隅田川に面した場所にあった「旧ライオン本社ビル」の跡地において、「(仮称)墨田区本所1丁目計画」として地上26階、最高高さ94.10mのタワーマンションが2025年2月下旬に着工することになりました。総戸数は464戸で建築主は京浜急行電鉄、東京建物、東武鉄道、日鉄興和不動産、総合地所となっています。地区計画の原案では隅田川に繋がるデッキも整備されることになっています。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況（2024年12月7日時点）、地図等を載せています。
墨田区本所1丁目計画について
断面図[出典：墨田区]
「(仮称)墨田区本所1丁目計画」は隅田川のすぐ近くあった「旧ライオン本社ビル」跡地のタワーマンションで、規模は地上26階、高さ91.40m、最高高さ94.10m、敷地面積6,466.83�屐�建築面積3,385.94�屐�延床面積4万6277.75�屐∩躙与�464戸、建築主は京浜急行電鉄、東京建物、東武鉄道、日鉄興和不動産、総合地所、設計者と施工者は長谷工コーポレーション、工期は2025年2月下旬着工、2028年3月下旬竣工予定となっています。
「(仮称)墨田区本所1丁目計画」は約1年前に(仮称)隅田川沿川厩橋周辺地区地区計画として原案が公開され、そのときの資料によると低層部には店舗が配置され、店舗と同じレベルに整備する人工地盤（デッキ）によって隅田川へ繋がります。また、住宅フロアは4〜26階に配置されます。
堤防とデッキの断面イメージ[出典：墨田区]
デッキは同タワマンと首都高の間にある道路上空を通って隅田川テラスに繋がります。
配置図[出典：墨田区]
敷地の北側と南側に広場が配置され、南側の3階レベルに人工地盤（デッキ）が整備されます。
1階平面図[出典：墨田区]
1階南側の広場に面した場所には店舗が配置され、エントランスは最寄駅となる都営地下鉄「蔵前」駅に近い北西側に配置されます。
2階平面図[出典：墨田区]
2階には駐輪場などが設けられます。計835台となっていますが、最新情報では812台となっています。
3階平面図[出典：墨田区]
3階には隅田川に繋がる人工地盤（デッキ）が整備され、そのデッキに面した場所には店舗と地域にも開放する集会室が配置されます。また、北側と東側には共用部が配置され、北側にある防災備蓄庫は墨田区が利用予定となっています。
4〜15階、16階平面図[出典：墨田区]
4階から住宅フロアとなり、16階には共用施設が配置されます。北東側のため東京スカイツリービューの共用施設となりますが、東京都心側は見えない方角となります。隅田川の花火大会が見える部屋は北向きの部屋のみとなりそうです。
17〜26階、屋上平面図[出典：墨田区]
屋上平面図内の表記が24階となっているのは誤記か古い情報のためだと思われますが、北側には屋上テラスが配置される計画となっています。
デッキ整備イメージ[出典：墨田区]
デッキ部分の完成予想図です。
南側鳥瞰イメージ[出典：墨田区]
人工地盤（デッキ）は水害発生時の浸水想定レベル以上となっており、水害時には地域の一時避難先の機能も持つことになります。
南側広場整備イメージ[出典：墨田区]
南側の広場は約1000�屬旅�さで店舗も配置されます。
北側広場整備イメージ[出典：墨田区]
北側の広場は緑道となります。
位置図
位置図[出典：墨田区]
「(仮称)墨田区本所1丁目計画」は首都高を挟んだ隅田川に面した場所で、最寄駅は都営大江戸線・浅草線「蔵前」駅で、隅田川に架かる厩橋（うまやばし）を渡ったところに位置しています。また、少々距離はありますが南側にあるJR総武線「両国」駅も利用可能な立地となっています。
位置図[出典：墨田区]
計画地の西側は隅田川となっており、建設地との間には首都高が通っています。また、幹線道路の春日通り、清澄通りからは中に入った場所のため交通量は少ない場所となっています。
既存建物解体状況
2024年12月7日に首都高の高架下から撮影した「(仮称)墨田区本所1丁目計画」(地上26階、最高高さ94.10m)の計画地です。
現地では「旧ライオン本社ビル」が2025年1月20日までの工期で長谷工コーポレーションを施工者として解体工事が行われています。
敷地内にあった本社ビル、旧本社ビル、研究棟の3棟の地上部は既に解体されており敷地内には瓦礫の山が見えました。また、左奥に東京スカイツリーが見えていますが、ここに建設されるタワーマンションの東側の部屋は東京スカイツリービューになります。
仮囲いの中です。作業工程は土間基礎解体、解体機材搬出、埋蔵発掘工事となっていました。
北西側から撮影。こちら側が最寄り駅の蔵前駅に近い場所でエントランスが設けられます。
随分と解体工事が進んでいますが、着工予定は2025年2月下旬予定となっています。
北東側から撮影した「(仮称)墨田区本所1丁目計画」の計画地です。3方向が道路に面した敷地となっています。
南東側から撮影。こちら側には広場が整備され、隅田川に繋がる3階デッキへ行ける階段なども配置されます。
隅田川を渡った対岸から撮影。隅田川に面した西側は東京都心を眺められる部屋となります。
この辺りが「(仮称)墨田区本所1丁目計画」の建設地になります。
地図
物件概要
施設整備と建築計画のお知らせです。
■物件概要■
事業名：(仮称)墨田区本所1丁目計画
地区名：(仮称)隅田川沿川厩橋周辺地区
所在地：東京都墨田区本所１丁目2番2（地番）
交通：都営大江戸線・浅草線「蔵前」駅
JR総武線「両国」駅
用途：共同住宅、一部店舗
総戸数：464戸
階数：地上26階
高さ：91.40m（最高高さ94.10m）
敷地面積：6,466.83��
建築面積：3,385.94��
延床面積：46,277.75��
建築主：京浜急行電鉄、東京建物、東武鉄道、日鉄興和不動産、総合地所
設計者：長谷工コーポレーション
施工者：長谷工コーポレーション
工期：2025年2月下旬着工〜2028年3月下旬竣工予定
出典
▼墨田区：隅田川沿川地区まちづくり（2024年2月23日更新）
「隅田川沿川地区（蔵前橋〜駒形橋周辺）まちづくり方針」を策定しました
- カテゴリ
- 墨田区
