地上62階、高さ385m「Torch Tower（トーチタワー）」の建設状況！東京駅前で高さ日本一の超高層ビルを建設中（2024.7.13） : 超高層マンション・超高層ビル

　高さ日本一の超高層ビル「Torch Tower（トーチタワー）」(地上62階、高さ約385m)の建設地です。2024年7月13日に撮影しました。低層部が商業施設やホール、中層部がオフィス、高層部がウルトララグジュアリーホテルのドーチェスター・コレクションと賃貸レジデンス、そして最上部が展望施設になる複合施設が2028年3月末の竣工予定となっています。この記事では同ビルの概要や建設状況、地図等を載せています。

外観イメージ[出典：内閣府]

　「Torch Tower（トーチタワー）」はJR東京駅北側の再開発エリア「TOKYO TORCH（トウキョウトーチ）」内で建設中の超高層複合施設で、規模は地上62階、地下4階、高さ約385m、敷地面積3万1400㎡(TOKYO TORCH全体)、建築面積1万5400㎡、延床面積55万3000㎡となります。建築主は三菱地所、設計者は三菱地所設計、施工者は清水建設で2028年3月末の竣工予定です。

　図の左下の超高層ビルは同街区内で2021年6月末に竣工した「常盤橋タワー」(地上40階、高さ約212m)で、右下の小さなビルは2022年3月末に竣工した「銭瓶町ビルディング」(地上9階、高さ約53m)です。

外観イメージ[出典：三菱地所]

　「トーチタワー」の高さは、着工時のニュースリリース本文では約390mとなっていましたが、そのニュースリリース末尾の事業概要では385mとなっていました。また、現地に設置されている建築計画のお知らせは高さは390mから変更はありませんが、建築物環境計画書制度では高さ385mとなっています。そして着工時に公開された完成予想図が少し低くなっていため当ブログでは高さ385mとして扱っていますが、2024年6月12日の日立製作所と日立ビルシステムの昇降機受注のニュースリリースでは約390mとなっていたため、どちらの高さが正しいのかは不明です。ただ、どちらにせよ圧倒的な高さ日本一の超高層ビルになることには変わりありません。

　日立製作所と日立ビルシステムからは昇降機(エレベーター・エスカレーター)173台を受注したことが発表されており、内訳は定格速度分速300m、積載質量2,300kg×2(定員35人×2)の超高速ダブルデッキエレベーターや定格速度分速480mの超高速エレベーターをはじめとするエレベーターが117台、屋外型として日本一の高さに位置するエスカレーター2台も含むエスカレーター56台を納品することになります。

用途構成図[出典：三菱地所]

　「トーチタワー」のフロア構成は地下1階～6階が店舗、3階～6階の一部がホール(約2000席)、7階～52階が基準階約2,000坪のオフィスフロア、53階～58階がウルトララグジュアリーホテルの「Dorchester Collection（ドーチェスター・コレクション）」、59階～60階が賃貸レジデンス、そして61階～屋上が屋外空間併設の展望施設となります。

　59階～60階に入る賃貸レジデンスは「麻布台ヒルズ森JPタワー」(地上64階、高さ325.49m)の最上部に入る「アマンレジデンス東京」の高さを超えることが確実のため、こちらが高さ日本一の住宅フロアになります。また、最上部に入る展望施設は東京スカイツリーに次ぐ高さ日本2位の展望台になります。

外観イメージ[出典：三菱地所]

　「Torch Tower（トーチタワー）」の高層部です。大きく口を開けている部分はウルトララグジュアリーホテル「Dorchester Collection（ドーチェスター・コレクション）」のロビーとなる「SKY HILL」です。

SKY HILL イメージ[出典：三菱地所]

　その「SKY HILL」は地上55階、高さ300m超に位置しており、自然を五感で楽しむことができるオアシスになります。

SKY HILL イメージ[出典：三菱地所]

　ホテル部の延床面積は約2万1400㎡、総客室数は110室(予定)で2028年度の開業予定となっています。ホテル内にはオールデイダイニング、スペシャリティレストラン、バンケット、プール、スパ、フィットネスジムが併設されます。

　「Dorchester Collection（ドーチェスター・コレクション）」は象徴的なホテルをコレクションする世界有数のウルトララグジュアリーホテルブランドで、アジアにおいては「トーチタワー」が初となります。

Torch Tower（トーチタワー）客室イメージ

客室イメージ[出典：三菱地所]

　ホテルの客室は56階～58階に配置され、59～60階はホテルとサービス連携する約50室の賃貸レジデンスとなります。

低層部イメージ[出典：三菱地所]

　「Torch Tower」の低層部には全長約2キロ、約5000㎡の大規模な空中遊歩道が配置され、右側の円形部分の屋上には空中遊歩道の終着地となる約2,500㎡の屋上庭園が整備されます。その円形部分の3～6階には約2000席のエンタメホールが配置されます。

TOKYO TORCH Park 全景[出典：三菱地所]

　「Torch Tower」と「常盤橋タワー」の間に整備される約7,000㎡の大規模広場「TOKYO TORCH Park」の完成予想図です。この広場の一部は地下に変電所があるC棟になります。

位置図[出典：三菱地所]

　建設地はJR「東京」駅の北側（神田・秋葉原方面）となる日本橋口前一帯で、JR「東京」駅や東京メトロ「大手町」駅に地下通路で直結します。

　また、東側では「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」(地上44階、高さ218m)が進行中で、その再開発では「日本橋」駅側と「東京」「大手町」駅側を結ぶ地下通路が整備される計画となっています。その地下通路が完成すると「日本橋」駅にも直結することになります。また、駅直結にはなりませんがすぐ近くには「三越前」駅もあり、複数路線・駅が利用可能な立地となっています。