解体工事が始まっているJR田町駅直結の森永乳業の本社ビルだった「森永プラザビル」(地上24階、高さ100.3m)です。2024年10月6日に撮影しました。解体後の跡地には駅直結のオフィスビル「田町駅西口駅前地区開発事業」(地上23階、高さ約125m)が建設され、同時に交通広場や駅前デッキ広場の拡張も行われます。この記事では同再開発の概要や解体状況、地図等を載せています。
田町駅西口駅前地区開発事業について
イメージパース[出典：内閣府]
森永乳業の本社ビルだった「森永プラザビル」(地上24階、高さ100.3m)跡地に建設される「田町駅西口駅前地区開発事業」の完成予想図です。
規模は地上23階、地下2階、高さ約125m、敷地面積6,615�屐�延床面積約98,600�屐�建築主は森永乳業、三井不動産、東日本旅客鉄道(JR東日本)で2025年度に着工し、2028年度には業務棟及び駅前デッキ広場空間が完成・供用開始予定です。そして2033年度には一部店舗の工事を実施した上で全体竣工する予定となっています。
配置図[出典：内閣府]
計画地はJR「田町」駅の三田口（西口）前でデッキで直結し、目の前を通る第一京浜の地下にある都営浅草線・三田線の「三田」駅にも直結します。
断面イメージ[出典：内閣府]
フロア構成は低層部が店舗、産業支援施設、駐車場等、中高層部が事務所で、シェアオフィスやコワーキングスペースなどスタートアップ企業の育成・支援拠点も配置されます。また、同時に駅前デッキ広場や駅前交通広場の拡充も行われます。
交通広場の整備イメージ[出典：内閣府]
駅前にある交通広場は約1,200�屬�ら約3,000�屬乏搬腓気譟▲織�シーの待機場やバス乗降場が整備されます。
交通広場の整備イメージ[出典：内閣府]
交通広場の完成予想図です。今まではバス乗り場すらありませんでしたが、3台分用意される計画となっています。
駅前デッキ広場等の整備イメージ[出典：内閣府]
JR田町駅の改札階と直結する駅前デッキ広場は約2,000�峙�模に拡充され、それに連携して別事業になりますがJR田町駅構内の東西自由通路も拡幅されます。
駅前デッキ広場等の空間イメージ[出典：内閣府]
駅前デッキ広場の完成予想図です。
駅前デッキ広場等の空間イメージ[出典：内閣府]
現在、右下の既存デッキとは駅前で接続しているため分断されていましたが、第一京浜側でも接続するようになります。
夜間景観[出典：内閣府]
第一京浜沿い低層部の完成予想図です。
位置図
位置図[出典：内閣府]
計画地はJR「田町」駅と第一京浜に挟まれた場所で、JR「田町」駅にペデストリアンデッキで直結します。また、都営浅草線・三田線「三田」駅とは地下通路で直結します。また、隣に完成した「田町タワー」とは地下通路とペデストリアンデッキで接続します。
駅間のバリアフリーネットワークのイメージ[出典：内閣府]
JR田町駅側から都営線の三田駅に地下から行くには、第一京浜の地下にある共同溝・下水幹線を避けるため一旦階段を下りて再び上る必要がありますが、丸印の場所にエレベーターが新設されバリアフリー動線が確保されます。
解体状況
2024年10月6日に第一京浜沿いから撮影した「森永プラザビル」(地上24階、高さ100.3m)です。解体用のタワークレーンが設置されました。解体後の跡地には「田町駅西口駅前地区開発事業」(地上23階、高さ約125m)が建設されます。
解体の施工者は鹿島建設で、解体工期は2025年9月30日までとなっています。
第一京浜に架かる歩道橋から撮影。この歩道橋はJR「田町」駅に繋がるデッキに接続しています。
その田町駅前のデッキから撮影。超高層棟部分だけ足場が組まれています。
田町駅を超えた反対側から撮影。手前の低いタワークレーンは「森永プラザビル」の解体用ではありません。
解体される「森永プラザビル」は板状のビルとなっていますが、「田町駅西口駅前地区開発事業」は箱型となります。
デッキと地下で接続することになる「田町タワー」のデッキから撮影。タワークレーンの付け根あたりは解体されて穴が開いているため、「世界貿易センタービル」と同じ解体工法ならば、ビル内部には上部まで開口部があけてあって、そこから瓦礫を出すことになります。ただ、超高層ビルの解体はまだ色々試している段階だと思うので、全然違う解体工法の可能性もあります。地上で大割ブロックを解体している光景が見られれば同じ工法かと思います。
2024年10月14日に東京タワーのトップデッキから撮影した「森永プラザビル」(地上24階、高さ100.3m)です。
跡地には「田町駅西口駅前地区開発事業」(地上23階、高さ約125m)が建設されますが、その背後では「(仮称)東京工業大学田町キャンパス土地活用事業」と呼ばれていた国家戦略特区の都市再生プロジェクトに追加された「田町駅東口地区」(地上36階、高さ約178m)が計画されているため、この景色はまだまだ変わります。
10月14日に六本木ヒルズの展望台から撮影。まだビル本体の解体は始まっていないようで塔屋の形が見える状態でした。
田町駅エリアには大きな超高層ビルやタワーマンションが複数あるため、そこまで目立つような規模ではありませんが、同エリアでは一番利便性の高いと言える駅直結の超一等地に位置しています。
解体工事のお知らせです。
地図
物件概要
事業名：田町駅西口駅前地区開発事業
所在地：東京都港区芝五丁目33番1号
交通：JR山手線・京浜東北線「田町」駅
都営地下鉄三田線・浅草線「三田」駅
用途：事務所、店舗、産業支援施設、駐車場等
階数：地上23階、地下2階
高さ：約125m
敷地面積：6,615��
建築面積：−
延床面積：約98,600��
建築主：森永乳業、三井不動産、JR東日本
設計者：−
施工者：−
工期：2025年度着工〜2028年度竣工予定（2024年度解体工事着手、2033年度全体竣工予定）
出典
▼内閣府：第26回 東京都都市再生分科会 配布資料（2023年8月25日）
資料４ 都市再生特別地区（田町駅西口駅前地区）都市計画（素案）の概要
▼森永乳業：ニュースリリース（2022年5月13日）
森永プラザビル建替えに関するお知らせ
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