完成予想パース[出典：平和不動産]
JR札幌駅前の大規模再開発「北4西3地区第一種市街地再開発事業」(地上32階、高さ約165m)について、7月25日に札幌市長より権利変換計画の認可を受けたことが、参加組合員の平和不動産より発表されました。当初計画されていた地上35階、高さ約200mよりは規模縮小となりましたが、2024年8月から既存建物の解体工事に着手し、2028年7月には竣工する予定となっています。この記事では同再開発の概要や現況（2024年6月23日時点）、地図等を載せています。
北4西3地区について
断面イメージ[出典：平和不動産]
「北4西3地区第一種市街地再開発事業」は札幌西武跡地を中心とした札幌駅南口前の再開発で、規模は地上32階、地下7階、高さ約165m、敷地面積約1万660�屐�建築面積約1万40�屐�延床面積約20万3,290�屬箸覆辰討い泙后７�築主は札幌駅南口北４西３地区市街地再開発組合で2024年8月から既存建物の解体工事に着手し、2025年3月に本体着工、2028年7月の竣工予定となっています。再開発組合の代表者はヨドバシホールディングスで、平和不動産が組合員及び参加組合員、中央日本土地建物が参加組合員として参画しています。
同再開発は低層の北棟と超高層の南棟に分かれており、札幌駅側となる北棟は地下7階〜地下3階が駐車場、地下3階〜地上8階が店舗、9階が機械室となり、南棟は地下4階〜地下2階が駐車場、地下2階〜地上4階が店舗、5階が機械室、6〜31階が事務所、32階が機械室となります。この図には一部宿泊滞在の文字もありますが、札幌市より公開されている平面図では見当たりません。
断面図[出典：札幌市]
断面図の詳細です。左の北棟の店舗は1フロアが大きな店舗となり、右の南棟の店舗は小規模な店舗が多く配置されます。おそらく北棟の店舗はヨドバシカメラとなり、南棟には専門店が配置されることになるかと思います。
断面図[出典：札幌市]
南棟の断面図です。
配置図[出典：札幌市]
配置図です。南棟の屋上はHマークとなっているので、ヘリが着陸できるヘリポートが設置されます。Rマークの場合はホバーリングスペースで着陸できません。
地下ネットワーク整備[出典：札幌市]
同再開発では地下鉄南北線さっぽろ駅の駅改良事業に合わせて、ホーム、コンコース、札幌駅前通を立体的に接続する広場が連続的に整備されます。また、札幌駅周辺の東西方向ネットワークを強化する地下空間の整備も行われ、札幌駅周辺の交通利便性と回遊性が向上します。
位置図
位置図[出典：平和不動産]
計画地はJR札幌駅の南口の真正面に位置しており、旧札幌西武跡地を含む四方が道路に囲まれた区画となっています。
事業の実施区域位置図(広域)[出典：札幌市]
計画地の西側は札幌駅前通に面しており、その地下にある地下鉄南北線「さっぽろ」駅と直結となります。
また、JR「札幌」駅からこの図の下にある「すすきの」駅まで地下通路や地下街で接続しているため、それぞれの駅に地下だけで行けるようになります。
2021年11月6日にセスナから撮影した「北4西3地区第一種市街地再開発事業」の計画地方面の空撮です。赤い網掛けをした場所が同再開発の計画地で、その右上が札幌駅の駅ビルとなってます。
その駅ビルでもある「JRタワー」(地上38階、高さ173m)の右側では「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」(地上42階、高さ約236.20m)が建設予定となっています。
現況
2024年6月23日に南西側から撮影した「北4西3地区第一種市街地再開発事業」(地上32階、高さ約165m)の計画地です。
札幌西武跡地は駐車場として暫定利用されていましたが、撮影時には閉鎖され解体中でした。
南東側から撮影。敷地内に残る既存建物は閉鎖され、内装の解体工事が行われていました。建物の解体工事は今月から開始されるようです。
同じ日に「JRタワー」(地上38階、高さ173m)の展望室から撮影した「北4西3地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。札幌駅に近い側の札幌西武跡地はまだ駐車場として利用されていました。
少し広角で撮影。当初計画では高さ200mの超高層ビルで、ここの展望室からの視界を遮る建物になるはずでしたが、今は高さ約165mに規模縮小となったため、視界を遮られることには変わりはありませんが、背後に見えている藻岩山はギリギリ見えるかと思います。
建築物等の解体等の作業に関するお知らせです。どれも7月31日までの工期で内装解体となっていました。元請業者は鹿島・五洋・東急・伊藤・岩田地崎・田中・中山特定業務代行共同企業体となっていました。地元の企業も含まれるようですが、ここに名を連ねる建築会社が施工者になるものと思われます。
地図
物件概要
事業名：北4西3地区第一種市街地再開発事業
所在地：北海道札幌市中央区北４条西３丁目
交通：JR「札幌」駅
地下鉄南北線・東豊線「さっぽろ」駅
用途：業務、商業、駐車場等
階数：地上32階、地下7階（北棟：地上10階、地下7階、南棟：地上32階、地下5階）
高さ：約165m（北棟：高さ約60m、南棟：約165m）
構造：鉄骨造 一部 鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積：約10,660�屐碧姪錙�約5,330�屐�南棟：約5,330�屐�
建築面積：約10,040�屐碧姪錙�約5,060�屐�南棟：約4,980�屐�
延床面積：約203,290�屐碧姪錙�約75,380�屐�南棟：約127,910�屐�
建築主：札幌駅南口北４西３地区市街地再開発組合
参加組合員：ヨドバシホールディングス(代表者)、平和不動産、中央日本土地建物
設計者：−
施工者：−
工期：2024年8月解体工事工事着手、2025年3月着工〜2028年7月竣工予定
出典
▼平和不動産：ニュースリリース（2024年8月9日）
JR札幌駅前に位置する「北4西3地区第一種市街地再開発事業」権利変換計画認可のお知らせ
▼札幌市：事業地区一覧 （2024年7月25日更新）
北4西3地区
▼平和不動産：ニュースリリース（2024年1月29日）
JR札幌駅前に位置する「北4西3地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立のお知らせ
▼日本経済新聞（2023年11月10日）
札幌のヨドバシ再開発ビル、35階→32階建てに 28年完成
▼北海道新聞（2023年9月13日）
札幌西武跡、３５→３１階に 再開発ビル、２５年度着工
▼平和不動産：ニュースリリース（2022年4月6日）
「北４西３地区第一種市街地再開発事業」都市計画決定のお知らせ
▼札幌市：札幌駅交流拠点のまちづくり（2022年4月13日更新）
（仮称）札幌駅南口北4西3地区第一種市街地再開発事業 環境影響評価書
※縦覧 令和4年3月15日から4月13日まで
▼札幌市：都市計画の決定・変更のお知らせ（令和3年度）（2022年3月8日）
北4西3地区 説明資料
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