完成予想図[出典：港区]
北青山に建設される「北青山三丁目地区市街地再開発事業」(地上33階、高さ約180m)の完成予想図です。計画地は都営青山北町アパートの跡地も含む青山通りに面した場所で、低層部に商業施設とホテルが入る超高層オフィスビルになります。現在は都営青山北町アパートや青山通り沿いの既存建物の解体工事が行われています。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況（2025年1月26日時点）、地図等を載せています。
北青山三丁目地区について
完成予想図[出典：東京都環境局]
「北青山三丁目地区市街地再開発事業」は都営青山北町アパートの跡地も含む青山通り沿いの再開発で大規模な緑地も整備されます。計画建築物となっているのが同再開発ビルで、超高層となるB-1地区と小規模なB-2地区に分かれています。
B-1地区の規模は地上38階、塔屋2階、地下2階、高さ約180m、敷地面積約2万300�屐�建築面積約1万1200�屐�延床面積約18万�屐�B-2地区の規模は地上3階、地下2階、高さ約21m、敷地面積約1,100�屐�建築面積約370�屐�延床面積約2,000�屐⇔消篭茲了�業者は都市再生機構、解体工事を含む工期は2023年度〜2029年度となっています。現在は大林組を施工者として既存建物の解体工事が行われています。
計画建物配置図[出典：東京都環境局]
敷地の大部分はB-1地区となっており、青山通り側に超高層ビル本体が配置され、反対側には大規模広場（緑地）が設けられます。
断面図(南西-北東)[出典：東京都環境局]
B-1地区の断面図です。1〜2階が商業施設、3〜6階が宿泊施設、7〜37階がオフィスフロアとなります。
断面図(北西-南東)[出典：東京都環境局]
大規模広場（緑地）に面した西側は低くなっているため広場からの圧迫感は軽減されます。
断面図[出典：東京都環境局]
低層棟の断面図です。左はデッキで接続するB-1地区の低層棟で商業施設と公共公益施設が入ります。右のB-2地区は商業施設が入る小規模なビルになります。
公共公益施設は港区の権利床（地下1階と地上1階）で多目的競技場や多目的室があるスポーツ施設が整備されます。更衣室とシャワー室もあり、ランニング等を行う際にも利用できる施設になります。
緑化計画図[出典：東京都環境局]
計画地は青山通りに面した敷地で西側には大規模広場(緑地)が整備されます。計画地の南側のA-2地区は賃貸タワマンの「クラス青山」(地上25階、最高高さ99.90m)、A-1地区は都営住宅の「都営北青山三丁目アパート」(地上20階、高さ70m)で、これらの西側にも大規模な緑地があるため、南北に連なる緑の空間が広がることになります。
イメージパース[出典：港区議会]
敷地西側に整備される広場側から見た低層部の完成予想図です。超高層ビル本体は青山通り側で、こちらの広場側は低くなっているため圧迫感を感じず緑を楽しめる空間になります。
位置図
計画地位置図[出典：東京都環境局]
計画地は青山通り沿いの「表参道」駅と「外苑前」駅の中間あたりに位置しています。「外苑前」駅は東京メトロ銀座線の1路線だけですが、「表参道」駅は東京メトロ銀座線、半蔵門線、千代田線の3路線が利用できます。
既存建物解体状況
2025年1月26日に青山通り沿いから撮影した「北青山三丁目地区市街地再開発事業」(地上33階、高さ約180m)の計画地です。青山通り沿いには複数棟の既存ビルがありますが、まとめて解体工事が行われています。
4〜11階がUR賃貸の「UR都市機構北青山三丁目市街地住宅第一青山ビル」となっていた「第一青山ビル」です。
青山通りに架かる歩道橋から撮影。解体工期は2026年3月31日までとなっています。
解体中の「共和五番館」と「ルネ青山ビル」です。同時に解体工事が行われています。
角地に「港区立青山児童館」がありましたが、こちらは一足先に解体されています。
南西側から撮影。現在の青山通り側は解体中の既存ビルの壁となっていますが…
中に入った場所にあった「都営青山北町アパート」は既に解体され何もない空間が広がっています。
「都営青山北町アパート」跡地では埋蔵文化財の発掘調査が2025年3月31日までの期間で行われています。色々な再開発現場を見てきましたが、この終了期間は延びることが多々あります。
そして西側の路地は1月15日から閉鎖となっていました。
仮囲いの透明部分から見た仮囲いの中です。瓦礫はまだあるようですが「都営青山北町アパート」本体は全棟解体されたようでした。こちら側には緑地が整備され、高さ約180mとなる超高層ビル本体は青山通り側に配置されます。
2月1日に渋谷スカイから撮影。「都営青山北町アパート」は解体され広大な更地が出現しています。
青山通り側は「都営北青山三丁目アパート」(地上20階、高さ70m)と「クラス青山」(地上25階、最高高さ99.90m)に隠れて見えませんが、「北青山三丁目地区市街地再開発事業」(地上33階、高さ約180m)はそれらを大きく超える高さになるため、完成時には階段状に3棟縦に並ぶことになります。
少し広角で撮影。右端で建設中のビルは昨日のブログに載せた「(仮称)南青山三丁目計画」(地上38階、最高高さ160.20m)で、同エリアの超高層化が進んでいます。
地図
物件概要(B-1地区)
全体工事工程[出典：東京都環境局]
既存建物の解体工事を含む全体工事工程は約69ヵ月で、令和8年度（2026年度）に新築工事に着工予定となっています。
■物件概要(B-1地区)■
事業名：北青山三丁目地区市街地再開発事業(B-1地区)
所在地：東京都港区北青山三丁目の一部
交通：東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅
東京メトロ銀座線「外苑前」駅
用途：業務、商業、宿泊施設、公共公益施設、駐車場等
階数：地上38階、塔屋2階、地下2階
高さ：約180m
構造：鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積：20,300��
建築面積：11,200��
延床面積：180,000��
事業者：独立行政法人都市再生機構
設計者：日本設計（基本設計）
施工者：−
工期：2023年度着工〜2029年度竣工予定（解体工事を含む）
供用開始：2029年度予定
出典
▼都市再生機構(2024年7月11日)
北青山三丁目地区
▼東京都港区：第一種市街地再開発事業(2023年9月19日)
北青山三丁目地区第一種市街地再開発事業
▼東京都環境局：環境アセスメント
・2025年1月30日：「（仮称）北青山三丁目地区市街地再開発事業」変更届
・2023年11月29日：「（仮称）北青山三丁目地区市街地再開発事業」変更届
・2023年4月11日：「（仮称）北青山三丁目地区市街地再開発事業」環境影響評価書
▼港区議会：建設常任委員会
・2024年2月7日：北青山三丁目地区第一種市街地再開発事業における（仮称）北青山三丁目地区スポーツ施設整備計画について
・2024年2月7日：北青山三丁目地区第一種市街地再開発事業における権利変換計画への同意について
・2022年2月9日：北青山三丁目地区の街づくりについて
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