外観イメージ（南西側）[出典：東急不動産]
泉岳寺駅直結の再開発「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」(地上30階、最高高さ145m)が2024年11月1日に着工したことが発表されました。東急不動産と京浜急行電鉄による低層部がオフィスフロアとなるタワーマンションで、外観デザイナーにはOffice for Metropolitan Architecture（OMA）のパートナー兼NY事務所代表の重松象平氏が起用されています。この記事では同再開発の概要や現況、地図等を載せています。
泉岳寺駅地区について
用途断面図[出典：東急不動産]
「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」は「泉岳寺」駅直結の複合施設で、規模は地上30階、塔屋2階、地下3階、高さ135m、最高高さ145m、敷地面積約8,490�屐�建築面積約5,390�屐�延床面積約11万2300�屐�建築主は東急不動産と京浜急行電鉄、設計者と施工者は鹿島建設、工期は2024年11月1日着工、2031年度竣工予定となっています。
フロア構成は低層部に店舗、オフィス、中高層部が共同住宅となり、建築物環境計画書制度で公開されている情報によると分譲385戸となっています。
南北断面図[出典：東京都港区]
少々古い断面図です。多少変更はあるかもしれませんが、地下が駐車場、1、2階が店舗、3階の一部が子育て支援施設、3階〜11階がオフィスフロア、12階が機械室、13階〜30階が総戸数385戸の住宅フロアとなります。13階には住宅エントランスやスカイテラスが設置され、14階、15階はSOHO住宅で計画されています。
施設配置図[出典：東京都港区]
敷地は南北に長細い敷地となっており、この配置図では基壇部の高さが約50mとなっているため、住宅フロアは高さ約60m程度からとなりそうです。高さ60mは一般的なマンション換算で19〜20階の高さとなります。
地域風の解析モデル[出典：東京都港区]
環境影響調査書に掲載された地域風の解析モデルです。「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」と平行して建っている板状のビルは「TAKANAWA GATEWAY CITY（高輪ゲートウェイシティ）」のオフィスビル「THE LINKPILLAR 2（ザ リンクピラー ツー）」(地上31階、高さ166.86m)です。
また、第一京浜を渡ったところ(計画建築物の右下)には高さ100mを超える超高層ビルのモデルが置かれていることから、そこでも再開発が計画されていることがわかります。
交通結節点イメージ[出典：東急不動産]
同再開発では改良中の泉岳寺駅と直結となり、隣接する「THE LINKPILLAR 2（ザ リンクピラー ツー）」とは3階のペデストリアンデッキによって接続します。「THE LINKPILLAR 2」はJR高輪ゲートウェイ駅に直結する「THE LINKPILLAR 1」にデッキで接続しているため、道路を渡らずに高輪ゲートウェイ駅にも行けるようになります。
商業機能（地下1階・地下鉄駅前広場）[出典：東急不動産]
泉岳寺駅と直結する地下鉄駅前広場の完成予想図です。屋根付きの屋外空間となります。
オフィス機能（エントランス前）[出典：東急不動産]
オフィスのエントランスの完成予想図です。
位置図
位置図[出典：東急不動産]
建設地は都営浅草線・京急本線「泉岳寺」駅直結で、JR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ」駅には「TAKANAWA GATEWAY CITY（高輪ゲートウェイシティ）」経由で接続します。
「TAKANAWA GATEWAY CITY」には約200店舗6万�屬両Χ隼楡漾�ニュウマン高輪」が開業するため、大型商業施設直結のタワーマンションということにもなります。
現況
2024年10月6日に撮影した「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」(地上30階、最高高さ145m)の建設地です。
背後では「THE LINKPILLAR 2（ザ リンクピラー ツー）」(地上31階、高さ166.86m)が建設中ですが、その手前の第一京浜との間が「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」の建設地となっています。
2024年10月31日まで埋蔵文化材の発掘調査が行われていましたが、その翌日の11月1日に着工しています。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
事業名：「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業特定施設建築物」建築計画
所在地：東京都港区高輪二丁目81-1外
交通：都営浅草線・京急本線「泉岳寺」駅
JR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ」駅
用途：住宅、事務所、店舗、地下鉄駅施設、子育て支援施設、駐車場等
総戸数：385戸
階数：地上30階、塔屋2階、地下3階
高さ：135m（最高高さ145m）
構造：鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
耐震性能：制振構造
基礎工法：直接基礎（ベタ基礎＋地中連続壁）
敷地面積：約8,490��
建築面積：約5,390��
延床面積：約112,300��
建築主：東急不動産、京浜急行電鉄
設計者：鹿島建設
施工者：鹿島建設
工期：2024年11月1日着工〜2031年度竣工予定
出典
▼東急不動産：ニュースリリース（2024年11月28日）
「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」着工のお知らせ〜国際交流拠点として整備が進むエリアの新たなランドマークを創出〜
▼東急不動産：ニュースリリース（2021年6月3日）
東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業 特定建築者の業務に関する基本協定書を締結
▼東京都港区：環境アセスメント（2022年3月11日）
※閲覧期間：2022年3月11日〜2022年4月11日
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