東京駅前の八重洲で建設中の「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」(地上51階、最高高さ249.72m)です。2024年7月13日に撮影しました。低層部に商業施設や劇場などが入る超高層オフィスビルで、13階と41階にはオフィスサポート用の共用フロアが配置されます。この記事では同再開発の概要や建設状況、地図等を載せています。
東京駅前八重洲一丁目東A地区・B地区について
B地区 外観イメージ[出典：東京建物]
「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」は東京駅前の八重洲で建設中の超高層オフィスビルで、規模は地上51階、塔屋1階、地下4階、最高高さ249.72m、敷地面積1万604.25�屐�建築面積8,388.50�屐�延床面積22万5063.24�屬箸覆辰討い泙后�
建築主は東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合（参加組合員：東京建物、都市再生機構）、設計者は大林組、施工者は大林・大成建設共同企業体(代表：大林組)で2025年度の竣工予定となっています。同再開発は鉄骨落下事故により数ヶ月間工事がストップしていましたが、建築計画のお知らせの完了予定は事故前と同じ2025年7月31日から変更はありません。
A地区・B地区 外観イメージ[出典：東京建物]
東京駅側から見た完成予想図です。角地の低層ビルはA地区で、規模は地上10階、地下2階、高さ45m、最高高さ51.05m、敷地面積1,281.82�屐�建築面積1,206.04�屐�延床面積1万2218.21�屬箸覆辰討い泙后�
建築主は東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発組合（参加組合員：東京建物）、設計者と施工者は大成建設で2026年2月28日の竣工予定です。
配置図[出典：東京都環境局]
A地区は八重洲通りと外堀通りに面した東京駅前の角地で、B地区は八重洲通りと外堀通りに接道するL字型の敷地となっています。外堀通り沿いには複数の既存建物が残るため、超高層ビル本体は敷地奥のさくら通りと八重洲仲通りが交わる交差点に面した場所に配置されます。
断面図[出典：東京都環境局]
B地区のフロア構成は地下にバスターミナル東京八重洲、低層部にカンファレンス（大ホール）・劇場・医療施設（学校法人日本医科大学 八重洲健診センター）・屋内広場・店舗等、中高層部にオフィスフロアが配置されます。
断面図[出典：東京都環境局]
外堀通りに面した東京駅側の低層部には住宅が計画されており、建築物環境計画書制度によると住宅等の面積1,768.60�岾諒櫃気譴討い泙后�それほど広さはないため権利者住宅になるものと思われます。
断面図[出典：東京都環境局]
A地区は地下1〜地上2階に商業施設が入るオフィスビルになります。
フロア構成図[出典：公式HP]
B地区のフロア構成の詳細です。地下2階にバスターミナル東京八重洲、地下2階〜地上4階に商業施設、3階〜6階にカンファレンス（大ホール）と劇場、6〜7階に医療施設（学校法人日本医科大学 八重洲健診センター）、そして9〜50階にオフィスフロアが配置されます。
アクセス概念図[出典：公式HP]
同再開発は隣接するA地区も含めて地下1階では八重洲地下街に3カ所で接続すため、八重洲地下街経由でJR東京駅に接続することになります。また、1階にはお祭り広場と大庇下広場が整備され、4階にはオフィスロビーが配置されます。
外観完成予想CG[出典：公式HP]
低層部の完成予想図です。左の八重洲通りに面した低層部には収容人数約800名規模の劇場が入ります。
外観完成予想CG[出典：公式HP]
北東側から見た低層部です。こちらの1〜4階は商業施設となり、4階にはオフィスロビーも配置されます。
外観完成予想CG[出典：公式HP]
3階にはテラスが設置されます。
外観ゲート完成予想CG[出典：公式HP]
B地区の外堀通りに面した場所には既存の金券ショップと消費者金融が入るビルが残りますが、その隙間にエントランスゲートが設けられます。
お祭り広場完成予想CG[出典：公式HP]
1階に整備されるお祭り広場は3層吹き抜けの空間になります。
大庇下広場完成予想CG[出典：公式HP]
その隣には4層吹き抜けの大庇下広場が整備され、そこに設置されるエスカレーターの先が4階オフィスロビーになります。
オフィスロビー完成予想CG[出典：公式HP]
そのオフィスロビーの完成予想図です。
劇場完成予想CG[出典：公式HP]
約800名収容可能な劇場は3〜5階に配置され、東京駅前では初となる段床型劇場となります。また、6階に配置されるカンファレンスホールと同劇場の運営はぴあとコングレに決定しています。
17階平面図[出典：公式HP]
オフィスフロア17階の平面図です。事務室は約760坪、幅76.40mの無柱空間で東京駅側がメインとなります。
13th Floor 完成予想CG[出典：公式HP]
13階にはオフィスサポート用の共用フロアが配置されます。ワーカーズラウンジにはフードメニューがあり、軽食やドリンクだけのカフェ利用も可能なほか、シェアキッチンを活用したイベント利用も可能となります。また、カジュアルなランチミーティングも実施可能な会議室も用意されます。
41th Floor 完成予想CG[出典：公式HP]
41階にはミーティングにも利用可能な高層ラウンジも用意されます。
外観完成予想CG[出典：公式HP]
南東側上空から見た「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」の完成予想図です。八重洲エリアではここが最も高い超高層ビルになりますが、近くでは「Torch Tower（トーチタワー）」(地上62階、高さ約385m)と「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区」(地上52階、高さ283.96m)が建設中です。
位置図
位置図[出典：東京都環境局]
建設地はJR「東京」駅東側の八重洲エリアで、外堀通りと八重洲通りに接道する敷地となっています。同再開発ビルは地下1階で八重洲地下街に直結することで「東京」駅に接続します。他にも周辺には「日本橋」駅や「京橋」駅、「大手町」駅などが徒歩圏に点在しています。
位置図[出典：公式HP]
八重洲通りを挟んだ南側では「東京ミッドタウン八重洲」(地上45階、高さ238.2m)が開業しており、他にも外堀通り沿いの八重洲エリアでは「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ223.42m）や「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」(地上44階、高さ218m)といった再開発ビルが建設されます。
また、この図には描かれていませんが八重洲二丁目中地区の左側（南側）では「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)が計画されており、これれら全てが完成すると外堀通り沿いに高さ200m超えの超高層ビルが建ち並ぶことになります。
地下1階ネットワーク[出典：公式HP]
地下には京王電鉄バスが運営する「バスターミナル東京八重洲」が整備されます。「東京ミッドタウン八重洲」の地下にあるバスターミナルが第1期エリアで、ここは第2期エリアとして2025年度の開業予定となっています。
建設状況
2024年7月13日に東京駅前の外堀通り沿いから撮影した「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」(地上51階、最高高さ249.72m)です。
外堀通り沿いにある金券ショップと消費者金融ビルはこのまま残ります。
そのため外堀通り側は商業施設などが配置され、敷地の奥側に超高層オフィスビルが配置されます。
少し離れた呉服橋交差点から撮影。敷地奥に配置されているため高層部の手前にはビルが並びますが、それを超える高さになっています。
路地を入った北東側から撮影。超高層部全体を真下から見上げられるのは路地に入った場所だけとなっています。
南東側から撮影。一方通行の路地ですが、東側は八重洲仲通りという名称が付いています。
南側の八重洲通りから撮影した「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」です。
八重洲通り沿いには商業施設や劇場が入る低層棟部が建設中で、高さ45m程度になるため超高層棟部の足元はほとんど見えなくなります。
八重洲通り沿いの東京駅側（写真左手前）は「東京駅前八重洲一丁目東A地区第一種市街地再開発事業」(地上10階、最高高さ52m)の建設地となっています。
こちらのB地区側の低層棟部が、鉄骨落下事故のあった場所となっています。
八重洲グランルーフからもう1枚。撮影時点で39階まで建設が進んでいました。
同じ日に江戸川区から撮影。左の超高層ビルが「東京ミッドタウン八重洲」の「八重洲セントラルタワー」(地上45階、高さ238.2m)で、中央の建設中のビルが「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」(地上51階、最高高さ249.72m)です。両棟を比較するとまだまだ高くなることがわかります。
また、右端で建設中のビルが「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区」(地上52階、高さ283.96m)で、こちらもまだまだ高くなります。
地図
物件概要
B地区の建築計画のお知らせです。
■物件概要(B地区)■
計画名：東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業施設建築物等新築工事
所在地：東京都中央区八重洲一丁目201番地の一部、203番地の一部、205番地の一部、207番地の一部
交通：JR各線「東京」駅
東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅
東京メトロ銀座線「京橋」駅
用途：事務所、飲食店舗、劇場、カンファレンス、医療施設、共同住宅、自動車車庫
階数：地上51階、塔屋1階、地下4階
高さ：249.72m（最高高さ249.72m）
構造：鉄骨・一部鉄骨鉄筋コンクリート造
耐震性能：制震構造
基礎工法：杭基礎
敷地面積：10,604.25��
建築面積：8,388.50��
延床面積：225,063.24��
建築主：東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合
参加組合員：東京建物、都市再生機構
設計者：大林組
施工者：大林・大成建設共同企業体（代表者：大林組）
工期：2021年10月1日着工〜2025年度竣工予定
出典
▼公式HP：東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業（東京建物）
https://office.tatemono.com/yaesupj/
▼東京建物：ニュースリリース（2024年1月12日）
「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」建設工事の再開について
▼東京建物：ニュースリリース（2023年8月10日）
「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業」劇場・カンファレンス施設 ぴあ株式会社・株式会社コングレによる運営が決定
▼東京建物：IRニュース（2023年7月27日）
「統合報告書2023」を公表しました
※ P.19 八重洲プロジェクトにおける社会価値の創出
▼東京建物：ニュースリリース（2023年1月12日）
「東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発事業」権利変換計画認可のお知らせ
▼東京建物：ニュースリリース（2019年1月18日）
「東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業」Ｂ地区市街地再開発組合設立のお知らせ 権利者や地域の皆様と共に、八重洲の歴史と伝統を未来へ繋ぐ街づくりを目指して
▼京王電鉄バス（2022年3月15日）
9月17日（土）開業予定の（仮称）八重洲バスターミナルの名称を「バスターミナル東京八重洲」に決定
▼国土交通省：プレスリリース（2020年12月23日）
国際都市東京に新たな陸の玄関口が誕生
〜東京駅前八重洲一丁目東Ｂ地区第一種市街地再開発事業を国土交通大臣が認定〜
▼東京都 都市整備局：報道発表（2019年1月10日）
東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合設立認可
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