福岡で解体中の賃貸タワマン「カスタリア大濠ベイタワー」(地上30階、高さ97.67m)です。2023年11月21日に撮影しました。同タワマンでは東洋ゴム工業（現TOYO TIRE）によって検査データ偽装された免震ゴムが使用されており、その影響で現在解体中となっています。この記事では同タワマンの概要や解体状況、地図等を載せています。
カスタリア大濠ベイタワーについて
「カスタリア大濠ベイタワー」は博多漁港に面した場所にある賃貸のタワーマンションで、規模は地上30階、塔屋2階、地下1階、97.67m、敷地面積4,002.5�屐�延床面積1万6111.07�屐∩躙与�215戸となっています。建築主はディックスクロキ、設計者は小野設計、施工者はピーエス三菱・内藤工務店・さいとうべネック建設工事共同企業体で2006年9月25日に竣工しました。竣工当時の名称は「ディーウイング・ベイタワー」でしたが、2013年3月に大和ハウス・レジデンシャル投資法人（現大和ハウスリート投資法人）へ売却され「カスタリア大濠ベイタワー」へ名称変更されています。
同タワマンでは基礎免震構造が採用されており、そこで使用していた免震ゴムが製造元の東洋ゴム工業（現TOYO TIRE）による検査データの偽装が2015年に発覚しました。偽装免震ゴムを採用していた他の建物では交換が行われていますが、ここは他にも何らかの理由があったのか解体されることになり、2025年7月31日までの工期で解体工事が行なわれています。
位置図
位置図[出典：大和ハウス・レジデンシャル投資法人]
「カスタリア大濠ベイタワー」は福岡市営地下鉄空港線「大濠公園」駅から北東側へ徒歩9分、博多漁港に面した場所に位置しています。
解体状況
2023年11月21日に南西側から撮影した解体中の「カスタリア大濠ベイタワー」(地上30階、高さ97.67m)です。
南側から撮影。解体の施工者は地元・福岡市の三和興業で、解体工期は2023年2月6日から2025年7月31日までとなっています。
南東側から撮影。偽装発覚後にTOYO TIREへ売却されましたが、解体前に大和ハウス工業へ売却されています。そのため解体工事の発注者は大和ハウス工業となっています。
北東側の博多漁港から撮影。解体工事名称は「港マンション解体工事」となっています。
再生資源利用計画書です。
建築物等の解体等の作業に関するお知らせです。
現地には解体の施工方法も掲示されていました。これによると1階〜17階の中・低層階からは飛散防止ネットで覆うケージシステムが採用されるとのことです。
地図
物件概要
名称：カスタリア大濠ベイタワー
旧名称：ディーウイング・ベイタワー
所在地：福岡県福岡市中央区港１丁目6-6
交通：福岡市営地下鉄空港線「大濠公園」駅 徒歩9分
用途：共同住宅・店舗
総戸数：215戸
階数：地上30階、塔屋2階、地下1階
高さ：97.67m
構造：鉄筋コンクリート造・プレキャストRC工法
耐震性能：基礎免震構造
敷地面積：4,002.5��
建築面積：−
延床面積：16,111.07��
建築主：ディックスクロキ
設計者：小野設計
施工者：ピーエス三菱・内藤工務店・さいとうべネック建設工事共同企業体
工期：2004年12月1日着工〜2006年9月25日竣工
出典
▼ピーエス三菱：技報（第5号）
プレキャストRC積層工法による超高層タワーマンションの上部躯体工事 −D−WING・BAYTOWER−
▼大和ハウス・レジデンシャル投資法人（2013年3月1日）
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