イメージパース[出典：JR北海道]
札幌駅前で計画されている「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」(地上42階、高さ236.20m)の完成予想図です。北海道新幹線「札幌」駅に直結するオフィス、ホテル、商業、展望施設で構成される複合施設で2028年4月竣工予定に向けて工事が始まる予定でしたが、最長で2年延期されることになったとの報道がありました。2030年度末の北海道新幹線の札幌延伸の開業には間に合わせるとのことです。この記事では同再開発の概要や現況、北海道新幹線札幌駅の建設状況、地図等を載せています。
北5西1・西2地区について
イメージパース[出典：札幌市]
「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」は北海道新幹線「札幌」駅に直結する超高層ビルで、規模は地上42階、地下4階、高さ236.20m、敷地面積約2万3060�屐�建築面積約2万1500�屐�延床面積約38万6700�屬箸覆辰討い泙后�事業主体は札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発組合、設計は日本設計・清水建設 設計共同体、特定業務代行者は清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体（代表企業：清水建設）で2030年度末までの竣工予定となっています。また、建築費高騰により規模の見直しも行われるとのことなので縮小する可能性があります。
再開発組合には参加組合員として北海道旅客鉄道（JR北海道）、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズ、札幌市、朝日新聞社、朝日生命保険相互会社、札幌ステーションフロント特定目的会社（三井住友トラスト不動産投資顧問）、東宝、日本都市ファンド（KJRマネジメント）、芙蓉総合リース、メディカルシステムネットワークが参画しています。
断面図[出典：JR北海道]
フロア構成は地下1階〜10階が商業施設(約10万9000��)、1階がバスターミナル、10階、14階〜17階が約300室の宿泊主体ホテル(約1万4000��)、10階〜12階、18階〜33階がオフィス(約8万5500��)、35階〜40階が約200室の国際水準のハイグレードホテル(約2万5500��)、そして41階〜42階が展望施設(約4500��)となり、基壇部の屋上にはスカイガーデンが整備されます。
同ビルには2つのホテルが入ることになり、高層階の国際水準ホテルはマリオット・インターナショナルと提携することが発表されています。中層階のホテルはビジネスやファミリー向けのホテルが計画されています。
東西断面図[出典：JR北海道]
断面図です。この高さ236.20mは北海道で最も高い超高層ビルとなり、東京以北でも最も高い超高層ビルになります。
南北断面図[出典：JR北海道]
最上階に設置される展望施設には屋上テラスも配置されます。ただ、雪国なので冬季は閉鎖されることが予想されます。
配置図[出典：JR北海道]
敷地は東西2つの街区に分かれており、右が超高層ビルが建設される北5西1地区で、左が商業施設などが建設される北5西2地区となっています。両地区の間にある既存道路の上空は、立体道路制度を利用してビル本体となります。
また、左の北5西2地区には「JRタワー」に繋がるデッキが描かれているので、「JRタワー」の商業施設「ステラプレイス」に接続するものと思われます。右側の北5西1地区では北海道新幹線「札幌」駅に接続します。
デッキレベル・地下レベルの歩行者動線イメージ[出典：札幌市]
同再開発ビルは建設中の北海道新幹線「札幌」駅に直結しますが、在来線のJR「札幌」駅に繋がる新しい改札も新設されるため、在来線のJR「札幌」駅もも直結となります。また、図の縦に描かれた緑色部分は札幌市営地下鉄南北線「さっぽろ」駅と東豊線「さっぽろ」駅でこちらにも地下通路によって接続します。
駅前広場アトリウム[出典：札幌市]
札幌駅南口の駅前広場に繋がるアトリウムの完成予想図です。駅前広場からはガラス張りの壁が見えるようになります。
新幹線アトリウム[出典：札幌市]
北海道新幹線「札幌」駅と接続するアトリウム空間からは、新幹線の車両を見ることができるようになります。
スカイガーデン[出典：札幌市]
基壇部屋上にはスカイガーデンが整備されます。
展望ボックスイメージ[出典：JR北海道]
41階〜42階には展望台が設置される計画となっています。
JRタワー展望室からの景観変化[出典：札幌市]
「JRタワー」(地上38階、高さ173m)の38階にある展望室から見た「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の完成予想図です。途中のテラスがあるフロアからがマリオット・インターナショナルと提携するホテル部になります。
位置図
位置図[出典：JR北海道]
計画地はJR「札幌」駅の目の前で北海道新幹線「札幌」駅と在来線のJR「札幌」駅に直結します。
位置図[出典：札幌市]
札幌市営地下鉄東豊線「さっぽろ」駅も目の前で、南北線「さっぽろ」駅にも地下通路など通して接続します。
北5西1・西2地区の現況
2024年2月3日に撮影した「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」(地上42階、高さ236.20m)の計画地です。ここにあった巨大な駐車場は閉鎖され、左後ろの「札幌エスタ」は2023年8月31日に閉店して閉鎖となっています。
こちらの駐車場跡地が北5西1地区側で、ここに超高層棟が配置される計画となっています。
「札幌エスタ」がある場所が北5西2地区側で商業施設が入る低層棟部となります。超高層棟と低層棟の間には道路がありますが、道路上空は立体道路制度を利用してビル本体となります。
エスタの1階にはバスターミナルがありましたがこちらも閉鎖となっています。
エスタは3月から解体が始まる予定だったとのことですが、2024年度に延期する予定とのことです。
「JRタワー」(地上38階、高さ173m)の38階にある展望室から見下ろした「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。左側のJRの高架横では北海道新幹線「札幌」駅の工事が始まっています。
※ 参考ニュース
・「エスタの解体は延期する予定です」JR札幌駅南口の再開発ビル 開業が最長で”2年遅れ”…分散されたバス停の利用客は「駅から歩くので大変」（2024.2.16）
・札幌駅再開発ビル開業 最長2年延期（2024.2.16）
北海道新幹線札幌駅の建設状況
「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の隣接地では北海道新幹線札幌駅の建設工事が始まっています。
現地には建築計画のお知らせが設置されており、それによると規模は地上6階、高さ29.91m、延床面積6,516.58�屐∪澤彈圓�JR東日本設計、施工者は清水・岩田地崎・伊藤・札建 札幌駅創成工区工事特定建設工事共同企業体となっています。
創成側を渡った先では鉄筋コンクリートの柱が並んでいました。
地上から見るとこのような感じで、冬場は一旦工事を止めているようでした。
外観イメージ[出典：JR北海道]
北海道新幹線札幌駅はこのように真ん中に創成川が流れる創成川通の上空も駅舎となります。
その札幌駅から苗穂駅にかけて新幹線車両基地が建設中です。在来線の高架の隣で延長約1.3キロの高架橋が車両基地となります。
完成予想パース[出典：札幌市]
このように幅を取らない長い長い車両基地となります。
地図
物件概要
工事工程表[出典：札幌市]
工期は約59ヵ月で着工から約2年で地上部の建設が始まります。
■物件概要■
名称：北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業
所在地：北海道札幌市中央区北５条西１丁目、西２丁目、及び西3丁目の一部
交通：JR「札幌」駅
地下鉄東豊線・南北線「さっぽろ」駅
用途：業務、商業、宿泊、駐車場、バスターミナル等
階数：地上42階、地下4階
高さ：236.20m
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
建築面積：約23,060��
建築面積：約21,500��
延床面積：約386,700��
建築主：札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発組合
参加組合員：北海道旅客鉄道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズ、札幌市
朝日新聞社、朝日生命保険相互会社、札幌ステーションフロント特定目的会社、東宝、日本都市ファンド、芙蓉総合リース、メディカルシステムネットワーク
設計者：日本設計・清水建設 設計共同体
特定業務代行者：清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体（代表企業：清水建設）
工期：2023年10月着工〜2028年4月竣工予定
出典
▼JR北海道：ニュースリリース（2023年3月15日）
【社長会見】北５西１・西２地区第一種市街地再開発事業
〜市街地再開発組合設立のお知らせ〜
▼JR北海道：ニュースリリース（2023年3月15日）
【社長会見】北５西１・西２地区第一種市街地再開発事業に伴う
エスタの閉店について
▼JR北海道：ニュースリリース（2022年5月18日）
【社長会見】札幌駅直結「（仮称）北5西1・西2地区市街地再開発事業」〜都市計画決定に向けた手続きを開始〜
▼札幌市：再開発事業（2023年4月14日更新）
北5西1・西2地区
▼札幌市：札幌駅交流拠点のまちづくり（2022年11月1日更新）
札幌駅交流拠点内のプロジェクトに係る環境影響評価
▼札幌市：都市計画の決定・変更のお知らせ（令和4年度）（2022年10月3日更新）
北5西1・西2地区（説明資料）
▼北海道旅客鉄道：ニュースリリース（2022年3月16日）
【社長会見】新幹線札幌駅の概要について
▼札幌市（2024年1月22日更新）
工事説明会等の資料
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