新宿駅西口の大規模再開発「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ258.15m)の建設地です。2024年11月4日に撮影しました。「小田急百貨店 新宿本店」跡地には商業施設やオフィスで構成される新宿駅周辺では最も高い超高層ビルが建設され、モザイク通りなどがあった場所には小田急新宿駅の新改札も新設などが整備されます。この記事では同再開発の概要や建設状況、地図等を載せています。
新宿駅西口地区開発計画について
イメージパース[出典：東急不動産]
「新宿駅西口地区開発計画」は「小田急百貨店 新宿店本館」等の跡地の再開発で、規模は地上48階、地下5階、高さ258.15m、敷地面積15,718.98�屐�建築面積15,630.20�屐�延床面積279,057.38�屬箸覆辰討い泙后�
建築主は小田急電鉄、東京地下鉄（共同事業者に東急不動産）、設計者は日本設計・大成建設設計共同体、施工者は大成建設で2030年3月下旬の竣工予定です。
イメージパース[出典：現地看板を撮影]
JR新宿駅西側の将来的な完成予想図です。左が「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ258.15m)で、中央と右側が昨日のブログに掲載した「新宿駅西南口地区開発事業」(地上19階、高さ110m／地上36階、高さ220m）となっています。
施設概要図[出典：国土交通省]
「新宿駅西口地区開発計画」のフロア構成は地下2階〜10階が商業施設、12〜13階がビジネス創発機能、14〜46階がオフィスフロアで、そして47〜48階には眺望を活かした空間・体験ができる場所が設けられます。
また、甲州街道沿いにある「新宿ミロード 本館」や「モザイク通り」があった場所などは商業施設や駅施設となります。
位置図[出典：東急不動産]
A工区は小田急電鉄、東京メトロ、東急不動産の共同事業で超高層ビル本体が建設され、B工区は小田急電鉄の単独事業で商業施設や駅施設が建設されます。
2階・東西デッキ グランドシャフト[出典：東急不動産]
2階デッキ部分の完成予想図です。将来的には新宿グランドターミナル構想によって新宿駅上空に東西デッキが整備され、そのデッキに繋がる計画となっています。
イメージパース[出典：新宿区]
モザイク通りがあった場所の完成予想図です。この下には小田急新宿駅があり新しい改札が新設され駅直結となります。
イメージパース[出典：新宿区]
甲州街道沿いにある「新宿ミロード 本館」は2025年3月16日(日)に閉館して建て替えが行われます。モザイク通り跡地も含むB工区は地上8階、地下2階、高さ約50m、敷地面積約7,660�屐�延床面積約2万8000�峙�模で計画されています。
位置図
計画地位置図（広域）[出典：東京都環境局]
建設地はJR新宿駅の西側隣接地で、小田急百貨店・モザイク通り・新宿ミロード（営業中）があった場所となっています。同再開発はJR新宿駅、小田急新宿駅に直結し、敷地内にある小田急新宿駅には新設する新改札口からも駅直結となります。
ここは新宿駅エリアの超高層ビル群の中ではJR、小田急、京王、都営地下鉄、メトロのどの駅にもアクセスしやすく、新宿駅エリアでは最も交通の便が良い言える場所となっています。また、同再開発の高さ258.15mは「東京都庁第一本庁舎」(地上48階、最高高さ243.4m）の高さを抜いて、新宿駅エリアで最も高い超高層ビルになります。
建設状況
2024年11月4日に「小田急百貨店 新宿店」として営業している「新宿西口ハルク」のデッキから撮影した「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ258.15m)の建設地です。この辺りは「小田急百貨店 新宿店本館」がありました。
この辺りは「小田急百貨店 新宿店本館」のうち東京メトロが所有する「新宿地下鉄ビルディング」がありました。
こちらは「小田急百貨店 新宿店本館」のうち小田急電鉄が所有する「新宿駅西口本屋ビル」がありました。見た目的には同じ1棟の小田急百貨店だったので、再開発が始まるまでは2棟のビルに分かれていることは知りませんでした。
建設地はJR新宿駅西口に直結する立地のため常時人通りが多い場所となっています。そのため工事車両がスムーズに出入りできるように、新宿駅西口のロータリーの上部を通る仮設構台・スロープが設置されています。
「新宿エルタワー」のデッキから撮影。地上部の建設が始まるまではこの景色が続くことになります。
建設工事のために設置されたスロープです。
移動していたらちょうどトラックが出てくるところが見られました。
西口地下広場から撮影したスロープです。
仮設構台の下は通路となっています。
色々な建設現場を見てきましたが、道路や通路をまたぐ構台が設置されているところは初めてです。建設現場までスロープを設置できるスペースがないとできない技なので、今後同じような現場を見ることはなかなかないかと思います。
甲州街道沿いにある「新宿ミロード 本館」です。現在は営業していますが、2025年3月16日(日)に閉館することが決定しており、こちらも同再開発の一部に含まれており建替えとなります。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要（A区）■
事業名：新宿駅西口地区開発計画
所在地：東京都新宿区西新宿三丁目および西新宿一丁目各地内
交通：JR・都営・東京メトロ・京王・小田急「新宿」駅
用途：商業・事務所・駅施設 等
階数：地上48階、塔屋1階、地下5階
高さ：258.15m（最高258.15m）
構造：鉄骨造（一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造）
基礎工法：パイルドラフト基礎（地中連続壁・杭と直接基礎の併用基礎）
敷地面積：約8,060�屐柄澗痢�15,718.98�屐�
建築面積：15,630.20�屐柄澗痢�
延床面積：約251,000�屐柄澗痢�279,057.38�屐�
建築主：小田急電鉄、東京地下鉄（共同事業者：東急不動産）
設計者：日本設計・大成建設設計共同体
施工者：大成建設
工期：2024年3月25日着工〜2030年3月下旬竣工予定
出典
▼小田急SCディベロップメント：ニュースリリース（2024年9月19日）
「新宿駅西口地区開発計画」の進捗に伴い 「新宿ミロード」は、2025年3月16日に閉館します ご愛顧いただいた皆さまへの感謝を込めた「フィナーレキャンペーン」を10月4日から開催
▼国土交通省：報道発表資料（2024年6月6日）
新宿グランドターミナルの中核となる商業・ビジネス拠点を形成
〜新宿駅西口地区開発計画を国土交通大臣が認定〜
▼東急不動産：ニュースリリース（2024年3月25日）
3月25日「新宿駅西口地区開発計画」新築着工
▼東急不動産：ニュースリリース（2024年2月8日）
新宿駅西口地区開発計画における東急不動産の正式参画について
▼小田急電鉄：ニュースリリース（2022年9月29日）
新宿駅西口地区開発計画における既存建物解体工事への着手に係るお知らせ
▼東急不動産：ニュースリリース（2022年2月9日）
新宿駅西口地区開発計画における新たな共同事業者参画に係るお知らせ
▼新宿区：新宿区景観まちづくり審議会（2020年10月21日）
第70回新宿区景観まちづくり審議会
※ 【報告2】（仮称）新宿駅西口地区開発事業について
▼内閣府：国家戦略特区（2020年9月4日）
第18回 東京都都市再生分科会 配布資料
※ 資料７ 都市再生特別地区（新宿駅西口地区）都市計画（素案）の概要
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