完成イメージ[出典：野村不動産]
西麻布に建設されるホテル併設のタワーマンション「(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」(地上54階、最高高さ201.20m)の完成予想図です。建設地は六本木ヒルズの西側(渋谷側)で、現地では既存建物の解体工事が行なわれています。事業者は西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合（参加組合員：野村不動産、ケン・コーポレーション）で低層部に事務所・商業施設、高層部に外資系ラグジュアリーホテルが入るタワーマンションになります。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況（2024年5月18日）、地図等を載せています。
西麻布三丁目北東地区について
イメージパース[出典：野村不動産]
「(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」は「六本木ヒルズ」の西隣(渋谷側)の再開発で、規模は地上54階、地下4階、高さ199.98m、最高高さ201.20m、敷地面積7,427.87�屐�建築面積3,845.30�屐�延床面積9万6826.86�屐∩躙与�498戸となっています。
事業者は西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合で参加組合員として野村不動産ケン・コーポレーションが参画。設計者は梓設計・大成建設で工期は2024年9月着工、2028年4月下旬竣工予定となっています。
断面図[出典：東京都]
地上55階で計画されていた頃（2020年9月の再開発組合設立認可時）の断面図です。このときのフロア構成は1〜2階が商業施設、3階が事務所、4〜5階がホテル、中層高部が住宅、そして最上部がホテルとなっていました。また、2019年4月の都市計画決定時に公開された資料では7階〜47階が住宅フロア、48階〜54階がホテルとなっていました。54階建てとなった現在の正確なフロア構成は不明ですが、規模に大差はないのでほぼ同じフロア構成かと思います。
野村不動産の決算説明資料を見ると、分譲総戸数は約320戸で野村不動産の持ち分は約286戸となっており、中長期経営計画説明資料では「プラウド」の欄に同再開発の記載があるため、野村不動産の分譲マンションブランド「プラウド」を冠にした「プラウドタワー六本木」や「プラウドタワー西麻布」といった名称の分譲タワマンになるのかもしれません。
※ 2023年3月期 通期 決算説明資料(P.48)
※ 中長期経営計画説明資料(P.24)
配置図[出典：野村不動産]
南北に細長い敷地となっており、北側の首都高・六本木通りに面した場所には超高層棟が配置され、歩行者デッキによって東隣の「六本木ヒルズ」に接続します。敷地の南側には広場が整備され、その広場の周りにある3つの寺社が再配備されます。そしてオレンジ色の点線のところにある道路（テレビ朝日通り）は都市計画道路として拡幅されます。
イメージパース[出典：野村不動産]
南東側から見た完成予想図です。高層部のバルコニーがないフロアが外資系ラグジュアリーホテルになります。
イメージパース[出典：野村不動産]
低層部の1〜2階は商業施設、3階は事務所、4〜5階はホテル施設で計画されています。
イメージパース[出典：野村不動産]
六本木通り沿いの北東側から見た低層部の完成予想図です。敷地北端には小規模な広場と「六本木ヒルズ」に接続する歩行者デッキが整備されます。
イメージパース[出典：野村不動産]
テレビ朝日通り沿いに整備される広場の完成イメージです。この辺りは既存建物の裏に寺社が隠れていましたが、同再開発で整備される広場から行けるようになります。
位置図
位置図[出典：東京都]
計画地は「六本木ヒルズ」の西側（渋谷側）で南北に細長い敷地となっており、北側は六本木通り・首都高渋谷線、東側はテレビ朝日通りに面しています。
最寄駅は東京メトロ日比谷線および都営大江戸線の「六本木」駅で、日比谷線までは歩行者デッキや六本木ヒルズを経由することで、ノンストップで行けるようになります。
2020年12月14日にヘリから撮影した西麻布・六本木方面の空撮です。赤い網掛けをした場所が「(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」の計画地で、六本木ヒルズの隣ということがわかります。
既存建物解体状況
2024年5月18日に撮影した「(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」(地上54階、最高高さ201.20m)の南側です。敷地北側では既存建物の解体工事が随分と進んでいますが、敷地南側はこれから解体工事が本格化します。
敷地南側には広場が整備され、その広場の背後には寺社が再配置されます。
敷地の北半分くらいはほとんどの既存建物で解体工事が終わっています。
南北に細長い敷地ですが奥行きも結構ある敷地となっています。
解体の施工者は大成建設となっています。
敷地北側の既存建物の大部分が解体されていますが、北端のこのビルはまだ解体工事中です。ここには小規模な広場と「六本木ヒルズ」に接続するデッキが整備されます。
北側の六本木通り沿いから撮影。こちら側の既存建物は解体され六本木ヒルズが見えるようになっています。
そして敷地内にあった既存道路は封鎖され、路地に繋がる新たな道路が開通しています。
その路地から撮影。着工予定は今年の9月下旬となっています。
敷地北側の仮囲いの中です。このようにほとんどの解体工事が終わっています。
同じ日に六本木ヒルズの展望台から見下ろした「(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。
この辺りが建物本体の建設地になります。
こちら側には広場が整備され寺院が再配置されます。既存神社にも足場が組まれていたので、建替えか移築されることになりそうです。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
事業名：(仮称)西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業 施設建築物(A街区)新築工事
所在地：東京都港区西麻布三丁目159番(地番)
交通：東京メトロ日比谷線「六本木」駅
都営大江戸線「六本木」駅
用途：住宅、事務所、商業、ホテル
総戸数：498戸（地権者住戸含む）
階数：地上54階、地下4階
高さ：199.98m（最高高さ201.20m）
構造：鉄筋コンクリート造 一部 鉄骨造、制震構造
施工区域面積：約1.6ha
敷地面積：7,427.87��
建築面積：3,845.30��
延床面積：96,826.86��
事業者：西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合
参加組合員：野村不動産、ケン・コーポレーション
特定業務代行者：大成建設
設計者：梓設計・大成建設
施工者：−
工期：2024年9月着工〜2028年4月下旬竣工予定
出典
▼野村不動産：ニュースリリース（2023年2月15日）
住宅・事務所・商業・ホテルの超高層棟と三寺社からなる複合再開発 『西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業』 権利変換計画認可のお知らせ（野村不動産、ケン・コーポレーション）
▼野村不動産：ニュースリリース（2020年9月10日）
「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ(野村不動産、ケン・コーポレーション)
▼東京都：報道発表資料（2020年9月9日）
西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合の設立を認可します
- カテゴリ
- 港区
