イメージパース[出典：東急不動産]
新宿駅西口の大規模再開発「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ258.15m)の完成予想図です。「小田急百貨店 新宿本店」跡地に商業施設やオフィスで構成される新宿駅周辺では最も高い超高層ビルになります。また、モザイク通りなどがあった場所も同再開発に含まれており、小田急新宿駅の新改札も新設される予定となっています。この記事では同再開発の概要や建設状況（2024年8月24日時点）、地図等を載せています。
新宿駅西口地区開発計画について
イメージパース[出典：現地看板を撮影]
「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ258.15m)は新宿駅の西側で計画されている大規模再開発の一つで、この完成予想図の中で一番左側に位置しています。中央と右側は「新宿駅西南口地区開発事業」で、地上19階、高さ110mと地上37階、高さ225mの超高層ビルが建設されます。
「新宿駅西口地区開発計画」の建設地は「小田急百貨店 新宿店本館」等の跡地で、規模は地上48階、地下5階、高さ258.15m、敷地面積15,718.98�屐�建築面積15,630.20�屐�延床面積279,057.38�屬箸覆辰討い泙后７�築主は小田急電鉄、東京地下鉄（共同事業者に東急不動産）、設計者は日本設計・大成建設設計共同体、施工者は大成建設で2024年3月25日着工、2030年3月下旬の竣工予定です。
施設概要図[出典：国土交通省]
フロア構成は地下2階〜10階が商業施設、12〜13階がビジネス創発、14〜46階がオフィスフロア、そして47〜48階には眺望を活かした空間・体験ができる場が設けられます。また、甲州街道沿いにある「新宿ミロード 本館」やモザイク通りなどがある場所は商業施設や駅施設となります。
位置図[出典：東急不動産]
超高層ビル本体が建設される場所はA工区で小田急電鉄、東京メトロ、東急不動産の共同事業となっていますが、商業施設や駅施設となるB工区は小田急電鉄の単独事業となっています。
新宿駅西口駅前広場の整備イメージ[出典：内閣府]
計画地の西側にある新宿駅西口ロータリーやバスターミナルは、新宿グランドターミナル構想による基盤整備が行われ歩行者優先の空間へ生まれ変わります。
2階・東西デッキ グランドシャフト[出典：東急不動産]
2階デッキ部分の完成予想図です。将来的には新宿グランドターミナル構想により新宿駅上空に整備される東西デッキに繋がります。
イメージパース[出典：新宿区]
モザイク通りがあった場所の完成予想図です。この下には小田急新宿駅があり新しい改札が新設されます。
イメージパース[出典：新宿区]
甲州街道沿いにある「新宿ミロード 本館」も建て替えが行われます。モザイク通り跡地も含むB工区は地上8階、地下2階、高さ約50m、敷地面積約7,660�屐�延床面積約2万8000�峙�模で計画されています。
位置図
計画地位置図（広域）[出典：東京都環境局]
建設地はJR新宿駅の西側隣接地で、小田急百貨店・モザイク通り・新宿ミロード（営業中）があった場所となっています。同再開発はJR新宿駅、小田急新宿駅に直結し、敷地内にある小田急新宿駅には新改札口が新設されます。
ここは新宿駅エリアの超高層ビル群の中ではJR、京王、都営地下鉄、メトロのどの駅にもアクセスしやすい、交通の便が最も良いエリアと言える場所となっています。また、同再開発の高さ258.15mは「東京都庁第一本庁舎」(地上48階、最高高さ243.4m）を抜いて、新宿駅エリアでは最も高い超高層ビルになります。
建設状況
2024年8月24日に「小田急百貨店 新宿店」として営業している「新宿西口ハルク」のデッキから撮影した「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ258.15m)の建設地です。「小田急百貨店 新宿店本館」は解体され超高層ビル本体が建設されるA工区は新築着工しています。
この辺りは東京メトロが所有する「新宿地下鉄ビルディング」がありました。
こちら側には小田急電鉄が所有する「新宿駅西口本屋ビル」がありました。ただ、両棟は分断されることなく見た目的には同じ「小田急百貨店 新宿店本館」のビルでした。
奥のB工区では「モザイク通り」「モール2階」の解体工事が行われています。「新宿ミロード」も計画地に含まれていますが、現在は営業しており2025年4月以降に解体工事に着手予定となっています。
また、同再開発の敷地まで新宿駅西口のローターりの上部を通る仮設構台・スロープが設置されています。駅前の人の流れを止めて工事車両の出入りをするのは困難と判断して、この方式になったものと思われます。
「新宿エルタワーのデッキ」から撮影。東口側の「ルミネエスト新宿」などが見えるようになっていますが、今だけの景色で数年後にはこの正面に高さ約260mの超高層ビルがそびえ立っています。
「新宿駅西口地区開発計画」の建設地へ繋がる仮設構台・スロープの入口です。
歩道がない場所のため工事車両の出し入れが素早く安全にできます。
逆側のJR新宿駅を超えた北東側となる新宿アルタ前から撮影。今だけ新宿の超高層ビル群が見えるようになっています。2029年度竣工予定のため、3年半後くらいには高さ約260mの超高層ビルが上棟しているかと思います。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要（A区）■
事業名：新宿駅西口地区開発計画
所在地：東京都新宿区西新宿三丁目および西新宿一丁目各地内
交通：JR・都営・東京メトロ・京王・小田急「新宿」駅
用途：商業・事務所・駅施設 等
階数：地上48階、塔屋1階、地下5階
高さ：258.15m（最高258.15m）
構造：鉄骨造（一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造）
基礎工法：パイルドラフト基礎（地中連続壁・杭と直接基礎の併用基礎）
敷地面積：約8,060�屐柄澗痢�15,718.98�屐�
建築面積：15,630.20�屐柄澗痢�
延床面積：約251,000�屐柄澗痢�279,057.38�屐�
建築主：小田急電鉄、東京地下鉄（共同事業者：東急不動産）
設計者：日本設計・大成建設設計共同体
施工者：大成建設
工期：2024年3月25日着工〜2030年3月下旬竣工予定
出典
▼国土交通省：報道発表資料（2024年6月6日）
新宿グランドターミナルの中核となる商業・ビジネス拠点を形成
〜新宿駅西口地区開発計画を国土交通大臣が認定〜
▼東急不動産：ニュースリリース（2024年3月25日）
3月25日「新宿駅西口地区開発計画」新築着工
▼東急不動産：ニュースリリース（2024年2月8日）
新宿駅西口地区開発計画における東急不動産の正式参画について
▼小田急電鉄：ニュースリリース（2022年9月29日）
新宿駅西口地区開発計画における既存建物解体工事への着手に係るお知らせ
▼東急不動産：ニュースリリース（2022年2月9日）
新宿駅西口地区開発計画における新たな共同事業者参画に係るお知らせ
▼新宿区：新宿区景観まちづくり審議会（2020年10月21日）
第70回新宿区景観まちづくり審議会
※ 【報告2】（仮称）新宿駅西口地区開発事業について
▼内閣府：国家戦略特区（2020年9月4日）
第18回 東京都都市再生分科会 配布資料
※ 資料７ 都市再生特別地区（新宿駅西口地区）都市計画（素案）の概要
- カテゴリ
- 新宿区
