愛宕の野村不動産によるタワマン！地上41階、高さ166.3m「愛宕地区」に建築計画のお知らせ設置（2024.4.20） : 超高層マンション・超高層ビル

イメージパース[出典：東京都都市整備局]

　愛宕に建設されるタワーマンション「(仮称)愛宕地区(再)特定業務代行F地区」(地上41階、最高高さ166.3m)の完成予想図です。都市再生機構と野村不動産によるタワマンで、現地には建築計画のお知らせが設置され工期は2025年1月5日着工、2028年11月30日竣工予定となったことが判明しています。この記事では同タワマンの概要や現況、地図等を載せています。

北側立面図[出典：港区]

　「(仮称)愛宕地区(再)特定業務代行F地区」は愛宕山に面した場所の再開発で、規模は地上41階、地下2階、高さ約160m、最高高さ166.3m、敷地面積2,905.13㎡、建築面積約1,520㎡、延床面積約5万4200㎡、施工者は独立行政法人都市再生機構、野村不動産、設計者と施工者は竹中工務店、工期は2025年1月25日着工、2028年11月30日竣工予定となっています。

　この立面図は地上43階建てで計画されていた頃に公開された図で、階数は低くなっていますが最新の完成予想図を見ると、階数以外の差はほとんどないようです。

配置図[出典：野村不動産]

　計画地は「愛宕山周辺地区(F・G地区)」と呼ばれている地区で、出世の石段に繋がる愛宕神社参道を挟んで左側（南側）がタワーマンションが建設されるF地区（Ⅰ地区）、右側が小規模なG地区（Ⅱ地区）となっています。

　G地区（Ⅱ地区）は地上3階(2棟)、高さ約15m／10m、敷地面積約790㎡、延床面積約950㎡の小規模な寺院・店舗が計画されており、F地区の完成後となる2030年度着工、2031年度の竣工予定となっています。

愛宕地区第一種市街地再開発事業断面図

断面図[出典：野村不動産]

　43階建てで計画されていた頃の断面図です。そのときのF地区（Ⅰ地区）のフロア構成は1階が店舗、2階が生活・産業支援施設、4～6階が事務所、そして7～43階が住宅フロアとなっていました。恐らく現在は7～41階が住宅フロアとなっているものと思われます。

　G地区（Ⅱ地区）は道路側と愛宕山側の2つに分かれており、道路側は地上3階、高さ約15mの店舗、愛宕山側は地上3階、高さ約10mの寺院になります。

イメージパース[出典：野村不動産]

　F地区（Ⅰ地区）とG地区（Ⅱ地区）の境界となる愛宕神社参道の両側には地区広場が整備されます。鳥居の先にある急な階段で有名な「出世の石段」があり、ここを登った先に愛宕神社の社殿があります。

位置図[出典：野村不動産]

　計画地は愛宕山の東側で、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅、「神谷町」駅、都営三田線「御成門」駅の3駅が最寄り駅となっています。

　敷地の東側は愛宕下通りに面しており、南隣には「愛宕グリーンヒルズ」、少し北側には「虎ノ門ヒルズ」があり、さらに北側でも再開発が進んでいるため超高層ビルが多く建ち並ぶ通りになります。

　2024年4月20日に南東側から撮影した「(仮称)愛宕地区(再)特定業務代行F地区」(地上41階、最高高さ166.3m)の建設地です。背後の森は愛宕山で、愛宕山を貫く愛宕トンネルの入口の隣に位置しています。

　また、背後に見える超高層ビル群は「虎ノ門ヒルズ」で左から「虎ノ門ヒルズステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)、「虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー」(地上54階、最高高さ221.55m)、「虎ノ門ヒルズ森タワー」(地上52階、最高高さ255.5m)となっています。

　北東側から撮影。左奥は「愛宕グリーンヒルズ」で地上42階、最高高さ186.76mのオフィスビルと地上42階、最高高さ157.26mの賃貸タワマンとなっています。

　計画地の北側にあるこのレンガ調のビルがG地区（Ⅱ地区）となっていますが、2030年度着工予定のためしばらくはこのまま残るかと思います。

　そのG地区の北側では「東京虎ノ門東急REIホテル」が解体中で、「愛宕山周辺地区(H地区)」として地上14階、高さ約50m、延床面積約1万6900㎡の共同住宅が計画されています。

　愛宕山から撮影。既存建物の解体は終わっています。

　建築計画のお知らせに掲載された名称は「(仮称)愛宕地区(再)特定業務代行F地区」となっていますが、野村不動産のニュースリリースでは「愛宕地区第一種市街地再開発事業」となっていました。

　現地作業工程では上部擁壁補強工事、下部擁壁補強工事となっており、GWは10連休となっていたため順調に工事が進んでいるようです。

　建築計画のお知らせです。

■物件概要（F地区）■
事業名：(仮称)愛宕地区(再)特定業務代行F地区施設建築物
所在地：東京都港区愛宕一丁目200番1
用途：共同住宅、事務所、店舗
総戸数：約360戸
階数：地上41階、地下2階
高さ：約160m（最高高さ166.3m）
構造：鉄筋コンクリート造
基礎工法：直接基礎
敷地面積：2,905.13㎡
建築面積：約1,520㎡
延床面積：約54,200㎡
施工者：独立行政法人都市再生機構、野村不動産
設計者：竹中工務店
施工者：竹中工務店
工期：2025年1月25日着工～2028年11月30日竣工予定

▼野村不動産：ニュースリリース（2023年1月20日）
「愛宕地区第一種市街地再開発事業」（ＵＲ施行）事業計画認可のお知らせ（都市再生機構・竹中工務店・野村不動産）

▼港区議会：建設常任委員会（2021年7月21日）
愛宕地区の街づくりについて

▼東京都都市整備局
愛宕