八重洲で建設中の超高層ビル「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」(地上51階、最高高さ249.72m)です。2024年4月29日に撮影しました。昨年9月に鉄骨落下事故が発生したことで工事がストップしていましたが、今年の1月16日から工事が再開しており、今はどんどん鉄骨が組まれて高くなっていっています。この記事では同再開発の概要や建設状況、地図等を載せています。
東京駅前八重洲一丁目東A地区・B地区について
B地区 外観イメージ[出典：東京建物]
「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」は東京駅前の八重洲エリアで建設中の超高層オフィスビルで、規模は地上51階、塔屋1階、地下4階、最高高さ249.72m、敷地面積1万604.25�屐�建築面積8,388.50�屐�延床面積22万5063.24�屬箸覆辰討い泙后�
建築主は東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合（参加組合員：東京建物、都市再生機構）、設計者は大林組、施工者は大林・大成建設共同企業体(代表：大林組)で2025年度の竣工予定となっています。同再開発は鉄骨落下事故が発生したことで数ヶ月間工事が止まっていましたが、建築計画のお知らせの完了予定は事故前と同じ2025年7月31日竣工予定となっています。
A地区・B地区 外観イメージ[出典：東京建物]
東京駅側から見た完成予想図です。角地の低層ビルはA地区で、規模は地上10階、地下2階、高さ45m、最高高さ51.05m、敷地面積1,281.82�屐�建築面積1,206.04�屐�延床面積1万2218.21�屬箸覆辰討い泙后７�築主は東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発組合（参加組合員：東京建物）、設計者と施工者は大成建設で2024年2月1日着工、2026年2月28日の竣工予定です。
配置図[出典：東京都環境局]
A地区は八重洲通りと外堀通りに面した東京駅前の角地で、B地区は八重洲通りと外堀通りに接道するL字型の敷地となっています。外堀通り沿いには複数の既存建物が残るため超高層ビル本体は敷地奥の路地に面した場所に配置されます。
断面図[出典：東京都環境局]
B地区のフロア構成は地下にバスターミナル東京八重洲、低層部にカンファレンス（大ホール）、医療施設（学校法人日本医科大学 八重洲健診センター）、屋内広場、店舗等、中高層部にオフィスフロアが配置されます。
断面図[出典：東京都環境局]
外堀通りに面した東京駅側の低層部には住宅が計画されており、建築物環境計画書制度には戸数の記載はありませんが、住宅等の面積は1,768.60�屬任修譴曚氷�くないため権利者住宅になるものと思われます。
断面図[出典：東京都環境局]
A地区は地下1〜地上2階に商業施設が入るオフィスビルになります。
フロア構成図[出典：公式HP]
B地区のフロア構成の詳細です。B地区のフロア構成は地下にバスターミナル東京八重洲、地下2階〜地上4階に商業施設、3階〜6階にカンファレンス（大ホール）と劇場、6〜7階に医療施設（学校法人日本医科大学 八重洲健診センター）、そして9〜50階がオフィスフロアになります。
アクセス概念図[出典：公式HP]
A地区も含めて地下1階では八重洲地下街と3カ所で接続します。これによりJR東京駅に八重洲地下街経由で接続することになります。
外観完成予想CG[出典：公式HP]
低層部の完成予想図です。左の低層部には収容人数約800名規模の劇場が入ります。
外観完成予想CG[出典：公式HP]
北東側から見た低層部です。こちらの1〜4階は商業施設になります。4階の商業施設は一部分だけでオフィスロビーも同じフロアに配置されます。
外観完成予想CG[出典：公式HP]
3階にはテラスが設置されます。
外観ゲート完成予想CG[出典：公式HP]
外堀通りに面した金券ショップと消費者金融が入るビルに挟まれた場所にはエントランスゲートが設置されます。
お祭り広場完成予想CG[出典：公式HP]
1階に配置される3層吹き抜けのお祭り広場の完成予想図です。
大庇下広場完成予想CG[出典：公式HP]
その隣には4層吹き抜けの大庇下広場があり、そこに設置されるエスカレーターを上った先の4階がオフィスロビーになります。
オフィスロビー完成予想CG[出典：公式HP]
4階のオフィスロビーの完成予想図です。
劇場完成予想CG[出典：公式HP]
3〜5階には東京駅前では初となる約800名収容可能な段床型劇場が配置されます。また、6階にはカンファレンスホールが整備されます。これら劇場とカンファレンスホールの運営はぴあとコングレに決定しています。
17階平面図[出典：公式HP]
17階の平面図です。事務室は約760坪、幅76.40mの無柱空間で東京駅側がメインとなるオフィスフロアになります。
13th Floor 完成予想CG[出典：公式HP]
13階には共用フロアが配置され、ワーカーラウンジにはフードメニューがあり、カフェ利用も可能となります。また、シェアキッチンを活用したイベント利用も可能で、カジュアルなランチミーティングも実施可能な会議室も用意されます。
41th Floor 完成予想CG[出典：公式HP]
41階にはミーティングにも利用可能な高層ラウンジが配置されます。
外観完成予想CG[出典：公式HP]
南東側上空から見た「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」の完成予想図です。大差はありませんが八重洲エリアではここが最も高い超高層ビルになります。
位置図
位置図[出典：東京都環境局]
建設地は「東京」駅前の八重洲エリアで、外堀通りと八重洲通りに接道する敷地となっており、地下1階で八重洲地下街に直結することで「東京」駅に接続します。他にも「日本橋」駅や「京橋」駅、「大手町」駅などが徒歩圏に点在しています。
位置図[出典：公式HP]
八重洲通りを挟んだ南側には「東京ミッドタウン八重洲」(地上45階、高さ238.2m)が開業しており、他にも外堀通り沿いでは「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ223.42m）や「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」(地上44階、高さ218m)では建設に向けて既存建物の解体工事が行われています。
また、この図には描かれていませんが八重洲二丁目中地区の隣では「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)が計画されており、これれら全てが完成すると外堀通り沿いに高さ200m超えの超高層ビルが並ぶことになります。
地下1階ネットワーク[出典：公式HP]
八重洲地下街に接続する地下1階には大規模バスターミナルも整備されます。このバスターミナルは京王電鉄バスが運営する「バスターミナル東京八重洲」の第2期エリアで2025年度開業予定となっています。
建設状況
2024年4月29日に西側にある大丸東京店から撮影した「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」(地上51階、最高高さ249.72m)です。手前の外堀通り沿いには複数の既存建物が残りますが、それよりも遥かに高く鉄骨が組まれています。
地上から撮影。外堀通り沿いにある金券ショップの大黒屋と、消費者金融が複数入るビルはこのまま残ります。
北西側から撮影。目視では27階くらいでしょうか？地上51階建てのためまだまだ高くなります。
あまり変わりませんが少しだけ近づいてもう1枚。
低層部ではガラスカーテンウォールの取り付けが作業が始まっていました。
路地を入った北東側から撮影。外堀通り側は既存ビルが複数残るので、ビル本体は少し奥に入ったこちら側になります。
東側から見上げた様子です。近くから見上げると高さ感がわからなくなります。
事故があったのはこちらの八重洲通りに面した低層部です。
事故があった頃の写真と見比べると、鉄骨の組まれた方には差がないので、こちらはまだ本格的な再開ができていないのかもしれません。
背後の超高層部は工事が再開しており、どんどん鉄骨が組まれています。
低層部の東京駅側の角地では「東京駅前八重洲一丁目東A地区第一種市街地再開発事業」(地上10階、最高高さ52m)が建設中で、商業施設とオフィスが入るビルになります。
八重洲グランルーフから見た「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」です。現時点でも結構大きな超高層ビルとなっていますが、まだまだ高くなります。
地図
物件概要
B地区の建築計画のお知らせです。
■物件概要(B地区)■
計画名：東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業施設建築物等新築工事
所在地：東京都中央区八重洲一丁目201番地の一部、203番地の一部、205番地の一部、207番地の一部
交通：JR各線「東京」駅
東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅
東京メトロ銀座線「京橋」駅
用途：事務所、飲食店舗、劇場、カンファレンス、医療施設、共同住宅、自動車車庫
階数：地上51階、塔屋1階、地下4階
高さ：249.72m（最高高さ249.72m）
構造：鉄骨・一部鉄骨鉄筋コンクリート造
耐震性能：制震構造
基礎工法：杭基礎
敷地面積：10,604.25��
建築面積：8,388.50��
延床面積：225,063.24��
建築主：東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合
参加組合員：東京建物、都市再生機構
設計者：大林組
施工者：大林・大成建設共同企業体（代表者：大林組）
工期：2021年10月1日着工〜2025年度竣工予定
出典
▼公式HP：東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業（東京建物）
https://office.tatemono.com/yaesupj/
▼東京建物：ニュースリリース（2024年1月12日）
「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」建設工事の再開について
▼東京建物：ニュースリリース（2023年8月10日）
「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発事業」劇場・カンファレンス施設 ぴあ株式会社・株式会社コングレによる運営が決定
▼東京建物：IRニュース（2023年7月27日）
「統合報告書2023」を公表しました
※ P.19 八重洲プロジェクトにおける社会価値の創出
▼東京建物：ニュースリリース（2023年1月12日）
「東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発事業」権利変換計画認可のお知らせ
▼東京建物：ニュースリリース（2019年1月18日）
「東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業」Ｂ地区市街地再開発組合設立のお知らせ 権利者や地域の皆様と共に、八重洲の歴史と伝統を未来へ繋ぐ街づくりを目指して
▼京王電鉄バス（2022年3月15日）
9月17日（土）開業予定の（仮称）八重洲バスターミナルの名称を「バスターミナル東京八重洲」に決定
▼国土交通省：プレスリリース（2020年12月23日）
国際都市東京に新たな陸の玄関口が誕生
〜東京駅前八重洲一丁目東Ｂ地区第一種市街地再開発事業を国土交通大臣が認定〜
▼東京都 都市整備局：報道発表（2019年1月10日）
東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合設立認可
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