日本橋川側からの外観イメージ[出典：東京建物]
八重洲の北端に位置する「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業（南街区）」(地上44階、高さ約218m)が2024年11月19日に着工したと東京建物より発表されました。オフィスを中心とした超高層ビルで、6〜9階にはアスコットの最上位ラグジュアリーブランドのホテル「センカ東京 by クレストコレクション」が入ります。「クレストコレクション」ブランドは日本初進出となります。この記事では同再開発の概要や建設状況（2024年11月3日時点）、地図等を載せています。
八重洲一丁目北地区について
イメージパース[出典：東京都]
「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」は八重洲エリア北端の北街区と南街区に分かれた大規模再開発で、南街区の規模は地上44階、塔屋2階、地下3階、高さ218m、敷地面積7,557.67�屐�建築面積6,395.79�屐�延床面積18万6294.81�屬箸覆辰討い泙后�
建築主は八重洲一丁目北地区市街地再開発組合（特定業務代行者および参加組合員：東京建物、東京ガス不動産、大成建設、明治安田生命保険）、設計者と施工者は大成建設で2024年11月19日に着工し、12月10日に起工式が執り行われています。竣工予定は2029年7月31日です。この完成予想図は少々古いため、最新デザインとは異なる箇所がある可能性があります。
日本橋川沿いの低層部イメージ[出典：東京建物]
北街区は首都高の地下化に伴い整備される街区で、日本橋川沿いに水辺空間と低層の商業施設が配置されます。オフィスを中心とする高層棟が配置される南街区とは歩行者デッキによって接続します。
北街区の規模は地上2階、地下1階、高さ約12m、敷地面積約1,700�屐�延床面積約1,000�屬�2032年度の竣工予定です。
断面イメージ[出典：東京建物]
南街区のフロア構成は地下1階〜地上2階が店舗、2階の一部が高度金融人材サポート施設、6〜9階がそう客室数92室のホテル、そして10階〜43階が基準階面積約860坪のオフィスフロアとなります。北街区は2階建ての店舗となります。
ホテルはシンガポールに拠点を置くアスコットの最上位ラグジュアリーブランドであるる“The Crest Collection”が誘致され、「SEN/KA TOKYO by The Crest Collection（センカ東京 by クレストコレクション）」として2029年度下半期に開業する予定です。
配置図[出典：東京建物]
建設地の南側は永代通り、西側は外堀通り、北側は日本橋川に面しており、日本橋川に面した北街区は店舗が入る小規模なビルが配置され、永代通りに面した南街区にはオフィスを中心とした超高層ビルが建設されます。
日本橋川上空には首都高がありますが、ここは首都高地下化の対象区間になっており、北街区と南街区の間の地下が地下ルートとなります。地下ルートの開通が2035年予定、高架橋撤去完了が2040年予定のため、竣工してもしばらくの間は目の前には首都高があります。
区道272号線イメージ[出典：東京建物]
北街区と南街区の間を通る区道272号線沿いの完成予想図です。広々とした歩行者空間が整備されます。
西側広場イメージ[出典：東京建物]
呉服橋交差点に面した南街区の西側広場の完成予想図です。エスカレーターを登ったところにあるデッキを通って北街区まで行けるようになります。
日本橋川沿いの低層部イメージ[出典：東京建物]
南街区側に整備される大規模なデッキは北街区に接続し、日本橋川沿岸までを相互に接続する多層的ネットワークが整備され、日本橋川沿岸エリアのにぎわい・交流空間が創出されます。
1階エントランスイメージ[出典：東京建物]
ラグジュアリーホテルの「センカ東京 by クレストコレクション」の1階エントランスです。
6階ラウンジイメージ[出典：東京建物]
6階のラウンジです。ホテル部の延床面積は約7,100�屬箸覆辰討い泙后�
客室イメージ[出典：東京建物]
客室の完成予想図です。ホテルは6〜9階で高さはありませんが、北側は首都高地下化後の日本橋川ビューを楽しめる客室になります。
位置図
位置図[出典：東京建物]
建設地は永代通り、外堀通り、日本橋川（首都高）に面した八重洲北端の角地で、永代通りの地下にある東京メトロ東西線「日本橋」駅に直結し、延伸する地下通路によって「大手町」駅や「東京」駅にも繋がります。
首都高地下化に伴い日本橋川沿いでは複数の再開発計画が建設中・計画中で、同再開発の東隣では「日本橋一丁目1・2番街区」(地上25階、高さ135m)が計画されており、さらにその東側では「日本橋一丁目中地区」(地上52階、高さ283.96m)が建設中です。また、同再開発の西側の大手町地区(D-1街区)では「Torch Tower」(地上62階、高さ385m)が建設中です。周辺では他にも複数の再開発計画が建設中・計画中となっています。
2020年12月18日にヘリから撮影した東京駅周辺の空撮です。赤い網掛けをした場所が「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」の建設地で、撮影時には既存ビルの「新呉服橋ビル」(地上21階、最高高さ112.48m)などがありました。
建設状況
2024年11月3日に外堀通り沿いから撮影した「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業（南街区）」(地上44階、高さ約218m)の建設地です。11月19日着工とのことなので、着工直前の様子となります。
左奥で建設中の超高層ビルが「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区」(地上52階、高さ283.96m)で、そのビルとの間では「日本橋一丁目1・2番地区第一種市街地再開発事業」(地上25階、高さ約135m)が建設予定となっています。
路地を入った北東側から撮影。写真正面が東京駅方面となっています。
永代通り沿いとなる南東側から撮影。左の超高層ビルは「Tokyo Torch」内の「常盤橋タワー」(地上38階、高さ212m)で、「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業（南街区）」(地上44階、高さ約218m)はそれと同じくらいの高さになります。
地図
物件概要
南街区の建築計画のお知らせです。建築面積が6,550�屬�ら6,395.79�屐�延床面積が185,600�屬�ら186,294.81�屐�完了予定が令和10年9月30日から令和11年7月31日に修正されていました。
■物件概要■
事業名：八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物等新築工事（南街区）
ホテル名：SEN/KA TOKYO by The Crest Collection（センカ東京 by クレストコレクション）
所在地：東京都中央区八重洲１丁目3番
交通：東京メトロ東西線・銀座線、都営浅草線「日本橋」駅
東京メトロ半蔵門線「三越前」駅
JR各線、東京メトロ丸の内線「東京」駅
東京メトロ東西線・丸の内線・半蔵門線・千代田線、都営三田線「大手町」駅
用途：事務所、店舗、宿泊施設、駐車場
総客室数：92室
階数：地上44階、塔屋2階、地下3階
高さ：約218m
構造：鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造
基礎工法：場所打ちコンクリート杭、直接基礎
敷地面積：7,557.67��
建築面積：6,395.79��
延床面積：186,294.81��
建築主：八重洲一丁目北地区市街地再開発組合
特定業務代行者および参加組合員：東京建物、東京ガス不動産、明治安田生命保険、大成建設
設計者：大成建設
施工者：大成建設
工期：2024年11月19日着工〜2029年7月31日竣工予定
出典
▼東京建物：ニュースリリース（2024年12月10日）
「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」新築着工 東京駅直結、首都高地下化により生まれ変わる日本橋川沿岸に水辺空間が誕生
▼東京建物：ニュースリリース（2023年9月5日）
東京駅至近の日本橋川沿いエリアに大規模複合施設を整備 「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」権利変換認可のお知らせ
▼東京都中央区：市街地再開発事業（2023年6月1日）
八重洲一丁目北地区
▼東京都中央区：第1回日本橋川水辺空間の整備推進に関する連絡会（2022年5月30日開催）
資料2参考資料:日本橋川沿いにおける5地区の市街地再開発事業（概要）
▼東京建物：ニュースリリース（2021年11月30日）
東京駅日本橋口至近の日本橋川沿いエリアに大規模複合施設を整備「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ
▼東京都：報道発表資料（2021年11月29日）
八重洲一丁目北地区市街地再開発組合の設立を認可します
▼東京ガス：プレスリリース（2019年10月11日）
日本橋川沿いエリアに大規模施設等を整備 「（仮称）八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」都市計画決定 2025年度本体工事着工予定
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