外観イメージパース[出典：トヨタ自動車]
品川駅の西口側に建設される「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」(地上29階、高さ約160m)の完成予想図です。建設地は「ホテルパシフィック東京」として開業した「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」(地上29階、高さ118.84m)の跡地で、商業施設やカンファレンスセンター、オフィス、ラグジュアリーホテル等が入る複合施設となり、オフィスの一部はトヨタの東京本社になります。この記事では同地区の既存建物解体状況（2024年7月21日時点）や概要、地図等を載せています。
シナガワグースについて
解体直前に撮影した「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」です。規模は地上29階、塔屋2階、地下3階、高さ118.84m、敷地面積2万3022.88�屐�建築面積7,616�屐�延床面積8万2735.66�屐∩躓匱漆�935室、建築主は京浜急行電鉄、設計者は坂倉建築研究所、東京建築研究所、桜井建築設備研究所、森村協同設計事務所、施工者は鹿島建設と東急建設で1971年6月に竣工しました。
同施設は1971年に「ホテルパシフィック東京」として開業しましたが2010年9月30日に一旦閉館。翌年の2011年4月29日からは施設全体を「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」、ホテル部を「京急EXイン 品川駅前」として営業再開し、2018年10月1日にはホテルを「京急EXホテル品川」にリブランドしています。そして2021年3月31日に再開発のため閉館となり、2021年11月1日からは大成建設を施工者として解体工事が行われています。
品川駅西口地区A地区について
断面図[出典：京浜急行電鉄]
「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」は「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」跡地の再開発で、規模は地上29階、地下4階、高さ約160m、敷地面積約2万3600�屐�建築面積約2万1100�屐�延床面積約31万3100�屐∋�業主体は京浜急行電鉄とトヨタ自動車、工期は2025年度着工、2029年度開業予定となっています。
フロア構成は地下2階〜地下1階が多目的ホール、地下1階〜4階が商業施設、5階〜6階が国際カンファレンスセンター、7階〜22階がオフィス、そして23階〜29階にはラグジュアリーホテルを誘致する計画となっています。
配置図[出典：京浜急行電鉄]
計画地は品川駅西口前の第一京浜沿いで、品川プリンスホテルの北側に位置しています。また、西側にある「高輪森の公園」と一体となる広場が整備され、東側にある第一京浜（国道15号）の上空には国道上空デッキが整備予定で、同再開発はそのデッキに接続することで品川駅に接続することになります。
オフィスロビーのイメージ[出典：トヨタ自動車]
オフィスロビーの完成予想図です。同ビルのオフィスフロアの一部をトヨタ自動車が取得し「新東京本社」として2029年度に開業予定となっています。
イメージパース[出典：内閣府]
品川プリンスホテル側となる南側の低層部の完成予想図です。
イメージパース[出典：内閣府]
北東側から見た低層部です。
イメージパース[出典：内閣府]
北側低層部と広場です。低層部は商業施設となりテラスも整備されます。
商業テラスのイメージ[出典：京浜急行電鉄]
その商業テラスの完成予想図です。
イメージパース[出典：内閣府]
駅とは反対側の西側に整備される緑地は「高輪森の公園」と一体となります。
位置図
位置図[出典：京浜急行電鉄]
「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」の計画地は「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」の跡地で品川駅の西側に位置しています。品川駅前の第一京浜上空には品川駅に直結する大規模デッキが整備予定で、同再開発はそのデッキに接続します。
また、北側のC地区となっている場所では「高輪三丁目品川駅前地区第一種市街地再開発事業」(地上30階、高さ約155m)が計画されており、同再開発とはデッキで接続されます。
既存建物解体状況
2024年7月21日に第一京浜沿いから撮影した「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」(地上29階、高さ約160m)の計画地です。「ホテルパシフィック東京」として開業した「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」(地上29階、高さ118.84m)は解体され随分前から見えなくなっています。
第一京浜に架かる歩道橋から撮影。作業工程は山留工事、解体工事となっていました。
歩道橋をウィング高輪WEST側に移動して撮影。右手前の建物は解体される気配はなく、事務所代わりに使用されているようです。
ウィング高輪WESTの北側にあるデッキから撮影。
歩道橋一部通行止めのお知らせが出ていたので、ここは歩けなくなるのかもしれません。
敷地内にズームです。ホテルの客室があった建物本体の解体は終わっていますが、敷地内に広がる既存構造物の解体が続いています。
敷地内には巨大な構台も設置されています。
デッキを少し移動して撮影。奥の山留壁がある上部には、高輪森の公園に繋がる通路があります。
この辺りは地下部分になると思いますが、既存構造物はまだまだ残っています。
この構台は第一京浜側からスロープを登って来る形になっています。
坂を上った南西側から撮影。
坂の上から見る仮囲いの中です。かなり地下深くまで解体していることがわかります。
解体工事のお知らせです。解体の施工者が大成建設で、解体工期は2021年11月1日〜2025年5月31日までとなっています。建築計画のお知らせはまだ見当たりませんでした。
地図
物件概要
全体工事工程[出典：港区]
当初の計画では2023年度着工、2026年度竣工予定でしたが2025年度着工、2029年度竣工予定に変更となっています。
■物件概要■
事業名：(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画
所在地：東京都港区高輪三丁目の一部
交通：JR各線「品川」駅
JR東海道新幹線「品川」駅
京急本線「品川」駅
用途：オフィス、商業、ホテル、MICE（カンファレンス、多目的ホール）等
階数：地上29階、地下4階
高さ：約160m
構造：鉄骨構造・鉄骨鉄筋コンクリート構造・鉄筋コンクリート構造
敷地面積：約23,600��
建築面積：約21,100��
延床面積：約313,100��
事業主体：京浜急行電鉄、トヨタ自動車
設計者：−
施工者：−
工期：2025年度着工〜2029年度竣工予定
出典
▼京浜急行電鉄：ニュースリリース（2024年3月22日）
（仮称）品川駅西口地区A地区新築計画の事業化決定について
▼京浜急行電鉄：IRニュース（2024年3月22日）
品川駅西口地区（高輪3丁目地区）における固定資産の譲渡および取得に関するお知らせ
▼京浜急行電鉄：IRニュース（2024年3月22日）
品川駅西口地区（高輪三丁目地区）土地持分譲渡および2024年3月期 業績予想修正に関する補足説明資料
▼トヨタ自動車：ニュースリリース（2024年3月22日）
トヨタは、2029年度東京・品川に、新東京本社を開業します
▼港区議会：令和5年7月25日 環境等対策特別委員会（2023年7月25日）
（仮称）品川駅西口地区A地区新築計画環境影響調査書案について
▼港区議会：令和5年3月20日 建設常任委員会（2023年3月20日）
品川駅西口土地区画整理事業について
▼都市再生機構：記者発表（2023年6月1日）
品川駅西口エリアのまちづくりが始動！品川駅西口土地区画整理事業（ＵＲ施行）の認可のお知らせ
▼内閣府：第21回 東京都都市再生分科会 配布資料（2022年3月15日）
資料１ 品川駅西口地区再開発等促進区を定める地区計画都市計画（素案）の概要
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