札幌の大通公園前に地上36階、高さ約185mの超高層ビル「大通西４南地区第一種市街地再開発事」の組合設立認可申請 : 超高層マンション・超高層ビル

イメージパース[出典：平和不動産]

　札幌の大通公園（4丁目）の南側の再開発「大通西４南地区第一種市街地再開発事」(地上36階、高さ約185m)について、平和不動産より市街地再開発組合の設立認可申請を行ったことが発表されました。高層部に国際水準のホテルが入るオフィスビルになります。この記事では同再開発の概要や現況（2024年6月23日時点）、地図等を載せています。

断面図[出典：平和不動産]

　「大通西４南地区第一種市街地再開発事」は大通公園前の大規模再開発で、規模は地上36階、地下3階、高さ約185m、敷地面積5,029.89㎡、延床面積約9万9600㎡となっています。建築主は大通西四丁目南地区市街地再開発準備組合、事業協力者は平和不動産、特定業務代行者は大成建設、基本設計者は三菱地所設計、デザイン監修者は隈研吾建築都市設計事務所で2024年度の権利変換計画認可を経て、2028年の竣工・供用開始予定です。

　低層部はアトリウムのある商業施設、中層部は業務施設、高層部は国際水準のラグジュアリーホテルとなり、地下では地下鉄に接続します。

低層部外観イメージバース[出典：平和不動産]

　大通公園側から見た低層部の完成予想図です。基壇部にはテラスも設けられます。

アトリウム内観イメージパース[出典：平和不動産]

　ビル内にはアトリウムが整備され、新たな滞留空間になります。

位置図[出典：平和不動産]

　計画地は大通公園と札幌駅前通に面した「道銀ビルディング」と「新大通ビルディング」がある区画で、地下鉄東西線・南北線「大通」駅と地下で接続します。また、札幌は地下街が広がっていることから東豊線「大通」駅やJR「札幌」駅にも地下だけで行けます。

　2024年6月23日に大通公園側から撮影した「大通西４南地区第一種市街地再開発事」(地上36階、高さ約185m)の建設地となる「道銀ビルディング」です。右側のレンガ調の「新大通ビルディング」も建設地に含まれています。

　計画地の東側を通る札幌駅前通沿いから撮影。見た感じでは既に退去済みのようでした。

　南側の路地から撮影。

　「道銀ビルディング」と「新大通ビルディング」の間にあった駐車場は封鎖されていました。

　北洋銀行が入っていた「新大通ビルディング」です。

　こちらのビルも見た感じでは既に退去済みのようでした。

　大通公園側から撮影。ここが大通公園に面した場所では「さっぽろテレビ塔」(高さ147.2m)も超えて最も高い建物になります。

　その「さっぽろテレビ塔」の展望台から撮影した大通公園です。

　左側のこの場所に「大通西４南地区第一種市街地再開発事」(地上36階、高さ約185m)が建設されます。

　2021年11月6日にセスナから撮影した札幌の大通公園です。左上の矢印を入れた場所が建設地になります。その右側にある大通公園に面した大きなビルは「北洋大通センター」(地上19階、最高高さ96m)で、これの約倍の高さの超高層ビルが誕生することになります。

　ところでニュースリリースが出た翌日にはブログに載せたかったのですが、札幌に行く直前だったのと、旅先では写真編集が難しいのと、そして他の新情報が重なってここまで遅くなりました。新情報が重なるときは重なってどれから出せば！？ってなりますね。そして他の建設現場の写真がどんどん古くなって今更載せるには…となってお蔵入りすることも多々あります。

■物件概要■
事業名：大通西４南地区第一種市街地再開発事業
所在地：北海道札幌市中央区大通西４丁目
交通：札幌市営地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通」駅
用途：業務施設、商業施設、宿泊施設、駐車場、地域冷暖房施設
階数：地上36階、地下3階
高さ：約185m
構造：鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積：5,029.89㎡
建築面積：－
延床面積：約99,600㎡
建築主：大通西四丁目南地区市街地再開発準備組合
事業協力者：平和不動産
特定業務代行者：大成建設
基本設計者：三菱地所設計
デザイン監修者：隈研吾建築都市設計事務所
工期：2028竣工予定

▼平和不動産：ニュースリリース（2024年6月21日）
札幌都心部における「大通西４南地区第一種市街地再開発事業」組合設立認可申請（事業認可申請）のお知らせ

▼平和不動産：ニュースリリース（2022年7月12日）
（仮称）大通西４南地区第一種市街地再開発事業の着手に関するお知らせ