完成イメージ[出典：建設通信新聞]
九段下駅近くの再開発「九段南一丁目地区」の中地区で、既存地下躯体解体工事が3月から始まることになりました。中地区はこの完成予想図の低い方で、三井住友銀行による地上21階、高さ約82m、延べ約4万2700�峙�模で計画されています。隣の背の高い方が北地区で住友不動産による高さ約170m規模のオフィスビルが計画されています。中地区は約130mで計画されていたので、これはその頃の完成予想図と思われます。この記事では同地区の概要や現況、地図等を載せています。
九段南一丁目地区について
地区の区分[出典：千代田区]
「九段南一丁目地区」は千代田区役所が入る九段第3合同庁舎と九段下駅に挟まれたエリアの再開発で、北地区、中地区、南地区の3つの地区に分かれています。
断面図[出典：千代田区]
北地区は高さ約170m、延べ約8万2000�峙�模で事務所、店舗、貸会議室、区の施設などで構成されます。事業協力者は住友不動産で、2025年度から既存建物の解体工事に着手し、2029年度以降の竣工を見込んでいます。
中地区は地上21階、高さ約82m、延べ4万2700�峙�模で1階に帰宅困難者受け入れスペースやにぎわい施設、3階にオフィス、4、5階に貸会議室など、そして6階以上がオフィスになる計画となっています。建築主は三井住友銀行、設計者は日建設計で2025年3月4日からは既存地下躯体解体工事が始まり、2028年度に竣工予定となっています。この断面図は高さ約130mになっていますが、現在は規模縮小され高さ約82mとなっています。
歩行者ネットワークイメージ[出典：千代田区]
北地区の北側は九段下駅となっており、地下に九段下駅に接続する駅前広場が整備され、中地区前まで駅接続通路を整備する計画となっています。
3地区一体の整備イメージ[出典：千代田区]
北地区と中地区が先行して整備され、南地区は将来的に整備する計画となっており、九段下駅から千代田区役所まで屋根付きの歩行者動線が設けられます。
また、それぞれの地区は日本橋川（首都高）と内堀通りに挟まれており、内堀通り沿いには帰宅困難者の受け入れスペースにもなるアトリウムが配置されます。
位置図
位置図[出典：千代田区]
計画地は九段下駅・靖国通りと千代田区役所、内堀通りと日本橋川に挟まれたエリアで、北地区、中地区、南地区の3つの地区に分けて再開発が行われます。
北地区は九段下駅に隣接しており、駅前広場を設けて駅と接続します。また、九段下駅から地下通路で北地区と中地区の間に整備されるオープンスペースまで繋がり、そこからは屋根付きの歩行空間で千代田区役所まで行けるようにする計画となっています。
現況
2025年2月11日に靖国通りと内堀通りが接続する九段下交差点から撮影した「九段南一丁目地区」です。ここは高さ約170mのオフィスビルが計画されている北地区となっています。
北地区は2025年度から既存建物の解体工事が始まる計画となっていますが、今はまだ解体工事が始まりそうな気配はありませんでした。
内堀通り沿いから撮影した「九段南一丁目地区」の中地区です。
敷地の一部は「九段下まちかど広場」「くだんしたこどもひろば」として暫定利用されていた時期もありました。
日本橋川側の路地から撮影。今後は「(仮称)SMBC九段プロジェクト 既存地下躯体解体工事」として鹿島建設の施工で2025年3月4日から2026年12月31日までの工期で解体工事が行われます。
解体工事のお知らせです。計画に遅れがなければ解体工事中に新築工事に着工することになるかと思います。
南地区の「東京堂千代田ビルディング」(地上20階、高さ81m)です。
今すぐ解体されるわけではなく、ここは将来的に整備する計画となっています。
靖国通り沿いの北東側から首都高越しに撮影した「九段南一丁目地区」方面です。将来的には首都高の背後に超高層ビルが建ち並ぶ光景になります。
2020年12月にヘリから撮影した「九段南一丁目地区」の計画地です。赤い網掛けをした場所が北地区と中地区です。その隣の白いビルが南地区の「東京堂千代田ビルディング」です。その隣の通信塔があるビルが千代田区役所が入る「九段第3合同庁舎」です。
広角でもう1枚。南側には皇居外苑の「北の丸公園」や「日本武道館」が広がる立地となっています。ただ、撮影時には建設中だった「九段会館テラス」(地上17階、最高高さ85.0m)が目の前に完成しているため、中地区からはあまり皇居側の眺望はなさそうです。
地図
物件概要（中地区）
地区名：九段南一丁目地区 中地区
所在地：東京都千代田区九段南１丁目3-4
交通：東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下」駅
用途：オフィス、貸会議室
階数：地上21階
高さ：約82m
敷地面積：−
建築面積：−
延床面積：約4万2700��
建築主：三井住友銀行
設計者：日建設計
施工者：−
工期：2028年度竣工予定
出典
▼建設通信新聞（2025年2月10日）
鹿島で既存解体着手/九段南一丁目中地区/三井住友銀行
▼千代田区（2023年8月23日）
九段南一丁目地区のまちづくりについて 資料２
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