イメージパース[出典：港区議会]
ホテルオークラ東京別館跡地に建設されるタワーマンション「(仮称)六本木一丁目北地区計画」(地上54階、高さ約225m)の完成予想図です。同タワマンは賃貸と分譲で計画されており、途中フロアには国際水準のホテルが入ります。この記事では同タワマンの概要や別館の解体状況（2024年9月14日時点）、地図等を載せています。
(仮称)六本木一丁目北地区計画について
断面図[出典：港区]
「(仮称)六本木一丁目北地区計画」は「ホテルオークラ東京別館」跡地の再開発で、規模は地上54階、地下5階、高さ約225m、敷地面積約9,940�屐�建築面積約6,000�屐�延床面積約14万7500�屐∋�業者は鹿島建設となっています。今後は2024年度の都市計画変更を経て、2025年度着工、2030年度に竣工する予定です。
また、港区議会の資料では「六本木・虎ノ門地区Ｄ街区」となっていましたが、港区の環境アセスメントでは「(仮称)六本木一丁目北地区計画」となっています。
断面図[出典：港区]
同再開発は賃貸・分譲住宅が混在するタワーマンションで途中フロアに国際水準のホテルが入ります。断面図から階数を数えたところ、32階までが住宅、33階〜39階がホテル、40階〜52階が再び住宅となっています。53階・54階は機械室になるものと思われます。
断面図[出典：港区]
タワマン本体の隣に大規模広場が整備され、その下には店舗が入る生活支援機能が配置されます。
土地利用平面図[出典：港区]
タワーマンション本体は敷地北側に配置され、大規模広場は敷地南側に配置されます。
敷地南側にあるほぼ直角に曲がる既存の急な坂道は廃止され、S字の道路が新設されます。また、東側の少し湾曲している既存道路は直線化されます。
北立面図[出典：港区]
北側の立面図です。
東立面図[出典：港区]
東側立面図です。中層部と高層部の間にある他と違うフロアがホテルと住宅の境目になりますが、ホテルの始まりのフロアはこの図からはわかりません。
南立面図[出典：港区]
ホテルの詳細は不明ですが、図から判断するとホテルの最上部がロビー、その下2フロアがレストランやバンケットになりそうです。
西立面図[出典：港区]
西側立面図です。
地区幹線道路2号 整備イメージ[出典：港区議会]
神谷町駅側から見た広場方面の完成予想図です。現在はここにT字路があり、左側にはほぼ直角に曲がる坂道がありますが、その道が真っすぐ進めるS字に生まれ変わります。
バリアフリー動線等のイメージ[出典：港区議会]
この辺りは高低差がある地形となっていますが、同再開発ではそれを解消するバリアフリー動線が確保されます。図の下側にあるバリアフリールートは整備済みで、同再開発の敷地内を貫くバリアフリー動線と繋がります。
バリアフリー動線のイメージ[出典：港区議会]
バリアフリー動線として敷地内に整備される貫通通路には、高低差を解消するエレベーターとエスカレーターが設置されます。
また、南側の広場は「アーバングリーンテラス」として整備され、屋上広場のある「スクエア」はグローバルワーカー及び地域住民の生活を支援する輸入品等を販売するスーパーマーケットや、外国語対応の医療施設が計画されています。
逍遥の森の整備イメージ[出典：港区議会]
敷地南端に整備される「逍遥（しょうよう）の森」は、自然地盤を活かした多様性の高い樹種構成（常緑、落葉混交林）とし、水景の流れを設け、水の動きや音によって歩行・滞在しやすい快適な緑陰スペースを創出し、生物にとっても貴重な水場となります。
位置図
計画地位置図(詳細)[出典：港区]計画地は「ホテルオークラ東京別館」跡地で、「The Okura Tokyo」の南側、アメリカ大使館の南東側に位置しています。
計画地位置図(広域)[出典：港区]計画地の周辺には複数路線・駅が徒歩圏に点在しており、南西側には東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅、南東側には東京メトロ日比谷線「神谷町」駅、北東側には東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅、北西側には東京メトロ銀座線「溜池山王」駅があります。
2020年12月18日にヘリから撮影した六本木・赤坂・虎ノ門方面です。赤い網掛けをした場所が解体前の「ホテルオークラ東京別館」で、そこに「(仮称)六本木一丁目北地区計画」として高さ225mのタワーマンションが建設されます。
既存建物解体状況
解体前の「ホテルオークラ東京 別館」です。規模は地上13階、塔屋2階、地下4階、高さ45.6m、延床面積6万5472�屬�1973年12月1日に開業し、2020年9月30日に営業終了しています。
解体工事の施工者は鹿島建設で、解体工期は2021年11月15日から2025年3月31日までとなっています。
2024年9月14日に撮影した「ホテルオークラ東京 別館」跡地です。建物本体は既に解体されて地上からは見えなくなっています。
こちらの北側に「(仮称)六本木一丁目北地区計画」として途中フロアにホテルが入る地上54階、高さ約225mのタワーマンションが建設されます。
広場が整備される南側から撮影。周辺には複数の超高層ビルが建ち並んでいますが、半径250m以内くらいならばここが頭一つ抜けた高さになります。
仮囲いの中です。
「ホテルオークラ東京 別館」があった面影は一切ありません。
西隣にあった「ホーマットプレジデント」も解体工事が行われています。
ここには道路が新設され、「(仮称)六本木一丁目北地区計画」の南側に整備される道路と繋がる交差点ができる予定となっており、バリアフリー動線のイメージ図を見ると、その交差点が既に描かれています。
「ホテルオークラ東京別館」の解体工事のお知らせです。当初の工事名称は「ホテルオークラ東京別館解体工事」となっていましたが途中で「OC開発計画解体工事」に変更になっています。
解体工事の名称が変わりましたが、同再開発の当初は「(仮称)六本木一丁目計画」として野村不動産が地上43階、高さ約180mの住宅棟と地上21階、高さ約115mの事務所棟を建設する計画となっていましたが、事業者は鹿島建設に変わって現在の計画へ変更となっています。
地図
物件概要
全体工事工程[出典：港区]
■物件概要■
街区名：(仮称)六本木一丁目北地区計画
所在地：東京都港区六本木１丁目10番16（旧住居表示）
交通：東京メトロ日比谷線「神谷町」駅
東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅
東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅
用途：住宅・宿泊施設・店舗・駐車場
階数：地上54階、地下5階
高さ：約225m
敷地面積：約9,940��
建築面積：約6,000��
延床面積：約147,500��
事業者：鹿島建設
設計者：−
施工者：−
工期：2025年度着工〜2030年度竣工予定
出典
▼港区：環境アセスメント（2024年8月1日）
※ 縦覧期間終了
▼港区議会：建設常任委員会（2024年6月24日）
資料1_六本木・虎ノ門地区地区計画の変更（原案）について
▼港区議会：建設常任委員会（2024年5月22日）
六本木・虎ノ門地区D街区の街づくりについて
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