浜松町駅直結の大規模再開発「(仮称)浜松町二丁目4地区A街区 A-1棟」(地上46階、高さ233.522m)の建設地です。2023年12月17日に撮影しました。同再開発は「世界貿易センタービルディング」(地上40階、最高高さ162.59m)の建替えで、JR・東京モノレール・都営地下鉄など各交通機関を結ぶステーションコアが整備され、そして高層部にはホテルも入る超高層オフィスビルになります。この記事では同ビルの建設状況や建替え概要、地図等を載せています。
世界貿易センタービルの建替えについて
解体された「世界貿易センタービルディング」の規模は地上40階、地下3階、高さ152m、最高高さ162.59m、敷地面積1万6080.99�屐�建築面積9,573.17�屐�延床面積15万3941.22�屐�建築主は東京ターミナル（現：世界貿易センタービルディング）、設計者は日建設計、武藤研究室（武藤構造力学研究所）、施行者は鹿島建設で1970年3月に竣工しました。
完成当時は高さ東洋一の超高層ビルでしたが、同ビルは建替えのため2021年6月30日に閉館し、鹿島建設によって2021年8月1日から2023年3月31日までの工期で地上部の解体工事が行われました。
外観イメージ[出典：鹿島建設]
「世界貿易センタービルディング」の跡地を含む一帯は「(仮称)浜松町二丁目4地区」として再開発が行われており、貿易センタービル跡地は図のA-1棟で、規模は地上46階、塔屋2階、地下3階、高さ233.522m、敷地面積1万5726.55��(A街区全体)、建築面積1万4425.00��(A街区全体)、延床面積30万722.40��(A街区全体)となっています。建築主は世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、東日本旅客鉄道、設計者と施行者は鹿島建設で2027年3月1日の竣工予定です。
A-2棟は別館の建替えで、A-3棟は既に開業している「世界貿易センタービルディング 南館」(地上39階、高さ197.317m)、B街区は一番最初に建設された「日本生命浜松町クレアタワー」(地上29階、高さ156m)となっています。また、A-3棟の背後では分譲のタワーマンション「WORLD TOWER RESIDENCE（ワールドタワーレジデンス）」(地上46階、最高高さ185.43m)が建設中で、エリア全体にはデッキが整備され各棟が接続されます。
施設構成及び敷地外貢献の内容[出典：鹿島建設]
A-1棟の主要用途はオフィスで低層部には各交通機関を繋ぐステーションコアが整備され、高層部には国際水準のホテルが入ります。
A-2棟にはレセプション会場やDMO活動施設、屋上広場が整備されます。このDMO（Destination Management/Marketing Organization）とは観光地域づくり法人のことで、観光地域づくりの舵取り役になります。
配置図[出典：鹿島建設]
「世界貿易センタービルディング」跡地を含むA街区はA-1棟、A-2棟、A-3棟、モノレール棟に分かれており、A-3棟は「世界貿易センタービルディング 南館」で既に開業済みとなっています。
駅前拠点[出典：内閣府]
ステーションコアはJR「浜松町」駅、東京モノレール「浜松町」駅、都営大江戸線・浅草線「大門」駅、バス、タクシーなど各交通機関をスムーズに繋ぎます。
東京モノレール 浜松町駅 外観イメージ[出典：東京モノレール]
東京モノレール「浜松町」駅の駅舎も2029年12月の竣工予定で建替え工事が行われています。
整備後の浜松町駅周辺イメージパース[出典：野村不動産]
浜松町駅周辺では新改札口や新たな歩行者通路の整備も行われており、2030年度には全て完成予定で同エリアは大きく生まれ変わります。このイメージ図の中でピンク色部分がステーションコアで、そこからJR浜松町駅や東京モノレール浜松町駅など周辺施設に繋がります。
浜松町駅周辺の整備内容は、当ブログの以下の記事にまとめています。
→『浜松町駅エリアの整備計画について詳細が公開！北口自由通路・南口自由通路・ステーションコアなどを整備』
建設状況
2023年12月17日に西側から撮影した「(仮称)浜松町二丁目4地区A街区 A-1棟」(地上46階、高さ233.522m)の建設地です。
「世界貿易センタービルディング」(地上40階、最高高さ162.59m)跡地には巨大な構台が組まれています。
背後は東京モノレール「浜松町」駅でモノレール棟として駅舎の建て替え工事が行われます。着工予定は2024年9月1日、竣工予定は2029年12月10日で駅機能を維持しながらどう建て替え行くのか注目です。
南西側から撮影。奥に見えているタワーマンションは高層部が「ラ・トゥール汐留」となっている「アクティ汐留」(地上56階、最高高さ190.25m)で、「(仮称)浜松町二丁目4地区A街区 A-1棟」はそれに14階建てマンションを載せたくらいの高さになります。
構台にズームです。辛うじて底が見えています。
別館跡地のA-2棟側は既に鉄骨が組まれています。
浜松町駅上空の北口自由通路と繋がるデッキから撮影。
北側にある文化放送のデッキから撮影。
北西側から撮影。右後ろは「世界貿易センタービルディング 南館」(地上39階、高さ197.317m)で、、「(仮称)浜松町二丁目4地区A街区 A-1棟」はそれを大きく超える高さになります。
同再開発は巨大な構台が組まれて底がほとんど見えない状態になっており、地上からも特に変化はないので、撮影はしていても変化が見当たらないときは載せない回が出て来るかと思います。そのため何か見た目の大きな変化があるまでは、当ブログで取り上げる回数が減るかもしれません。
地図
物件概要（建替え前）
名称：世界貿易センタービル
所在地：東京都港区浜松町二丁目4-1
用途：オフィス、ホール、店舗、展示場、バスターミナル
階数：地上40階、地下3階
高さ：152m（最高高さ162.59m）
構造：鉄骨造（高層部）、鉄骨鉄筋コンクリート造（低層部および地下）
敷地面積：16,080.99��
建築面積：9,573.17��
延床面積：153,941.22��
建築主：東京ターミナル（現：世界貿易センタービルディング）
設計者：日建設計、武藤研究室（武藤構造力学研究所）
施行者：鹿島建設
工期：1967年8月着工〜1970年3月竣工
物件概要（建替え後）
建築計画のお知らせです。
■物件概要（建替え後）■
事業名：(仮称)浜松町二丁目4地区A街区(A棟)
所在地：東京都港区浜松町二丁目5番22,37,48他
交通：JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅
東京モノレール「浜松町」駅
都営大江戸線・浅草線「大門」駅
用途：事務所、ホテル、店舗、駐車場、地域冷暖房等
階数：地上46階、塔屋2階、地下3階
高さ：233.522m
構造：鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法：直接基礎
敷地面積：15,726.55�屐�A棟全体）
建築面積：14,425.00�屐�A棟全体）
延床面積：300,770.12�屐�A棟全体）
建築主：世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、東日本旅客鉄道
設計者：鹿島建設
施行者：鹿島建設
工期：2021年8月(解体含む)〜2027年3月31日竣工予定（A街区）
出典
▼野村不動産：ニュースリリース（2022年5月18日）
【浜松町駅西口開発計画・芝浦プロジェクト】 歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化を目的とした 浜松町駅エリアの整備計画について
▼東京モノレール：ニュースリリース（2021年10月22日）
モノレール浜松町駅の建替工事に着手します
▼鹿島建設：プレスリリース（2021年7月12日）
「浜松町二丁目４地区」都市計画変更手続きの開始について
▼内閣府：国家戦略特区（2021年6月29日）
第19回 東京都都市再生分科会 配布資料
※ 資料５ 都市再生特別地区（浜松町二丁目４地区）都市計画（素案）の概要（PDF形式：15,043KB）
- カテゴリ
- 港区
