完成予想図[出典：読売新聞]
築地市場跡地の再開発「築地地区まちづくり事業」の事業者に三井不動産、読売新聞グループ本社、鹿島建設、清水建設、朝日新聞社、トヨタ自動車など11社で構成する企業グループが選定されたことが発表されました。5万人規模の屋根付きマルチスタジアムや高級ホテル、オフィス、レジデンス、商業施設などで構成される超大規模再開発となります、この記事では同再開発の概要や現況、地図等を載せています。
築地市場跡地について
完成予想図[出典：東京都都市整備局]
「築地地区まちづくり事業」は築地市場跡地の超大規模再開発で、事業者に三井不動産（代表企業）、トヨタ不動産、読売新聞グループ本社、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店、日建設計、パシフィックコンサルタンツ、朝日新聞社、トヨタ自動車の11社で構成する企業グループ「ONE PARK×ONE TOWN」が選定されたことが発表されました。大規模集客・交流施設（マルチスタジアム）、ライフサイエンス・商業複合棟、MICE・ホテル・レジデンス棟、舟運・シアターホール複合棟など合計9棟が提案されています。
所在地は中央区築地五丁目及び築地六丁目各地内の都有地、活用都有地面積は19万4679.11�屬�70年の一般定期借地権が設定されます。将来の公益施設用地等を除く貸付予定面積は約18.7haとなる見通しで、提案貸付料は4,497円（月額／�屐砲箸覆辰討い泙后�
配棟計画[出典：三井不動産]
計画されている合計9棟の各施設は以下のようになっています。
�‖腟�模集客・交流施設（マルチスタジアム）
約5万人（用途に応じて2万〜5万7000席に可変）収容の屋内全天候型施設で、ラグビー、野球、サッカー、バスケットボール、ｅスポーツ、MICE、音楽ライブ、コンサート、演劇等を想定
�▲薀ぅ侫汽ぅ┘鵐后�商業複合棟
最先端の技術と知が結集する「ライフサイエンスコミュニティ中核拠点」となり、人的交流機会や高度人材・情報の集積を促すイノベーション・プラットフォームが構築され、商業施設も配置
��MICE・ホテル・レジデンス棟
MICE施設としてメインホール、バンケット、大中小会議室、ホワイエ等、上質な大規模ホテル、短〜中期滞在拠点として利用可能な居住機能
�そ�運・シアターホール複合棟
日本の食で世界を魅了するフードホール、食に関する研究機能を持つフードラボ、収容人数約1200人規模のシアターホール、舟運待合機能等
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浜離宮恩賜庭園を借景できる、国賓やVIPの迎え入れが可能な世界トップクラスの宿泊滞在機能
�Д譽献妊鵐硬�
世界のエグゼクティブや高度人材等を受け入れる滞在・居住機能
�┘�フィス・レジデンス棟
レジデンス部は中長期の滞在ニーズに応えるハイグレードな居住機能
��オフィス棟
シェアオフィスを含むオフィス、商業機能
計画では��オフィス棟建設地に、先行にぎわい施設が2025年度に着工し、その後、��オフィス棟以外が第一期建築工事として2032年度に完了予定となっており、��オフィス棟は第二期建築工事として2038年度に完了予定となっています。
全天候・超多機能型スタジアム[出典：読売新聞]
全天候・超多機能型施設（マルチスタジアム）では各種スポーツ大会、コンサート、大規模展示会等の開催が想定されており、ここが読売ジャイアンツの本拠地である東京ドームの移転先となると言われていますが、現時点で公式発表はまだありません。イベント時以外はコンコースの一部を開放して、ウォーキングやジョギングなどコミュニティスペースとしての活用が計画されています。
全天候・超多機能型スタジアム[出典：読売新聞]
野球以外でもラグビー・アメリカンフットボール・サッカー等に対応する施設になります。
全天候・超多機能型スタジアム[出典：読売新聞]
コンサートでの利用も想定されています。また、施設内にはラウンジやスイートルーム、貴賓室等のホスピタリティエリアも用意されます。
完成予想図[出典：東京都都市整備局]
築地市場跡地は隅田川に面していることから、水辺から訪れる人々を出迎える、水辺の玄関口となる景観が形成されます。
完成予想図[出典：東京都都市整備局]
水辺空間に整備される広場では、憩いやアクティビティ、イベント利用が可能であり、災害時の一時滞留空間としても機能します。
完成予想図[出典：読売新聞]
また、こどもにとって魅力的なまちにするため、水辺に遊び場をつくるキッズパークプロジェクトが実施されます。
舟運利便施設イメージ[出典：東京都都市整備局]
隅田川沿いには舟運利便施設も計画されており、他にもヘリポートや空飛ぶクルマのポートも整備する計画となっています。
シアターホール外観イメージ[出典：東京都都市整備局]
舟運利便施設の背後は収容人数約1200人のシアターホールで、文化・芸術の発信拠点になります。また、同エリアには日本の食産業・文化の発展を促すフードリノベーション拠点「築地クリナリーセンター」が創設され、築地場外市場とも連携した「食」を堪能できるにぎわい空間が整備されます。
築地川沿いの船着場イメージ[出典：東京都都市整備局]
浜離宮恩賜庭園側となる築地川沿いにも新たな船着場が整備されます。
ナイトライフイメージ[出典：東京都都市整備局]
隅田川方面の夜景イメージです。
隅田川から見た夜景イメージ[出典：東京都都市整備局]
その隅田川側から見た夜景イメージです。
位置図
位置図[出典：東京都都市整備局]
計画地は移転した築地市場跡地の都有地で、都営大江戸線「築地市場」駅に直結します。南西側は浜離宮恩賜庭園、南東側は隅田川に面しており、北東側は晴海通り、北西側は新大橋通りに接道しています。そして敷地南側では環状2号線が敷地を分断しています。
また、東京駅と臨海部を結ぶ「都心・臨海地下鉄新線」の新駅とも接続する計画になっています。
交通拠点イメージ[出典：三井不動産]
隅田川沿いには観光・通勤の舟運ネットワークの拠点となる舟運利便施設が整備され、ヘリポートや空飛ぶクルマのポートも計画されています。
他にも首都高晴海線出口と接続、次世代モビリティやバス、タクシー等が乗り入れる交通ターミナルが計画されており、陸・海・空の交通機能を結ぶ次世代交通拠点となります。
現況
2024年4月6日にカレッタ汐留から撮影した「築地市場跡地」です。隅田川と浜離宮恩賜庭園に隣接した広大な敷地となっています。
豊洲に移転した築地市場は解体され広大な更地となっています。
地図
物件概要
今後の予定[出典：東京都都市整備局]
今後の予定は2024年度末に東京都と事業予定者等による基本協定が締結され、2025年度には先行にぎわい施設が着工、2026年度末に定期借地権設定契約の締結、そして2032年度に第一期建築工事の完了、2038年度に第二期建築工事の完了となっています。第一期までにほとんどの施設が完成します。
■物件概要■
事業名：築地地区まちづくり事業
所在地：東京都中央区築地五丁目及び築地六丁目各地内
交通：都営大江戸線「築地市場」駅
東京メトロ日比谷線「築地」駅
用途：大規模集客・交流施設（マルチスタジアム）、商業施設、MICE、ホテル、レジデンス、シアターホール
階数：−
高さ：−
敷地面積:194,679.11��
建築面積：−
延床面積：約117万��
事業者：ONE PARK×ONE TOWN（三井不動産：代表企業、トヨタ不動産、読売新聞グループ本社、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店、日建設計、パシフィックコンサルタンツ、朝日新聞社、トヨタ自動車）
設計者：−
施工者：−
工期：2025年度 先行にぎわい施設の着工
2032年度 第一期建築工事の完了
2038年度 第二期建築工事の完了
事業費：約9000億円
出典
▼三井不動産：ニュースリリース（2024年4月22日）
東京都が募集する「築地地区まちづくり事業」の事業予定者に選定
▼東京都（2024年4月19日）
「築地地区まちづくり事業」の事業予定者を決定しました
▼東京都都市整備局（2024年4月19日）
・築地地区まちづくりについて
・事業予定者の提案概要
▼読売新聞（2024年4月19日）
野球・サッカー・コンサート、変幻自在のスタジアム…築地新拠点で誰もが感動共有
▼東京都都市整備局（更新日：2024年2月13日）
築地まちづくり
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