北側立面パース[出典：中央日本土地建物]
虎ノ門の再開発「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」(地上29階、高さ171.31m)が1月22日に起工式を執り行い着工したことが発表されました。同ビルの主要用途は事務所で、低層部にはビジネス支援施設や住宅、虎ノ門駅と直結する商業施設が入る超高層オフィスビルになります。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況(2023年12月29日時点)、地図等を載せています。
虎ノ門一丁目東地区について
イメージパース[出典：東京都港区]
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」は東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅に直結する国家戦略特別区域計画の特定事業に指定された再開発事業で、規模は地上29階、地下4階、高さ171.34m、敷地面積6,397.27�屐�建築面積5,201.66�屐�延床面積11万9886.17�屬箸覆辰討い泙后�
建築主は虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合（参加組合員：中央日本土地建物、都市再生機構、住友不動産）、設計者は日本設計、施工者は戸田・西松建設共同企業体で、2024年1月22日に起工式を執り行い着工し、2027年6月15日には竣工予定する予定となっています。
断面図[出典：東京都港区]
フロア構成は低層部に商業施設、2〜5階にビジネス支援施設の「(仮称)虎ノ門イノベーションセンター」が配置され、中高層部はオフィスフロアとなります。また、建築計画のお知らせの用途には共同住宅の記載があることから、図のオレンジ色部分が住宅になるものと思われます。
「(仮称)虎ノ門イノベーションセンター」は国・地方自治体等の「官」と、市民・NPO・事業者・教育/研究機関等の「民」の垣根を超えて、様々な人が知恵を持ち寄り、よりよい次世代に向けたフラットな交流・議論ができる共創の場となり、官民共創により、社会課題解決と経済発展を両立した社
会的インパクトにつながる取り組みの創出・活性化を目指します。
1階平面図[出典：東京都港区]
建設地は外堀通りと愛宕下通りが交差する西新橋一丁目交差点に面した角地で、西側（図の左隣）には既に完成している「東京虎ノ門グローバルスクエア」(地上24階、最高高さ119.65m)があります。
また、1階には建物を南北に貫く貫通通路や、約1,500�屬涼肋絮愾姐�場などが整備されます。
地下1階平面図[出典：東京都港区]
地下には東西に貫く貫通通路や、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅に直結する約1,000�屬涼浪識愾姐�場が整備されます。また、同再開発と「東京虎ノ門グローバルスクエア（虎ノ門駅前地区）」との間にある地下歩行者通路は「虎ノ門ヒルズ」や東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に繋がっています。
地下駅前広場および駅空間[出典：中央日本土地建物]
同再開発は「虎ノ門」駅の1番線ホーム(渋谷方面)にある改札口側に位置しており、逆側の2番線ホーム(浅草方面)に行くには改札内の階段を使うか、地上の少し離れた場所にある横断歩道を渡る必要がありましたが、新たな歩行者動線として改札外の地下2階レベルにバリアフリー対応の地下歩行者通路が整備されます。
地下駅前広場の整備イメージ[出典：東京都港区]
地下駅前広場の整備イメージです。右奥には地上に繋がる大階段が設置されます。
1階パサージュ[出典：中央日本土地建物]
外堀通り側の1階には開放的な地上駅前広場となるパサージュが設けられます。
立面図(南側)[出典：東京都港区]
南側の立面図です。低層部右側の4フロアが共同住宅部分かと思われます。
広場の整備イメージ[出典：東京都港区]
地下駅前広場から大階段を登った先の敷地南西角には広場が整備されます。同再開発では地上、屋上、壁面合わせて約2,685�屬�緑化される計画となっています。
オフィス基準階バルコニー[出典：中央日本土地建物]
各階には小川が流れるバルコニーが整備されます。
29階屋上庭園[出典：中央日本土地建物]
そして最上階にはラウンジや屋上庭園が整備されます。同ビルではオフィスワーカーにとって居心地の良い空間の充実を目指しており、各所に入居者が自由に利用できる共用空間が設けられます。
位置図
位置図[出典：中央日本土地建物]
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」は東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅直結となる再開発で、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅にも少々長い地下通路で接続します。また、図の右の方には都営三田線「内幸町」駅、図の上の方には東京メトロ各線の「霞ヶ関」駅があり、複数の路線・駅が利用可能な立地となっています。
既存建物解体状況
2023年12月29日に北東側から撮影した「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」(地上29階、高さ171.31m)の計画地です。解体工事の施工者は戸田・西松建設共同企業体で2024年6月30日までの解体工期となっていますが、1月22日に着工したということなので、解体工事と新築工事が同時進行することになります。
北側から撮影。背後の超高層ビルは「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」(地上36階、最高高さ185.415m)で、そのビルと同再開発の間では「(仮称)虎ノ門一丁目中央地区第一種市街地再開発事業」(地上35階、高さ約180m)が計画されています。
北西側から撮影。敷地北西側は先行して解体工事が行われていたため、着工したのはこの辺りかと思います。
南西側から撮影。左の道路の地下に虎ノ門ヒルズまで繋がる地下通路があります。
南東側から撮影。複数のビルが同時に解体されていました。また、敷地内には東西に貫く細い路地が2本ありましたが廃道となっています。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。撮影時は施工者の欄は未定となっていましたが、戸田・西松建設共同企業体で着工しています。
■物件概要■
計画名：虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業
所在地：東京都港区虎ノ門一丁目2番1他
交通：東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅
東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅
都営三田線「内幸町」駅
東京メトロ千代田線・日比谷線・丸の内線「霞ヶ関」駅
用途：事務所、商業、集会場、共同住宅、自動車車庫
階数：地上29階、地下4階
高さ：171.31m
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
基礎工法：パイルド・ラフト基礎
敷地面積：6,397.27��
建築面積：5,201.66��
延床面積：119,886.17��
建築主：虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合
参加組合員：中央日本土地建物、都市再生機構、住友不動産
設計者：日本設計
施工者：戸田・西松建設共同企業体
工期：2024年1月22日着工〜2027年6月15日竣工予定
出典
▼中央日本土地建物：ニュースリリース（2024年1月22日）
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」着工
▼東京都：報道発表資料（2022年6月23日）
虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合の設立を認可します
▼中央日本土地建物グループ：ニュースリリース（2020年9月9日）
「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」計画概要について
〜駅と一体となった国際的なビジネス交流拠点を創造〜
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