業について
▼都市再生機構：記者発表（2023年6月1日）
品川駅西口エリアのまちづくりが始動！品川駅西口土地区画整理事業（ＵＲ施行）の認可のお知らせ
▼内閣府：第21回 東京都都市再生分科会 配布資料（2022年3月15日）
資料１ 品川駅西口地区再開発等促進区を定める地区計画都市計画（素案）の概要
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