赤坂の薬研坂に面した再開発「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」(地上46階、高さ164.14m)の建設地です。2025年2月22日に撮影しました。野村不動産と日鉄興和不動産によるタワーマンションで、現地では既存建物の解体工事中で、地上部の解体が終わるまで残り僅かとなっていました。着工予定は6日1日です。この記事では同タワマンの概要や既存建物解体状況、地図等を載せています。
赤坂七丁目2番地区について
イメージパース[出典：港区議会]
「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」は薬研坂と高橋是清翁記念公園に挟まれたエリアのタワーマンションで、規模は地上46階、地下1階、高さ164.14m、敷地面積8,719.04�屐�建築面積5,017.28�屐�延床面積8万7913.32�屐∩躙与�643戸となっています。
建築主は赤坂七丁目２番地区再開発組合、参加組合員は野村不動産と日鉄興和不動産、設計者は清水建設・日本設計 設計共同体、施工者は清水建設で2025年6月1日着工、2028年12月31日の竣工予定です。
配置図[出典：港区]
敷地は傾斜地となっており、タワーマンション本体は高台側の「青山一丁目」駅方面となる敷地西側に配置され、東側には低層の事務所などが配置されます。
断面図[出典：港区]
住宅フロアは4階〜46階で、27階に住宅共用施設が用意されることがわかります。45階にも住宅共用室の文字が見えますが、建物の中心部のため倉庫など普段は使わない場所かと思われます。
断面図[出典：港区]
東側に配置低層棟の3階〜5階は事務所フロアになります。また、西側と東側では2層分の高低差がありますが、居住者以外も利用できるエスカレーターやエレベーターを設置することで高低差を解消します。
広場2号イメージ[出典：港区]
低地側に配置される広場2号の完成予想図です。エスカレーターとエレベーターによって高低差が解消されます。
イメージパース[出典：港区議会]
高台側に整備される広場の完成予想図です。
高橋是清翁記念公園改修イメージ[出典：港区]
その広場の西側にある「高橋是清翁記念公園」では擁壁改修整備が行われ、圧迫感のある壁状の石塀から緩やかな傾斜に生まれ変わります。
平面図
各階平面図 地下1階[出典：港区]
地下1階平面図です。低地側（東側）からの見ためは1階となります。また、薬研坂に面した東側には店舗も配置されます。
各階平面図 1階[出典：港区]
1階は駐車場への動線が多いフロアになります。
各階平面図 2階[出典：港区]
東側低層棟の2階には専修学校が配置され、西側には広場が整備されます。
各階平面図 3階[出典：港区]
西側高層棟3階にはSOHO、東側低層棟には事務所が配置されます。
各階平面図 4階[出典：港区]
西側高層棟の4階からが住宅フロアとなります。
各階平面図 5階[出典：港区]
東側低層棟の5階までが事務所フロアとなります。
各階平面図 6階[出典：港区]
高層棟は住宅フロアが続きます。
各階平面図 7〜10階[出典：港区]
同じような図が続くので途中フロアの平面図は省略します。他のフロアも見たい場合は出典にある港区の添付図面2（PDF：9,160KB）をご覧ください。
各階平面図 26〜28階[出典：港区]
文字が潰れていて読みにくいですが、27階と28階の南側に住宅共用施設が配置されることがわかります。
各階平面図 39〜42階[出典：港区]
41階、42階からは広い部屋だけとなります。
各階平面図 43〜46階[出典：港区]
そして45階と46階はさらに広い角部屋だけになるため、プレミアムフロアになるものと思われます。
総戸数は643戸でその内訳は30〜45�嵬に�の1R・1LDKが46戸、45〜60�嵬に�の1LDKが107戸、60〜80�嵬に�の2LDKが223戸、80〜100�嵬に�の2LDK・3LDKが200戸、100〜130�嵬に�の2LDK・3LDKが55戸、130〜190�嵬に�の3LDKが12戸で計画されています。。
位置図
位置図[出典：東京都]
計画地は赤坂御用地の南側にある青山通りから一本中に入った場所で、最寄駅は東京メトロ銀座線・半蔵門線及び都営大江戸線「青山一丁目」駅となります。東側には東京メトロ丸ノ内線・銀座線「赤坂見附」駅、東京メトロ半蔵門線・南北線「永田町」駅、南東側には東京メトロ千代田線「赤坂」駅もあり、少々距離はありますがそれらの駅も徒歩圏となっています。
敷地の西側は高橋是清翁記念公園、東側は薬研坂に面しています。また、北側には再開発に参加していない既存建物が建ち並びますが、それよりも高いフロアになるとさらに北側にある赤坂御用地を借景できる立地となっています。
「(仮称)赤坂七丁目2番地区再開発事業」の計画地の空撮です。赤い網掛けをした場所が「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」の計画地で、その右側（東側）の三角形のタワーマンションは「パークコート赤坂 ザ タワー」(地上43階、高さ157.25m)です。
既存建物解体状況
2025年2月22日に薬研坂沿いの南東側から撮影した「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」(地上46階、高さ164.14m)の建設地です。現在は清水建設を施工者として5月31日までの工期で既存建物の解体工事が行われています。
既存建物が残っているのは東側の一部だけで、他の建物は解体され瓦礫の山となっていました。
敷地北側から東側の低層棟の建設地方面を撮影。東側にはオフィスビルの「赤坂ガーデンシティ」(地上20階、最高高さ106.37m)と、三角形のタワマン「パークコート赤坂ザ・タワー」(地上44階、高さ157.25m)が建ち並んでいます。
敷地内には瓦礫や土砂の山ができていました。
2025年8月31日までの工事期間で土壌汚染対策工事も行われています。
汚染土壌面積は342.65�屬箸覆辰討い燭里如�敷地のほんの一部だけが工事の対象のようです。どの部分が土壌汚染対策工事の対象なのかはわかりませんでした。
青山一丁目駅に一番近い敷地北西側から撮影。右側に見切れているのが高橋是清翁記念公園で、石塀もチラッと写っていますが、これが緩やかな傾斜に生まれ変わります。
仮囲いの中です。「パークコート赤坂ザ・タワー」と「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」のタワマン本体との間には低層棟があり、そして斜めの位置関係となっているのでお見合い部屋にはなりません。
それにしてもこの1枚だけ見るとタワマン建設地とは思えない土砂の山となっていました。
南西側から撮影。南側にはそこそこ大きなマンションがあったのですが、ちょっと間を開けたらあっという間に解体されていました。
階囲いの中です。奥の既存建物の隙間から見える木々は赤坂御用地です。これら既存建物よりも高いフロアの北側住戸は赤坂御用地を借景できるようになります。
土日祝は全休日の解体現場となっていました。
今は土砂や瓦礫の山がありますが、最低でも奥の東側と同じレベルまでは土砂が撤去されることになるかと思います。
東側で解体中の既存建物にズームです。次回訪問時にはこれらの解体も終わって広大な敷地が見えるようになっているかと思います。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。敷地面積が8,710�屬�ら8.719.04�屐�建築面積が5,220�屬�ら5,017.28�屐�延床面積が87,839�屬�ら87,913.32�屐�工期が2025年5月1日着工〜2028年10月31日竣工予定から2025年6月1日着工〜2028年12月31日竣工予定に修正されていました。
■物件概要■
計画名：赤坂七丁目２番地区第一種市街地再開発事業 施設建築物等新築工事
所在地：東京都港区赤坂７丁目2番 他
交通：東京メトロ銀座線・半蔵門線「青山一丁目」駅
都営大江戸線「青山一丁目」駅
東京メトロ丸ノ内線・銀座線「赤坂見附」駅
東京メトロ半蔵門線・南北線「永田町」駅
東京メトロ千代田線「赤坂」駅
用途：共同住宅、事務所、店舗、専修学校
総戸数：643戸
階数：地上46階、地下1階
高さ：164.14m
構造：鉄筋コンクリート造（高層棟）、鉄骨造（中層棟）
基礎工法：場所打ち杭（高層棟）、既成杭（中層棟）
敷地面積：8.719.04��
建築面積：5,017.28��
延床面積：87,913.32��
建築主：赤坂七丁目２番地区再開発組合
参加組合員：野村不動産、日鉄興和不動産
設計者：清水建設・日本設計 設計共同体
施工者：清水建設
工期：2025年5月1日着工〜2028年10月31日竣工予定
出典
▼港区（2024年2月15日更新）
赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業
▼野村不動産：ニュースリリース（2022年7月25日）
「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立のお知らせ
▼東京都：報道発表（2022年6月23日）
赤坂七丁目2番地区市街地再開発組合の設立を認可します
▼港区議会（2022年2月9日）
赤坂七丁目２番地区市街地再開発組合の設立認可申請について
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