イメージパース[出典：内閣府]
八重洲エリアの銀座側で計画されている「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)の完成予想図です。パラスポーツ交流施設やホテル、オフィス等で構成される住友不動産による複合施設で、計画地は外堀通りに面した八重洲エリアの銀座側に位置しており、近隣ビル経由で東京駅や京橋駅にも行けるようになります。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況（2024年6月1日時点）、地図等を載せています。
八重洲二丁目南特定街区について
断面図[出典：内閣府]
「八重洲二丁目南特定街区」は外堀通りに面した八重洲エリアの銀座側の大規模再開発で、計画規模は地上39階、地下3階、高さ約230m、敷地面積約8,830�屐�延床面積約13万5200�屬箸覆辰討い泙后�事業者は住友不動産で2024年度着工、2028年度の竣工予定です。
フロア構成は地下がパラスポーツ交流施設、低層部がホテル、中高層部がオフィスフロアで計画されており、ホテルは総客室数の約1割が車椅子使用者が利用可能なユニバーサル客室となり、1階に整備されるバス発着場はパラ関連団体等の利用を想定して、交流施設やホテルへ安全にアクセスできるように設計されます。
1階平面図[出典：内閣府]
1階にはパラ関連団体等の利用を想定したバス発着場の他に貫通通路や店舗なども配置されます。また、敷地の西、北、東側には広場が整備されます。
地下1階平面図[出典：内閣府]
地下1階には店舗とパラスポーツ交流施設が配置され、同ビルの北側に建設される「八重洲二丁目中地区」と東側にある「東京スクエアガーデン」に地下通路で接続します。
地下歩行者ネットワーク[出典：内閣府]
これにより地下だけでJR「東京」駅や東京メトロ銀座線「京橋」駅まで行けるようになり、八重洲エリアで続く再開発によって地下歩行者ネットワークが大きく拡大します。
地下歩行者ネットワークのイメージ[出典：内閣府]
また、将来構想として南側にも地下通路が計画されているので、同再開発と廃止となる東京高速道路（KK線）の間でも再開発が計画されている可能性が高く、KK線の廃止後は広場や滞留空間となる「Tokyo Sky Corridor」として再整備されるため、将来的にはそこまで繋がることになるのかもしれません。
柳通り側とバス発着場[出典：内閣府]
敷地東側の柳通り側と、敷地南側に整備されるバス発着場の完成イメージです。
鍛治橋通りと外堀通りの交差点[出典：内閣府]
外堀通りと鍛冶橋通りが交差する低層部の完成イメージです。
照明計画[出典：内閣府]
夜間は塔屋がクラウン照明でライトアップされ、低層部の外壁や天井面も照らす計画となっています。
位置図
位置図[出典：内閣府]
計画地は東京駅の南東側で外堀通りと鍛冶橋通りが交差する鍛冶橋交差点に面しています。同再開発ビルは近隣ビルと地下通路で接続することでJR「東京」駅や東京メトロ銀座線「京橋」駅に地下だけでアクセスできるようになります。また、最寄り駅としてはJR「有楽町」駅、東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅、都営浅草線「室町」駅などが徒歩圏に点在しています。
既存建物解体状況
2024年6月1日に外堀通り沿いから撮影した「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)の計画地です。この角地にあった「日東紡ビルディング」(地上14階、最高高さ62.30m)と「旧鍛治橋ビル」(地上5階、最高高さ21.25m)の地上部の解体工事は完了しています。
仮囲いの中です。
このように地上部の解体は終わっています。
鍛治橋通り沿いから撮影。角地のビルは同再開発に含まれていませんが、他の既存ビルの解体工事のお知らせが設置されていました。
その解体工事のお知らせです。ビル名は書いてありませんが、数値から判断してまだ解体されないビルもあるようです。解体工期は6月10日〜2025年までとなっています。
仮囲いが設置されているビルは今回解体される「福岡銀行福岡ビル」です。
路地を入った南東側から撮影。この辺りの小規模なビルも今回解体されることになりそうです。また、これら既存ビルの背後にあった路地は廃道となり通行禁止となっています。
廃道後は民有地となっています。
敷地南側です。
敷地南側は既に既存建物は解体されています・
仮囲いの中は既存建物の地下部の構造物が残っており一部は水が溜まっています。
敷地南側の外堀通り側は「八重洲富士屋ホテル」の跡地で、現在は駐車場として利用されています。
外堀通り沿いから撮影。敷地の3/4くらいは既に既存建物の解体は終わっていることがわかります。
地図
物件概要
街区名：八重洲二丁目南特定街区
所在地：東京都中央区八重洲二丁目8番の一部、9番
交通：JR「東京」駅
JR「有楽町」駅
東京メトロ銀座線「京橋」駅
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅
都営浅草線「室町」駅
用途：事務所、店舗、多目的スペース、ホテル
階数：地上39階、地下3階
高さ：約230m
敷地面積：約8,830��
建築面積：−
延床面積：約135,200��
事業者：住友不動産
設計者：−
施工者：−
工期：2024年度着工〜2028年度竣工予定
出典
▼内閣府：国家戦略特区（2023年4月14日）
第25回 東京都都市再生分科会 配布資料
- カテゴリ
- 中央区
