イメージパース[出典：港区議会]
ホテルオークラ東京別館跡地の再開発「(仮称)六本木一丁目北地区計画」(地上54階、高さ約225m)について、港区環境影響調査実施要綱に基づく環境影響調査書案の縦覧が開始されました。事業者は鹿島建設で、途中フロアに国際水準のホテルが入る賃貸/分譲が混在したタワーマンションになります。この記事では同再開発の概要や別館の解体状況（2024年5月18日時点）、地図等を載せています。
(仮称)六本木一丁目北地区計画について
断面図[出典：港区]
「(仮称)六本木一丁目北地区計画」は「ホテルオークラ東京別館」跡地の再開発で、規模は地上54階、地下5階、高さ約225m、敷地面積約9,940�屐�建築面積約6,000�屐�延床面積約14万7500�屬箸覆辰討い泙后�事業者は鹿島建設で2024年度の都市計画変更を経て、2025年度着工、2030年度の竣工予定です。港区議会の資料では「六本木・虎ノ門地区Ｄ街区」となっていましたが、港区の環境アセスメントでは「(仮称)六本木一丁目北地区計画」となっています。
同再開発は賃貸・分譲住宅が混在するタワーマンションで、途中フロアに国際水準のホテルが入ります。また、タワマン本体の隣には店舗と大規模広場も整備されます。
断面図[出典：港区]
断面図から階数を数えたところ、32階まで住宅、33階〜39階が宿泊施設、40階〜52階が再び住宅となりました。1階の基準が異なるのか、53階・54階が機械室となるのかもしれません。
断面図[出典：港区]
タワマン本体の隣に整備される大規模広場は、その下に店舗が入る生活支援機能が配置されます。
土地利用平面図[出典：港区]
敷地北側に建物本体が配置され、南側には大規模な広場が配置されます。
敷地南側にある既存の見通しの悪いほぼ直角に曲がる急な坂道は廃止され、見通しの良い道路が新設されます。また、東側の道路は少し湾曲していますが直線化されます。
北立面図[出典：港区]
北側の立面図です。
東立面図[出典：港区]
東側立面図です。途中フロアにホテルが入るタワーマンションとなりますが、高層部の他と違うフロアの上が高層部の共同住宅になります。
南立面図[出典：港区]
ホテルの詳細は不明ですが、図から判断してホテル部の最上部がロビー、その下2フロアがレストランやバンケットになりそうです。
西立面図[出典：港区]
西側立面図です。
地区幹線道路2号 整備イメージ[出典：港区議会]
神谷町駅側から見た広場方面の完成予想図です。ここT字路で左側にあったほぼ直角に曲がる坂道が、緩やかにカーブする道に生まれ変わります。
バリアフリー動線等のイメージ[出典：港区議会]
この辺りは高低差がある地形となっていますが、それを解消するバリアフリー動線が確保されます。図の下側のバリアフリールートは整備済みで、同再開発で整備される地内を貫くバリアフリー動線と繋がることによって高低差を解消します。
バリアフリー動線のイメージ[出典：港区議会]
バリアフリー動線として敷地内に貫通通路が設けられ、高低差を解消するエレベーターとエスカレーターが設置されます。
南側の広場は「アーバングリーンテラス」として整備され、スクエアはグローバルワーカー及び地域住民の生活を支援する輸入品等を販売するスーパーマーケットや、外国語対応の医療施設が計画されています。
逍遥の森の整備イメージ[出典：港区議会]
「アーバングリーンテラス」内には逍遥（しょうよう）の森が整備されます。自然地盤を活かした多様性の高い樹種構成（常緑、落葉混交林）とし、水景の流れを設け、水の動きや音によって歩行・滞在しやすい快適な緑陰スペースを創出し、生物にとっても貴重な水場となります。
位置図
計画地位置図(詳細)[出典：港区]計画地は「ホテルオークラ東京別館」跡地で、「The Okura Tokyo」の南側、アメリカ大使館の南東側に位置しています。
計画地位置図(広域)[出典：港区]計画地の周辺には複数路線・駅が徒歩圏に点在しており、南西側には東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅、南東側には東京メトロ日比谷線「神谷町」駅、北東側には東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅、北西側には東京メトロ銀座線「溜池山王」駅があります。
2020年12月18日にヘリから撮影した六本木・赤坂・虎ノ門方面です。赤い網掛けをした場所が解体前の「ホテルオークラ東京別館」で「(仮称)六本木一丁目北地区計画」の計画地となっています。
既存建物解体状況
解体前の「ホテルオークラ東京 別館」です。規模は地上13階、塔屋2階、地下4階、高さ45.6m、延床面積6万5472�屬�1973年12月1日に開業し、2020年9月30日に営業終了した後は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に2021年9月末まで貸し出され、現在は2021年11月15日から2025年3月31日までの工期で鹿島建設によって解体工事が行われています。
2019年2月11日に公開された港区環境影響調査実施要綱に基づく環境影響調査計画書では「(仮称)六本木一丁目計画」として野村不動産が地上43階、地下2階、高さ約180m、延べ6万3500�屬僚斬霤錣斑肋�21階、高さ約115m、延べ4万7500�屬了�務所棟を建設する計画となっていましたが、事業者は鹿島建設に変わって現在の計画へ変更となっています。
2024年5月18日に撮影した「ホテルオークラ東京別館」跡地です。地上部の大部分は既に解体されており、鹿島建設を施工者として地下部の解体工事が行われています。
「The Okura Tokyo」前から撮影。こちら側にホテルが入るタワーマンション「(仮称)六本木一丁目北地区計画」(地上54階、高さ約225m)が建設されます。
北西側から撮影。この撮影場所の真後ろがアメリカ大使館となっています。
南西側から撮影。こちら側に大規模な広場が整備されます。
急な坂に面した南東側から撮影。今の道路は廃道となり、見通しが良く広い道路が新設されます。
「ホテルオークラ東京別館」の解体工事のお知らせです。当初の工事名称は「ホテルオークラ東京別館解体工事」となっていましたが途中で「OC開発計画解体工事」に変更になっています。
地図
物件概要
全体工事工程[出典：港区]
■物件概要■
街区名：(仮称)六本木一丁目北地区計画
所在地：東京都港区六本木１丁目10番16（旧住居表示）
交通：東京メトロ日比谷線「神谷町」駅
東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅
東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅
用途：住宅・宿泊施設・店舗・駐車場
階数：地上54階、地下5階
高さ：約225m
敷地面積：約9,940��
建築面積：約6,000��
延床面積：約147,500��
事業者：鹿島建設
設計者：−
施工者：−
工期：2025年度着工〜2030年度竣工予定
出典
▼港区：環境アセスメント（2024年8月1日）
港区環境影響調査実施要綱に基づく環境影響調査書案の縦覧【（仮称）六本木一丁目北地区計画】
※ 縦覧期間：2024年8月1日〜2024年9月13日まで
▼港区議会：建設常任委員会（2024年6月24日）
資料1_六本木・虎ノ門地区地区計画の変更（原案）について
▼港区議会：建設常任委員会（2024年5月22日）
六本木・虎ノ門地区D街区の街づくりについて
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