風洞実験模型[出典：船橋市]
JR船橋駅前の西武船橋店跡地の再開発「本町1丁目特定街区（西武船橋店跡地）」の風洞実験模型です。同街区では大和ハウス工業による地上51階、高さ193mのタワーマンションが計画されており、1月12日には都市計画変更手続きの告示が行われています。この記事では同再開発の概要や西武船橋店の解体状況（2023年12月5日時点）、地図等を載せています。
本町1丁目特定街区（西武船橋店跡地）について
断面図[出典：船橋市]
「本町1丁目特定街区（西武船橋店跡地）」はJR船橋駅の南口前にあった「西武船橋店」跡地のタワーマンションで、規模は地上51階、高さは193m、敷地面積6,668�屐�延床面積8万9897�屐∩躙与�677戸、建築主は大和ハウス工業、設計者と施工者は長谷工コーポレーション、工期は2024年10月着工、2028年3月竣工予定となっています。この高さ193mは千葉県内では最も高い建物となります。現在状況としては2024年1月12日に都市計画変更手続きの告示が行われています。
平面図[出典：船橋市]
場所はJR船橋駅の南側隣接地で、大和ハウス工業が計画地にあった「西武船橋店」の敷地と建物を取得して解体工事が行われています。
立面イメージ[出典：船橋市]
「本町1丁目特定街区（西武船橋店跡地）」は住宅部と商業・業務部に分かれており、住宅フロアは駐輪場や機械室を挟んだ少し高い位置からとなっています。
公開されている船橋市都市計画公聴会における公述内容に対する市の考え方の資料で、最上階に一般開放された展望台を作って欲しいという意見に対しては、現在の計画でも求められる機能である「賑わいづくり」「回遊性の向上」「うるおいと憩いの創出」「防災力の強化」を満たしているという回答で、そういった展望台を設置する気は全くないといった感じでした。
1階平面イメージ[出典：船橋市]
地域の防災・減災に寄与する地域施設として防災備蓄倉庫やマンホールトイレ、防火水槽等の整備が計画されています。
2階平面イメージ[出典：船橋市]
2階は想定浸水レベルを超える高さレベルで、避難スペースとしても機能する空地が整備され、帰宅困難者が使用できる非常用コンセントの設置などが計画されています。
また、ペデストリアンデッキによってJR「船橋」駅と「船橋フェイス」に接続することによって、歩行空間の改善や回遊性の向上が促進されます。
南面の鳥瞰図[出典：船橋市]
南側低層部の完成予想図です。2階にはベンチもある芝生広場が整備され、3〜6階までのテラス部分には重層的な植栽が計画されています。
また、1階部分の空地にはキッチンカーが計画されており、2階の広場ではイベントの開催が検討されています。雨天時でもイベントが可能となるピロティ状の通路（通り抜け通路）も整備されます。
屋上広場[出典：船橋市]
2階屋上広場の完成予想図です。ここは想定浸水レベルを超える高さとなっています。
位置図
位置図[出典：船橋市]
計画地はJR総武線「船橋」駅の南口前の西武船橋店跡地となっています。
回遊性の向上[出典：船橋市]
同再開発は「シャポー船橋南館」の既存ペデストリアンデッキに接続することでJR「船橋」駅と繋がります。また、「船橋フェイス」とも新設ペデストリアンデッキで接続することで京成本線「京成船橋」駅にも繋がります。これにより2階レベルでの回遊性・連続性が向上します。
西武船橋店の解体状況
一ヶ月以上経ってしまいましたが2023年12月5月にJR「船橋」駅と「船橋フェイス」を結ぶペデストリアンデッキから撮影した「本町1丁目特定街区（西武船橋店跡地）」(地上51階、高さ193m)の計画地です。ここにあった西武船橋店の地上部は既に解体されています。
右側に見切れているのが「シャポー船橋南館」で、そこにあるペデストリアンデッキと同再開発は接続します。
そのペデストリアンデッキから見た「本町1丁目特定街区（西武船橋店跡地）」の計画地です。地下部分に砂利のようなものが見えますが、現地には土砂等埋立て等に関する標識が設置されており、それによると2023年11月21日から6ヶ月の期間で埋立が行われているようでした。
端の方には地下躯体がまだ残っており階段も見えました。
この残っている地下躯体部分がどうなるのかは不明です。
「船橋フェイス」のデッキから撮影。この辺りで同再開発によって新設されるペデストリアンデッキと接続します。
敷地内にズームすると瓦礫の山が見えました。
西側から撮影。
敷地内にズームです。
どこまで解体するのかよくわからない状態となっています。
建築物等の解体等の作業に関するお知らせです。工期が2023年6月30日までとなっているので、これは地上部の解体に関するお知らせかと思いますが、地下に関するお知らせは見つけることができませんでした。解体工事の発注者は大和ハウス工業、元請業者は長谷工コーポレーションとなっています。
土砂等の埋立て等に関する標識です。現在の期間と被る標識はこれでした。土砂等の搬入予定量は4万1250㎥となっています。
地図
物件概要
街区名：本町1丁目特定街区（西武船橋店跡地）
所在地：千葉県船橋市本町１丁目の一部
交通：JR総武線「船橋」駅
京成本線「京成船橋」駅
用途：住宅・事務所・商業・駐車場
総戸数：677戸
階数：地上51階、地下1階
高さ：193m
敷地面積：6,668��
建築面積：−
延床面積：89,897��
建築主：大和ハウス工業
設計者：長谷工コーポレーション
施工者：長谷工コーポレーション
工期：2024年10月着工〜2028年3月竣工予定
出典
▼建設通信新聞（2024年1月24日）
大和ハウス工業/西武船橋店本館跡地/延9万�屬諒９膸楡澆�/長谷工で10月着工
▼船橋市：都市計画・景観（2024年1月12日）
都市計画変更の手続き（本町1丁目特定街区）（西武船橋店跡地）
▼船橋市：都市計画・景観（2023年6月7日）
本町1丁目特定街区(西武船橋店跡地)の都市計画変更に伴う説明会を開催しました
▼船橋市：都市計画審議会（2023年11月22日）
第147回船橋市都市計画審議会の会議概要
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