完成イメージ[出典：アルバルク東京、テレビ朝日、コナミリアルエステート]
ゆりかもめの青海駅から東京ビッグサイト駅間では3つの再開発が行われており、東京国際クルーズターミナル駅前では船の科学館の解体工事が行われています。図の左上がプロバスケットチームのアルバルク東京の本拠地となる「TOKYO A-ARENA」(地上6階、最高高さ35m)、右上はテレビ朝日による「東京ドリームパーク」(地上11階、高さ51.79m)、左下がコナミによる「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」(地上8階、高さ49.90m)の完成予想図で、右下は解体工事中の「船の科学館」(地上6階、尖塔部を含む最高高さ90m)です。この記事では3つの再開発の概要や建設状況（2024年9月15〜22日時点）、船の科学館の解体状況（2024年9月15日時点）、地図等を載せています。
TOYOTA ARENA TOKYOについて
鳥瞰（遠景）[出典：アルバルク東京]
「TOKYO A-ARENA」はお台場にあった「パレットタウン大観覧車」(直径100m、高さ115m)跡地の再開発で、プロバスケットチームのアルバルク東京のホームアリーナとなります。
規模は地上6階、地下1階、高さ28m、最高高さ35m、敷地面積2万6446�屐�建築面積1万6631�屐�延床面積3万7823�屐�建築主はトヨタ不動産、設計者と施工者は鹿島建設で、2025年6月30日竣工、2025年秋の開業予定です。
外観（近景）[出典：アルバルク東京]
同アリーナはアルバルク東京がホームアリーナとしての利用の他に、スポーツを中心とした様々なイベントに対応可能な施設となります。
外観（近景）[出典：アルバルク東京]
バレーや卓球などの室内競技、アーバンスポーツ、パラスポーツ、e スポーツ等の開催が計画されています。
外観（近景）[出典：アルバルク東京]
アルバルク東京の前身はトヨタ自動車男子バスケットボール部で、現在の運営はトヨタアルバルク東京が行っています。そのため同アリーナの建築主はトヨタ不動産となっています。
TOYOTA ARENA TOKYOの建設状況
2024年9月22日に撮影した「TOKYO A-ARENA」(地上6階、最高高さ35m)の建設地です。シンボルプロムナード公園の夢の大橋から撮影しました。
現在は最上部まで鉄骨が組まれているようでした。プロバスケットチームのアルバルク東京のホームアリーナのため、それほど天井高はそこまで高くはないようです。
シンボルプロムナード公園の芝生から撮影。手前の低い部分には屋上デッキが整備されます。
旧ヴィーナスフォートのデッキから撮影。手前のコースはMEGAWEB跡地に開業したEVカートサーキットの「シティ・サーキット・東京ベイ（CITY CIRCUIT TOKYO BAY）」で、運営はトヨタのアフターパーツなどを手掛けるトムスとなっています。
2024年9月15日にゆりかもめの車内から撮影。
2025年秋の開業予定となっています。
TOYOTA ARENA TOKYOの地図
TOYOTA ARENA TOKYOの物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
名称：TOYOTA ARENA TOKYO
事業名：(仮称)TOKYO A-ARENA
所在地：東京都江東区青海一丁目9-1外
交通：ゆりかもめ「青海」駅
りんかい線「東京テレポート」駅
用途：観覧場・スポーツ練習場
階数：地上6階、地下1階
高さ：28m（最高高さ35m）
構造：S造
基礎工法：杭基礎
敷地面積：26,446��
建築面積：16,631��
延床面積：37,823��
建築主：トヨタ不動産
設計者：鹿島建設
施工者：鹿島建設
工期：2023年6月1日着工〜2025年6月30日竣工予定
開業：2025年秋予定
東京ドリームパークについて
外観イメージ[出典：テレビ朝日]
「東京ドリームパーク」は有明にあった「アニヴェルセル東京ベイ」跡地の再開発で、テレビ朝日による複合型エンターテイメント施設になります。
規模は地上11階、地下1階、高さ51.79m、敷地面積1万2920.05�屐�建築面積1万332.73�屐�延床面積4万6499.07�屐�建築主はテレビ朝日、設計者と施工者は清水建設で2025年12月31日竣工、2026年春の開業予定となっています。
外観イメージ[出典：テレビ朝日]
同施設はエンタテインメントとテクノロジーが融合する発信拠点として、多目的ホール（3700席・スタンディング時は5000名規模）・劇場（1500席）・イベントスペース・屋上広場・飲食スペースなどで構成される複合型エンタテインメント施設となります。
東京ドリームパークの建設状況
2024年9月15日にゆりかもめの車内から撮影した「東京ドリームパーク」(地上11階、高さ51.79m)の建設地です。
タワークレーンが1基設置され、鉄骨が組まれ始めていました。
2024年9月22日にシンボルプロムナード公園から撮影。今は人通りがあまりない場所ですが、人の流れを変える集客施設になりそうです。
建設地は「東京ベイコート倶楽部」(地上27階、高さ100.5m)の東側となっています。
東京ドリームパークの地図
東京ドリームパークの物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
名称：東京ドリームパーク
事業名：(仮称)有明南H街区プロジェクト
所在地：東京都江東区有明三丁目1番9
交通：ゆりかもめ「東京ビッグサイト」駅
りんかい線「国際展示場」駅
用途：集会場、劇場、展示場、事務所、テレビスタジオ、飲食、物販店舗、駐車場
階数：地上11階、地下1階
高さ：51.79m
構造：鉄骨鉄筋コンクリート
基礎工法：場所打ち杭工法
敷地面積：12,920.05��
建築面積：10,332.73��
延床面積：46,499.07��
建築主：テレビ朝日
設計者：清水建設
施工者：清水建設
工期：2023年6月1日着工〜2025年12月31日竣工予定
開業：2026年春予定
コナミクリエイティブフロント東京ベイについて
完成イメージ[出典：コナミリアルエステート]
「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」は「TFTビル西館」の西側で臨時駐車場として利用されていた場所の再開発で、コナミグループの次世代研究開発拠点となります。
規模は地上8階、地下1階、高さ49.90m、敷地面積1万1155.82�屐�建築面積7,592.63�屐�延床面積5万6477.95�屐�建築主はコナミリアルエステート、設計者は日建設計、施工者は大成建設で2025年8月31日の竣工予定です。
オフィス空間イメージ[出典：コナミリアルエステート]
オフィス部分はアイデアやイノベーションの創出につながる偶発的なコミュニケーションを促進するように、すべてのフロアがスパイラル状につながる構造になります。
屋上庭園完成イメージ[出典：コナミリアルエステート]
同施設には広大な屋上庭園が整備されます。ここは働くクリエイターのためのスペースとなりそうです。
また、同ビルにはeスポーツをはじめとするイベントの生放送や動画配信などにも対応したスタジオやショップ等の設置が計画されています。
コナミクリエイティブフロント東京ベイの建設状況
2024年9月22日に撮影した「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」(地上8階、高さ49.90m)の建設地です。
シンボルプロムナード公園から撮影。南北に長細いビルとなっています。
東隣は「TFTビル西館」となっています。
ビルの端は円形となっています。
2024年9月15日にゆりかもめの車内から撮影。
手前はテレビ朝日の「東京ドリームパーク」の建設地で、これら2棟が完成するとこの地区の昼間の人口が大きく変わりそうです。
コナミクリエイティブフロント東京ベイの地図
コナミクリエイティブフロント東京ベイの物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
名称：コナミクリエイティブフロント東京ベイ
事業名：コナミクリエイティブフロント東京ベイ新築工事
所在地：東京都江東区有明三丁目1番17
交通：ゆりかもめ「東京ビッグサイト」駅
りんかい線「国際展示場」駅
用途：事務所、自動車車庫、集会場、展示場、自転車駐車場
階数：地上8階、地下1階
高さ：49.90m
構造：鉄骨造（地上部）、鉄骨鉄筋コンクリート（地下部）
基礎工法：鋼管巻き場所打ちコンクリート杭
敷地面積：11,155.82��
建築面積：7,592.63��
延床面積：56,477.95��
建築主：コナミリアルエステート
設計者：日建設計
施工者：大成建設
工期：2022年10月17日着工〜2025年8月31日竣工予定
船の科学館について
「船の科学館」はゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル（旧船の科学館）」駅前にある「クイーン・エリザベス2号」をモチーフにした海事博物館でています。同館は2011年10月から本館での展示を休止し、2024年4月1日から五洋建設を施工者として解体工事が始まっています。営業していた頃は船の歴史や構造など船や海洋に関する展示が行われており、船の煙突に相当する部分は展望台となっていました。詳細は発表されていませんが、候補地も含めてリニューアル計画が進められているとのことです。
本館の規模は地上6階、地下1階、塔屋2階、高さ32.6m、最高高さ48.5m、展望塔の高さは70mで尖塔部を含む高さは90m、全長210m、幅26m、敷地面積約4万6000�屐�建築面積約4,990�屐�延床面積1万6869.07�屐�建築主は財団法人 日本船舶振興会（現・公益財団法人 日本財団）、設計者は三橋建築設計事務所（現・三橋設計）、施工者は不動建設、運営は公益財団法人 日本海事科学振興財団、工期は1970年12月26日着工、1974年3月竣工、開業は海の記念日（現：海の日）である1974年7月20日でした。
船の科学館の解体状況
「船の科学館」の解体工事のお知らせです。事業主は日本海事科学振興財団、解体工事の施工者は五洋建設で、解体工期は2024年4月1日から2025年10月31日までとなっています。
2024年9月15日に撮影した解体工事中の「船の科学館」(地上6階、尖塔部を含む最高高さ90m)です。
本館の北側にあった道路などは既に解体されていました。
同じ日にゆりかもめの車内から撮影。
かなり大きな建物となっています。
英国のクルーズ客船「クイーン・エリザベス2号」をモチーフにした外観の博物館となっていました。
東京国際クルーズターミナルから撮影。
低層部には解体用の足場が組まれていますが、それでもまだ船の形の建物だったことがわかります。
船の煙突部分に設置された展望塔部分です。展望室の高さは70mで、尖塔部含む最高高さは90mとなっています。
東京国際クルーズターミナル繋がりで、晴海客船ターミナルの跡地で建設中の客船ターミナルです。9月16日に撮影しました。これは東京国際クルーズターミナルにはまだ1パースしかないため、2パース目が整備されるまで使用する暫定施設となっています。そのためかなり最低限の機能しかない質素な客船ターミナルになります。
船の科学館の地図
船の科学館の物件概要
名称：船の科学館
所在地：東京都品川区東八潮3-1
交通：ゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル」駅
用途：博物館
階数：地上6階、地下1階 + 塔屋2階 + 展望塔
高さ：32.6m（最高高さ48.5m）、全長210m、幅26m
展望塔：高さ70m（尖塔部含む高さは90m）
構造：鉄筋コンクリート造、鉄骨造
敷地面積：約46,000��
建築面積：約4,990��
延床面積：16,869.07��
建築主：財団法人 日本船舶振興会
設計者：三橋建築設計事務所（現・三橋設計）
施工者：不動建設
工期：1970年12月26日着工〜1974年3月竣工
開業：1974年7月20日（海の記念日・現：海の日）
出典
▼アルバルク東京 公式HP：TOYOTA ARENA TOKYO
https://www.toyota-arena-tokyo.jp/
▼テレビ朝日：プレスリリース（2023年11月15日）
有明発・複合型エンタテインメント施設
「東京ドリームパーク」着工について
▼コナミグループ：ニュースリリース（2022年10月26日）
コナミグループの次世代研究開発拠点
「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」の建設工事着工
▼公式HP：船の科学館
https://funenokagakukan.or.jp/
