イメージパース[出典：横浜市]
横浜の海岸通り沿いに建設される「(仮称)横浜市中区海岸通計画」(地上21階、高さ99.99m)の完成予想図です。手前はホテルとして保全活用される「横浜郵船ビル」で、その隣に超高層オフィスビルが建設されます。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況（2024年1月13日時点）、地図等を載せています。
(仮称)横浜市中区海岸通計画について
イメージパース[出典：横浜市]
「(仮称)横浜市中区海岸通計画」は「神奈川県警本部」西隣の再開発で、高層棟(A-1地区)、保存建物(A-2地区)、低層棟(A-3地区)の3つの建物に分かれた再開発が行われます。
A-1地区の規模は地上21階、塔屋1階、地下1階、高さ99.99m、敷地面積4,944.21�屐�建築面積3,610�屐�延床面積7万560�屐�建築主は中区海岸通デベロップメント特定目的会社（日本郵船、三菱地所、鹿島建設）、設計者は三菱地所設計、工期は2024年4月1日着工、2027年1月29日竣工予定となっています。既存建物の解体工事の施工者は大成建設で行われていますが、建築主の中区海岸通デベロップメント特定目的会社に鹿島建設が含まれているため、新築工事の施工者は鹿島建設になるかと思います。
配置図[出典：横浜市]
保存建物となっている場所がA-2地区で、歴史的建造物に位置付けられている「横浜郵船ビル」があります。同ビルは極力現状維持されますが、海側の一部で解体・改築が行われバンケットルームが配置されます。規模は地上7階、地下1階、高さ約26m、延床面積約7,400�屬妊曠謄襪箸靴栃歛験萢僂気譴泙后�
低層棟となっている場所がA-3地区で、地上2階、塔屋1階、高さ約16m、延床面積約1,200�峙�模のホテル付帯施設となります。
断面構成図[出典：横浜市]
A-1地区のフロア構成は1階が商業施設、3〜21階がオフィスフロアとなり、2階には「横浜郵船ビル」に入っていた休館中の「日本郵船歴史博物館」が移転してきます。
イメージパース[出典：横浜市]
海側低層部の完成予想図です。公開空地として歩行者通路となる水際線プロムナードが整備されます。
イメージパース[出典：横浜市]船の係留に使用したビットを手すりの内側に保存することで、港として利用された水際線の歴史を身近に感じされるようにしています。
イメージパース[出典：横浜市]
A-2地区で保存・活用される「横浜郵船ビル」の海側低層部です。一部解体・改築が行われバンケットルームが配置されます。
イメージパース[出典：横浜市]
A-1地区のエントランス部分です。海岸通りから海側へ行けるようになります。
イメージパース[出典：横浜市]
エントランス部には開放的な軒下空間が整備されます。
イメージパース[出典：横浜市]
海岸通り沿い低層部の完成予想図です。保存・活用される「横浜郵船ビル」とのラインを合わせて連続性ある景観に寄与する計画となっています。
位置図
位置図[出典：横浜市]
計画地はみなとみらい線「馬車道」駅の北東側、「日本大通り」駅の北西側となる海岸通りエリアとなっています。計画地の北東側には横浜赤レンガ倉庫、図には入っていませんが右上には横浜港大さん橋があり、図の左側（西側）では北仲通エリアのタワマン群が建設中で、さらに西側に行くとみなとみらいの超高層ビル群が広がります。
既存建物解体状況
2024年1月13日に南東側から撮影した「(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)」(地上21階、高さ99.99m)の計画地です。ここは「横浜ビル」の跡地で、2024年2月29日までの工期で地下躯体・杭の解体工事が大成建設を施工者として行われています。
南西側から撮影。計画地は「神奈川県警察本部」(地上20階、91.8m)の西隣に位置しています。
仮囲いの中です。解体工事は大成建設によって行われていますが、新築工事の施工者は鹿島建設になりそうです。
保存・活用されるA-2地区の「横浜郵船ビル」です。1936年竣工のギリシャ・コリント式のビルで、現在は休館中ですが「日本郵船歴史博物館」が入っていました。
ただ、裏側から見ると普通のビルとなっています。
また、裏側にあったコインパーキングは閉鎖されていました。
北西側から撮影。ここは海だった場所だと思いますが、今は運河になるのでしょうか？そんな海に近い場所に位置しています。
ここに建設される「(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)」(地上21階、高さ99.99m)は、隣の「神奈川県警察本部」(地上20階、91.8m)よりも少しだけ高い超高層オフィスビルになります。
オフィスビルの建設地にズームです。公開空地が整備され水辺を散策できるようになります。
A-2地区の「横浜郵船ビル」にズームです。基本的には保存・活用されますが、一部は解体・改築が行われます。
みなとみらいの超高層ビル群から見ると同再開発は東側に位置しています。
「ザ・タワー 横浜北仲」(地上58階、高さ199.95m)の46階〜51階に入る「オークウッドスイーツ横浜」の46階無料展望フロアから撮影した「(仮称)横浜市中区海岸通計画」です。
少し広角で撮影。計画地の左上に見える橋を超えると海なんですかね。
同じ日に「横浜ランドマークタワー」(地上70階、高さ296.33m)の展望室から撮影。今はこうして計画地の一部が見えていますが…
手前では昨日のブログに載せた「北仲通北地区B-1地区計画」(地上40階、高さ150m)が建設されるため、ランドマークタワーからはほとんど見えなくなりそうです。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
計画名：(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)
所在地：神奈川県横浜市中区海岸通３丁目9番4号
交通：みなとみらい線「馬車道」駅
用途：事務所、展示場、飲食店舗、駐車場
階数：地上21階、塔屋2階、地下1階
高さ：99.99m
構造：鉄骨造、RC造（一部SRC造）
敷地面積：4,944.21��
建築面積：3,610��
延床面積：70,560��
事業者：中区海岸通デベロップメント特定目的会社（日本郵船、三菱地所、鹿島建設）
設計者：三菱地所設計
施工者：−
工期：2024年3月1日着工、2027年4月30日竣工予定
供用時期：2027年予定
出典
▼日本郵船：ニュースリリース(2023年7月11日)
横浜の新ビル建設に向け特定目的会社を設立
▼横浜市：環境アセスメント(2023年8月25日更新)
（仮称）横浜市中区海岸通計画 環境影響評価手続
▼横浜市：横浜市都市美対策審議会(2023年9月19日)
第71回横浜市都市美対策審議会景観審査部会議事録（令和5年6月30日開催）
※ 資料 議事４（PDF：6,365KB）
▼横浜市：横浜市都市美対策審議会(2022年10月28日)
第68回横浜市都市美対策審議会景観審査部会議事録（令和4年8月29日開催）
※ 資料 議事３（PDF：38,937KB）
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