虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業の建設状況！虎ノ門駅直結となる地上29階、高さ171.31mのオフィスビル（2024.12.29） : 超高層マンション・超高層ビル

イメージパース[出典：東京都港区]

　虎ノ門駅直結の再開発「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」(地上29階、高さ171.31m)の完成予想図です。国家戦略特別区域計画の特定事業に指定されている再開発で「駅と一体となった国際的なビジネス交流拠点」となるオフィスビルになります。この記事では同再開発の概要や建設状況(2024年12月29日時点)、地図等を載せています。

北側立面パース[出典：中央日本土地建物]

　「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」は東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅直結の再開発で、規模は地上29階、地下4階、高さ171.34m、敷地面積6,397.27㎡、建築面積5,201.66㎡、延床面積11万9886.17㎡となっています。

　建築主は虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合（参加組合員：中央日本土地建物、都市再生機構、住友不動産）、設計者は日本設計、施工者は戸田・西松建設共同企業体で2027年6月15日の竣工予定です。

断面図[出典：東京都港区]

　フロア構成は低層部が商業施設、2～5階がビジネス支援施設「(仮称)虎ノ門イノベーションセンター」、そして中高層部がオフィスフロアとなります。また、図のオレンジ色部分は共同住宅になる箇所かと思われます。総戸数は不明ですが建築物環境計画書制度によると住宅部分は1,643.49㎡確保されています。

　「(仮称)虎ノ門イノベーションセンター」は国・地方自治体等の「官」と、市民・NPO・事業者・教育/研究機関等の「民」の知恵を持ち寄り、次世代に向けたフラットな交流・議論ができる共創の場とし、官民共創による社会課題解決と経済発展を両立した社会的インパクトにつながる取り組みの創出・活性化を目指します。

1階平面図[出典：東京都港区]

　建設地は外堀通りと愛宕下通りが交差する西新橋一丁目交差点に面した赤枠で囲まれた敷地で、1階には建物を南北に貫く貫通通路や約1,500㎡の地上駅前広場などが整備されます。

地下1階平面図[出典：東京都港区]

　地下には東西に貫く貫通通路や、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅に直結する約1,000㎡の地下駅前広場が整備されます。

　図の左の門駅前地区は既に完成している「東京虎ノ門グローバルスクエア」(地上24階、最高高さ119.65m)で地下で接続します。また、同再開発との間にある地下歩行者通路は「虎ノ門ヒルズ」や東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に繋がっています。

地下駅前広場および駅空間[出典：中央日本土地建物]

　同再開発は「虎ノ門」駅の1番線ホーム(渋谷駅行き)にある改札口側に位置しており、反対側の2番線ホーム(浅草駅行き)に行くには改札内の階段を使うか、地下に潜らず少し離れた場所にある横断歩道を渡る必要があります。それが同再開では改札外の地下2階レベルにバリアフリー対応の地下歩行者通路が整備され、2番線ホーム側との動線が改善されます。

虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業地下駅前広場の整備イメージ

地下駅前広場の整備イメージ[出典：東京都港区]

　地下駅前広場の整備イメージです。右奥には地上に繋がる大階段が設置されます。

1階パサージュ[出典：中央日本土地建物]

　外堀通り側の1階には地上駅前広場が整備されます。

立面図(南側)[出典：東京都港区]

　南側の立面図です。低層部右側の4フロアが共同住宅部分と思われます。

広場の整備イメージ[出典：東京都港区]

　地下駅前広場から大階段を登った先の敷地南西角には広場が整備されます。

虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業オフィス基準階バルコニー

オフィス基準階バルコニー[出典：中央日本土地建物]

　各階には小川が流れるバルコニーが整備されます。

29階屋上庭園[出典：中央日本土地建物]

　最上階にはオフィスワーカーの共用空缶としてラウンジや屋上庭園が整備されます。同ビルではオフィスワーカーにとって居心地の良い空間の充実を目指しており、各所に入居者が自由に利用できる共用空間が設けられます。

　また、NTTコミュニケーションズと共にスマートビル化実現に向けた検討が開始されており、スマートビルプラットフォームを中核とし、ビル内のさまざまな設備を連携させることで、「人」を中心に据えた次世代型ワークプレイスの創出と社会課題解決に向けた取り組みが推進されます。

位置図[出典：中央日本土地建物]

　「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」は東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅に直結する再開発となっており、少々距離はありますが、地下通路によって東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅にも接続します。

　また、図の右の方には都営三田線「内幸町」駅、図の上の方には東京メトロの「霞ヶ関」駅があり、複数の路線・駅が利用可能な立地となっています。

　2024年12月29日に北東側となる西新橋一丁目交差点から撮影した「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」(地上29階、高さ171.31m)の建設地です。

　中央奥に見えている超高層ビルは「虎ノ門ヒルズステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)で、少々距離はありますが地下通路で繋がります。

　南東側から撮影。左後ろの超高層ビルは「東京虎ノ門グローバルスクエア」(地上24階、最高高さ119.65m)で、同再開発とは虎ノ門駅を介して接続します。

　南西側から撮影。この左側の道路の地下に「虎ノ門ヒルズ」に繋がる地下通路があります。

　北西側から撮影。目の前には京メトロ銀座線「虎ノ門」駅の出入口があり駅直結となります。

　同再開発と右後ろの「虎ノ門ヒルズ」の間にある建物群がある場所では「(仮称)虎ノ門一丁目中央地区第一種市街地再開発事業」(地上35階、高さ約180m)が計画されています。

　仮囲いの中です。ここに建設される超高層ビルは目立つデザインのため、高さ以上のインパクトのあるビルになりそうです。

　建築計画のお知らせです。

■物件概要■
計画名：虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業
所在地：東京都港区虎ノ門一丁目2番1他
交通：東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅
　　　東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅
　　　都営三田線「内幸町」駅
　　　東京メトロ千代田線・日比谷線・丸の内線「霞ヶ関」駅
用途：事務所、商業、集会場、共同住宅、自動車車庫
階数：地上29階、地下4階
高さ：171.31m
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
基礎工法：パイルド・ラフト基礎
敷地面積：6,397.27㎡
建築面積：5,201.66㎡
延床面積：119,886.17㎡
建築主：虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合
参加組合員：中央日本土地建物、都市再生機構、住友不動産
設計者：日本設計
施工者：戸田・西松建設共同企業体
工期：2024年1月22日着工～2027年6月15日竣工予定

▼中央日本土地建物：ニュースリリース（2024年6月5日）
虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業における「スマートビル化プロジェクト」が始動

▼中央日本土地建物：ニュースリリース（2024年1月22日）
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」着工

▼東京都：報道発表資料（2022年6月23日）
虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合の設立を認可します

▼中央日本土地建物グループ：ニュースリリース（2020年9月9日）
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」計画概要について　　
～駅と一体となった国際的なビジネス交流拠点を創造～