隅田川近くで解体中の「旧ライオン本社ビル」です。2023年11月25日に撮影しました。この跡地で計画されている京浜急行電鉄によるタワーマンション「(仮称)隅田川沿川厩橋周辺地区」の地区計画の原案が墨田区より公開されました。計画規模は地上26階、高さ約92.9m、延床面積約4万7400�屐∩躙与�480戸で、隅田川の堤防に繋がるデッキも整備されます。この記事では同地区の概要や既存建物解体状況、地図等を載せています。
隅田川沿川厩橋周辺地区について
断面図[出典：墨田区]
「(仮称)隅田川沿川厩橋周辺地区」は隅田川のすぐ近くあった「旧ライオン本社ビル」跡地の再開発で、規模は地上26階、高さ約92.9m、敷地面積約6,500�屐�建築面積約2,270�屐�延床面積約4万7400�屬之弉茲気譴討い泙后�事業者は京浜急行電鉄で、現在は長谷工コーポレーションを施工者として2025年1月20日までの工期で解体工事が行なわれています。新築工事は2025年2月着工、2028年3月の竣工予定です。
同地区に建設されるタワーマンションの低層部には店舗が配置され、隅田川に整備予定のスーパー堤防に繋がるデッキも整備する計画となっています。総戸数480戸となる住宅フロアは4〜26階に配置されます。
堤防とデッキの断面イメージ[出典：墨田区]
デッキは道路上空を通って隅田川に繋がる計画となっており、この図を見る限りでは住宅フロアの一番下となる4階だと首都高とほぼ同じ高さになるようです。
配置図[出典：墨田区]
敷地の北側と南側に広場が配置され、南側の3階レベルにデッキが整備されます。
配置図[出典：墨田区]
敷地の東西南には歩道状空地も整備され、北西側と南東側からデッキに行けるようになります。
1階平面図[出典：墨田区]
1階にの南側には広場に面した店舗スペースが設けられ、エントランスは最寄駅となる都営地下鉄「蔵前」駅に近い北西側に配置されます。
また、建物地下ピットには防火水槽、雨水貯水槽、雨水再利用施設（非常時の飲用水としても利用可能な施設）が設置予定となっています。
2階平面図[出典：墨田区]
2階には駐輪場などが設けられます。
3階平面図[出典：墨田区]
3階には整備予定のスーパー堤防に繋がるデッキが整備され、そのデッキに面した南側に店舗、西側に地域にも開放する集会室が配置されます。また、北側にある防災備蓄庫は墨田区が利用予定となっています。
4〜15階、16階平面図[出典：墨田区]
4階からが住宅フロアとなり、16階に共用施設が配置されます。北東側のため東京スカイツリービューの共用施設となり、東京都心は見えない方角となります。
また、隅田川の花火大会が見える部屋は北向きの部屋のみとなりそうです。北西角部屋だと東京スカイツリーも隅田川花火大会も東京都心の眺望も楽しめることになります。
17〜26階、屋上平面図[出典：墨田区]
屋上平面図内の表記が24階となっているのは古い情報か何かと思われますが、北側には屋上テラスを配置する計画となっています。
デッキ整備イメージ[出典：墨田区]
南側に整備されるデッキ部分の完成予想図です。
南側鳥瞰イメージ[出典：墨田区]
デッキは整備予定のスーパー堤防と同じ高さとして河川と市街地を繋げます。そのデッキの高さは水害発生時の浸水想定レベル以上となっており、地域に開放することで水害時等の一時避難先の機能も持つことになります。
南側広場整備イメージ[出典：墨田区]
南側の広場は約1000�屬旅�さとなり店舗も配置されます。
北側広場整備イメージ[出典：墨田区]
北側の広場は緑道となります。
位置図
位置図[出典：墨田区]
「(仮称)隅田川沿川厩橋周辺地区」は隅田川のすぐ近くで、最寄駅は都営大江戸線・浅草線「蔵前」駅の東側で厩橋（うまやばし）を渡ったところに位置しています。少々距離はありますが南側に行くとJR総武線「両国」駅もあります。
位置図[出典：墨田区]
計画地の西側は隅田川となっていますが、計画地との間には首都高向島線の高架があります。また、春日通り、清澄通りといった幹線道路には面していないため交通量は少ない場所となっています。
既存建物解体状況
2023年11月25日に北西側から撮影した解体中の「旧ライオン本社ビル」です。この解体後の跡地に京浜急行電鉄による地上26階、高さ約92.9m、延床面積約4万7400�屐∩躙与�480戸規模となるタワーマンション「(仮称)隅田川沿川厩橋周辺地区」が建設予定となっています。
隅田川の堤防沿いにある通路から撮影。この辺りに整備予定のスーパー堤防と繋がるデッキが建設されます。
南西側から撮影。解体工事の施工者は長谷工コーポレーションで、解体工期は2025年1月20日までとなっています。
南東側から撮影。作業予定は内装解体、設備撤去、足場組立、アスベスト除去、解体材搬出となっていました。
東側から見上げた様子です。現地に行くとわかりますが、それなりに広い敷地となっています。
北東側から撮影。こちら側に窓があれば隅田川の花火大会を間近に望めるビルになっていました。
北側にある小さめなビルも「(仮称)隅田川沿川厩橋周辺地区」も含まれています。解体工事のお知らせでは6階建ての旧本社ビルも解体対象となっていたので、これが旧本社ビルかと思われます。
隅田川側にある4階建てのビルも「(仮称)隅田川沿川厩橋周辺地区」も含まれています。解体工事のお知らせでは4階建ての研究棟も解体対象となっていたので、これが研究棟かと思われます。
隅田川越しに西側から撮影した「旧ライオン本社ビル」です。目の前に首都高向島線の高架があるため、これより高いフロアだと開けた眺望が楽しめます。
北東側には東京スカイツリーがあります。1.5キロ程度しか離れていないため結構大きく見えます。
隅田川と言えば隅田川花火大会ですが、この奥の方が打ち上げ場所となっています。かなり間近に望める立地となっていますが、平面図を見る限りでは北向きの部屋からしか花火は見えなさそうでした。ただ、屋上テラスが設けられるようなので、抽選になると思いますが住民ならばそこから花火を楽しむことができそうです。
2023年4月27日に東京スカイツリーから撮影した「旧ライオン本社ビル」です。写真中央上に見えているタワーマンションの手前のビルが、ライオン本社が移転した「JPライオンビルディング」です。
広角で撮影。西側住戸は東京都心ビュー、東側住戸は東京スカイツリービューとなる立地になっています。隅田川との間には道路と首都高しかないので、西側の首都高を超える高さの部屋は永久眺望となります。
解体工事のお知らせです。
解体工事の名称は「(仮称)墨田区本所１丁目計画解体工事」となっていました。
地図
物件概要
地区名：(仮称)隅田川沿川厩橋周辺地区
所在地：東京都墨田区本所１丁目3
交通：都営大江戸線・浅草線「蔵前」駅
JR総武線「両国」駅
用途：共同住宅、店舗
総戸数：480戸
階数：地上26階
高さ：約92.9m
敷地面積：約6,500��
建築面積：約2,270��
延床面積：約47,400��
事業者：京浜急行電鉄
設計者：−
施工者：−
工期：2025年2月着工〜2028年3月竣工予定
出典
▼墨田区：隅田川沿川地区まちづくり（2023年11月21日）
（仮称）隅田川沿川厩橋周辺地区地区計画（原案）について
▼建設通信新聞（2023年11月24日）
ライオン本社跡に4.7万�峩�住/スーパー堤防と一体デッキも/京浜急行電鉄
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