八重洲ブックセンターなどの跡地の再開発「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ223.42m)の建設地です。2024年8月17日に撮影しました。低層部には商業施設やインターナショナルスクール、劇場、中層部にオフィス、高層部にサービスアパートメントが入る複合施設で、8月8日に着工しており8月26日には起工式が執り行われています。この記事では同再開発の概要や建設状況、地図等を載せています。
八重洲二丁目中地区について
完成予想図[出典：三井不動産]
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」は外堀通りに面した八重洲エリアの再開発で、規模は地上43階、塔屋1階、地下3階、高さ223.42m、敷地面積1万9562.71�屐�建築面積1万5443.58�屐�延床面積約38万9290�屬箸覆蠅泙后�
建築主は八重洲二丁目中地区市街地再開発組合（参加組合員：都市再生機構、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産）、設計者と施工者は鹿島建設で2024年8月8日着工しており、2029年1月31日に竣工する予定です。
用途断面図[出典：三井不動産]
フロア構成は地下2階〜地下1階にバスターミナル、地下1階〜3階に商業施設、3階〜6階に劇場、3階〜4階にインターナショナルスクール、3〜38階にオフィス、そして40〜43階がサービスアパートメントになります。10階にはオフィスのスカイロビー、40階にはサービスアパートメントのロビーが設置されます。
商業施設は約50店舗で、建設地にあった「八重洲ブックセンター」の新店舗の出店が計画されています。11〜38階の高層オフィスフロアは1フロア約6,300�屐�1,900坪）超で4方向いずれにも貸室が設けられます。サービスアパートメントは1泊〜中長期滞在に対応し、レストラン、フィットネスセンター、ビジネスサポート施設も備える予定となっています。
地下1階平面図[出典：東京都]
地下1階の平面図です。図の右上（北西側）では「八重洲地下街」と「東京ミッドタウン八重洲」に接続し、それによりJR「東京」駅まで繋がります。また、図の下（東側）で「京橋エドグラン」に接続することで東京メトロ銀座線「京橋」駅にも繋がります。
1階平面図[出典：東京都]
1階の平面図です。図に書いてあるISロビーはインターナショナルスクールの出入口で、SAロビーはサービスアパートメントの出入口となっています。
商業施設1階 屋内広場[出典：三井不動産]
商業施設部に配置される屋内広場の完成予想図です。
商業施設地下1階 通路[出典：三井不動産]
地下1階と地上2階で隣の東京ミッドタウン八重洲と接続することで、両施設合わせて100店舗（約5,000坪）を超える商業空間となります。
屋外広場イメージパース[出典：三井不動産]
東側の路地沿いに整備されれう屋外広場の完成予想図です。ここの3〜4階が体育館・プール・屋外運動場も含むインターナショナルスクールとなります。また、左端の3階〜6階が劇場になります。
地下通路イメージパース[出典：三井不動産]
地下2階には京王電鉄バスが運営する「バスターミナル東京八重洲」の第3期エリアとして7パースの高速バスターミナルが整備されます。
第1期エリアの6パースは「東京ミッドタウン八重洲」の地下で2022年9月17日に開業しており、第2期エリアの7パースは建設中の「東京駅前八重洲一丁目東B地区」の地下で2025年度開業予定となっています。これら3地区合わせて20バースを有する日本最大級の高速バスターミナルとなります。
位置図
位置図[出典：三井不動産]
建設地は東京駅の南東側、「東京ミッドタウン八重洲」の南側で、西側は外堀通り、南側は鍛冶橋通り、東側は柳通りに面してます。地下1階で八重洲地下街に接続することで東京駅まで繋がり、東隣にある「京橋エドグラン」に接続することで東京メトロ銀座線「京橋」駅にも繋がります。
また、この図には描かれていませんが、建設地の南側では「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)が計画されており、そちらのビルにも地下通路で接続する計画となっています。
建設状況
2024年8月17日に東京ミッドタウン八重洲から撮影した「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ223.42m)の建設地です。既存建物の地上部の解体工事は全て終わっています。
建設地にズームです。撮影の9日前となる8月8日に着工しています。
土砂によるスロープが設置され、地下にトラックや重機などが直接行けるようになっています。
外堀通り側です。
地上部の解体は終わっていますが、地下部の構造物はまだ残っている場所があります。
敷地北西角です。この辺りで八重洲地下街と東京ミッドタウン八重洲に接続します。
八重洲グランルーフから撮影。ここに「住友不動産八重洲ビル」(地上9階、高さ42.65m)があり、この右側に「八重洲ブックセンター」がありました。
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」全体を撮影。ここは区画全体が再開発に参加しています。ただ、再開発反対の看板を出しているビルもありました。
八重洲グランルーフからもう1枚。左の超高層ビルは「京橋エドグラン」(地上32階、最高高さ170.41m)、その右は「東京スクエアガーデン」(地上24階、最高高さ124.45m)です。
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」が完成すると東京駅からは八重洲地下街、同再開発、京橋エドグラン、京橋駅コンコースを経由して東京スクエアガーデンまで行けるようになります。
外堀通り沿いの西側から撮影。地上部の解体が終わった今しか見られない景色です。
外堀通りと鍛冶橋通りが交差する鍛冶橋交差点から撮影。
鍛冶橋通り沿い南東側から撮影。左から「パシフィックセンチュリープレイス 丸の内」(地上32階、最高高さ149.8m)、「グラントウキョウ サウスタワー」(地上42階、最高高さ205m)、「八重洲セントラルタワー（東京ミッドタウン）」(地上45階、高さ238.2m)、そして右奥で建設中の超高層ビルが「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」(地上51階、最高高さ249.72m)となっています。
路地を入った北東側から撮影。この路地側にインターナショナルが配置されます。ちなみに同じ通り沿いの東京ミッドタウンには中央区立城東小学校が入っており、学校が2校並ぶことになります。
地図
物件概要
全体工事工程[出典：東京都環境局]
解体工事を含む工期は68ヵ月で、地上躯体工事が始まるのは39ヵ月目の予定です。
建築計画のお知らせです。施工者が未定から鹿島建設に修正されていました。
■建築計画■
事業名：八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業施設建築物
所在地：東京都中央区八重洲２丁目4番、5番、6番、7番
交通：JR各線「東京」駅八重洲口 徒歩3分（地下直結）
東京メトロ銀座線「京橋」駅 徒歩2分（地下直結）
東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋」駅 徒歩8分
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅 徒歩5分
用途：事務所、店舗、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場等
階数：地上43階、塔屋1階、地下3階
高さ：223.42m
敷地面積：19,562.71��
建築面積：15,443.58��
延床面積：約389,290��
構造：鉄骨造（一部 鉄骨鉄筋コンクリート造）
基礎工法：直接基礎 一部 杭基礎
建築主：八重洲二丁目中地区市街地再開発組合
参加組合員：都市再生機構、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産
設計者：鹿島建設
施工者：鹿島建設
工期：2024年8月8日着工〜2029年1月31日竣工予定
開業：2028年度予定
出典
▼三井不動産：ニュースリリース（2024年8月26日）
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」着工
▼京王電鉄バス（2022年3月15日）
9月17日（土）開業予定の（仮称）八重洲バスターミナルの名称を「バスターミナル東京八重洲」に決定
▼三井不動産：ニュースリリース（2021年10月26日）
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立のお知らせ
▼東京都：報道発表資料（2021年10月18日）
八重洲二丁目中地区市街地再開発組合 認可
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